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協調介入について〜肝心なのは円資金マーケット

3月18日の午前7時からG7電話会議が行われ、円売りの協調介入を実施することで合意した。以下は声明。
われわれG7の財務相、中銀総裁は日本の最近の劇的な出来事を議論し、われわれの日本の同僚から、現在の状況、当局がとった経済・金融面での対応について説明を受けた。
われわれはこうした困難なときにおける日本の人々との連帯意識、必要とされるいかなる協力も提供する用意があること、日本の経済と金融セクターの強靱さへの信認を表明する。
日本の悲劇的な出来事に関連した円相場の最近の動きへの対応として、日本当局からの要請に基づき、米、英、カナダ当局、及び欧州中央銀行は3月18日に、日本とともに為替市場における協調介入に参加する。われわれが長らく述べてきた通り、為替レートの過度の変動や無秩序な動きは、経済および金融の安定に対し悪影響を与える。われわれは為替市場をよく注視し、適切に協力する。

これを受けて9時から財務省・日銀は連続的に介入を実施している模様であり、ドル円は79円台から81円台前半まで買い進まれる展開となった。以下はドル円のチャート。

グラフ1

協調介入自体は各国がこの大震災による日本経済への悪影響を金融面からサポートするために行われているものと思われる。異常事態であるため、各国が足並みを揃えたというのは評価してもよいのだろう。しかし、円が買われている理由は様々あるものの、そのうちの大きな要因は海外を中心としたマネーマーケットの円資金不足であろうと思われる。実際、15日の円LIBORのイールドカーブはより短いタームの資金調達が困難だったことからインバースしていた。従って、ここからのポイントは、直物市場で円の流動性が改善したことにより、ロンドン時間以降のマネーマーケットにおいて円ファンディングが円滑に進むことであろうかと思われる。15日のLIBORS/N金利はさすがに異常値だったため低下したものの、1週間物、2週間物などの金利は相変わらず高止まりしたままである。以下は15日と17日の円LIBORのイールドカーブ。

グラフ1

今後円LIBORが低下していくかどうかがポイント(LIBORはあくまでも指標に過ぎないが)である。今回の円高は海外での円資金市場の流動性が薄くなっていることによる部分が大きいので、補完機能として海外の円資金マーケットの流動性を維持するために日銀と各国中銀との間での円スワップライン取極が必要かと思われる

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