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  • 祇園
  • 2011年03月02日 07:25

バーナンキ議長議会証言〜サブシナリオの提示

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金融政策については従来通りの見解を繰り返しており、1月7日の議会証言の内容とそれ程変化があるわけではない(1月7日エントリ「バーナンキ議長議会証言〜トーンは前進もデフレ警戒」参照)。金融市場におけるトランスミッションメカニズムとして、

・株価の上昇
・株価の変動率の低下
・社債スプレッドの低下
・マーケットにおけるインフレ期待が過去のヒストリカルなレベルにまで戻った
・金利が上昇しているのは米国経済への楽観的な見方及び投資家のFedのさらなる緩和期待の後退


であるとした。マーケットにおけるインフレ期待が過去のヒストリカルなレベルにまで戻ったというのは、ブレーク・イーブン・インフレーション(BEI)のことを指す。以下は10年BEIの推移(出所:Bloomberg)。

グラフ2

2008年の金融危機以降、市場ではデフレ懸念を強くしたことからBEIも極度に低下したものの、その後の経済回復やインフレ期待の高まりによってBEIも2.4%にまで回復、このことから市場レベルでのデフレへの懸念は後退している。議長も、
most forecasters see the economic outlook as having improved since our actions in August; downside risks to the recovery have receded, and the risk of deflation has become negligible.
経済見通しの多くの予想は、8月の我々のアクション(償還再投資)以降改善している。経済回復のダウンサイドリスクは低下し、デフレへのリスクは無視しうるようになってきた。

として一連の行動について評価を下している。また、議員からの質疑でQE2の影響について聞かれたところ、6000億ドルの国債買い入れは75bp程度の利下げに相当するという見解を示した。これは以前にNY連銀のダドリー総裁が指摘していている。すなわち、"that $500 billion of purchases would provide about as much stimulus as a reduction in the federal funds rate of between half a point and three quarters of a point."(5000億ドルの買入で50-75bpの金利押し下げ効果と同等である)としている(NYFed "The Outlook, Policy Choices and Our Mandate"参照)。そのことについての認識を踏襲した発言であろうとみられる。

そして、最後に必要に応じて出口戦略のツールも準備してあるということを付け加えた。さらにFedの透明性を高めていくとした。このあたりは記者会見の実施などを行う計画があるものとみられ、今後Fedコミュニケーション戦略の動向にも関心が集まるものとみられる。

なお、本日も下院で議会証言が行われるが、ロイターが伝えたところでは、証言の原稿は1日のものと同一の内容となるとみられる。

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