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- 2011年02月21日 07:13
Global Market Weekly Focus〜2.21-25
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■英MPC議事録
金融政策では今週英MPC議事録が公表される。英国では先進国で最も早期に利上げが行われるのではないかとみられている。先に発表されたインフレーションレポートでは以下のような認識となった。
このような形となっており、現状の英国のインフレ要因を、
・VAT(付加価値税)の上昇
・コモディティ高
・金融危機以降のポンド安
この3つがメインであると述べている。しかし、余剰生産能力により中長期的なインフレは下方バイアスが働いていくだろうとしている。このあたりはFedの経済のスラック(緩み)論と似ている。しかし、当面は4-5%のインフレ率が継続することから、BOEのインフレターゲットを大きく逸脱することには変わりはなく、内部においても引き締め論も次第に強くなってきている。タカ派のセンタンス委員は金利を引き上げてポンドを緩やかに高くさせる必要がある("The UK's Inflation Problem: Selling England by the Pound?"より)と言及している。一方で、キング総裁はインフレーションレポート発表の際の会見で経済・インフレ見通しが非常に不透明であることから、利上げの時期やペースについてはまだ決定されているわけではないとして市場の期待を牽制する発言を行なっているほか、ハト派的な主張では2010年第4四半期のGDPにもあるように英国経済には脆弱性が残るとしている。従って、MPC議事録のポイントとしては、センタンス、ウィール委員の他に利上げを主張するメンバーが増えるかどうか、1月のMPC以上にインフレに対して警戒感を表明しているかどうか、さらには英国経済の落ち込みが一時的なものとして認識されているかどうかといったところだろう。また、今回のインフレーションレポートでは、2013年のCPIを1.7%前後と11月時点よりも上方修正する一方で、2011年のGDPは3%前後へと下方修正されている。
・BOEによる英GDPの長期見通し(出所:BOE)
グラフ1
・BOEによる英CPIの長期見通し(出所:BOE)
グラフ2
金融政策では今週英MPC議事録が公表される。英国では先進国で最も早期に利上げが行われるのではないかとみられている。先に発表されたインフレーションレポートでは以下のような認識となった。
In the United Kingdom, CPI inflation rose further above the 2% target while output fell. Output was, however, temporarily affected by the heavy snowfall at the end of 2010 and growth appears likely to resume. The world economy grew further, although vulnerabilities remain. Expansionary monetary policy, combined with further growth in global demand and the past depreciation of sterling, should ensure that the recovery in the United Kingdom is maintained. But the continuing
fiscal consolidation and squeeze on households’ purchasing power are likely to act as a brake. After some near-term weakness, GDP growth is judged to be about as likely to be above as below its historical average rate. Even so, the depth of the recession means that some spare capacity is likely to persist over the forecast period.
英国において、GDPはマイナスに落ち込んでいる一方で、CPIは2%のターゲットを超えている。しかしながら、成長は2010年の終わりに大雪に見舞われた一時的な影響を受けており、成長は再開し始めている。世界経済はさらに成長しているが、抵抗力がないままである。拡張的な金融政策は、グローバルな需要やポンド安と組み合わさりながら、英国経済の回復の維持を確実にしている。しかし、財政再建や家計の購買力の締め付けがブレーキとして機能している。短期的に弱含んだ後、GDPは過去の平均の伸び率に対して上下していくものと思われる。無論、リセッションの深刻さがいくつかの余剰生産能力を継続させると今後も予測される。
CPI inflation is likely to pick up to between 4% and 5% in the near term and to remain well above the 2% target over the next year or so, reflecting in part the recent increase in VAT. The near-term profile is markedly higher than in November, largely reflecting further rises in commodity and import prices since then. Further ahead, inflation is likely to fall back, as those effects diminish and downward pressure from spare capacity persists. But both the timing and extent of that decline in inflation are uncertain. Under the assumptions that Bank Rate moves in line with market interest rates and the stock of purchased assets financed by the issuance of central bank reserves remains at £200 billion, the chances of inflation being either above or below the target in the medium term are judged to be broadly balanced.
CPIは短期間で4-5%に上昇し、来年も2%のターゲットを上回ったままであり、直近のVAT(付加価値税)の引き上げの影響を受ける。短期的なプロファイルは11月よりも著しく高く、コモディティ価格や輸入価格のさらなる上昇の影響をうけている。先々は、余剰生産能力により、インフレは低下もしくは、下方圧力に働くだろう。しかしインフレがどの期間で落ち着くかは不確実である。マーケットの金利に沿ってバンクレートが動き、2000億ポンドの資産買取を保有したままであると仮定して、インフレが中期的にターゲットを上回るか下回るかは五分五分であると判断した。
このような形となっており、現状の英国のインフレ要因を、
・VAT(付加価値税)の上昇
・コモディティ高
・金融危機以降のポンド安
この3つがメインであると述べている。しかし、余剰生産能力により中長期的なインフレは下方バイアスが働いていくだろうとしている。このあたりはFedの経済のスラック(緩み)論と似ている。しかし、当面は4-5%のインフレ率が継続することから、BOEのインフレターゲットを大きく逸脱することには変わりはなく、内部においても引き締め論も次第に強くなってきている。タカ派のセンタンス委員は金利を引き上げてポンドを緩やかに高くさせる必要がある("The UK's Inflation Problem: Selling England by the Pound?"より)と言及している。一方で、キング総裁はインフレーションレポート発表の際の会見で経済・インフレ見通しが非常に不透明であることから、利上げの時期やペースについてはまだ決定されているわけではないとして市場の期待を牽制する発言を行なっているほか、ハト派的な主張では2010年第4四半期のGDPにもあるように英国経済には脆弱性が残るとしている。従って、MPC議事録のポイントとしては、センタンス、ウィール委員の他に利上げを主張するメンバーが増えるかどうか、1月のMPC以上にインフレに対して警戒感を表明しているかどうか、さらには英国経済の落ち込みが一時的なものとして認識されているかどうかといったところだろう。また、今回のインフレーションレポートでは、2013年のCPIを1.7%前後と11月時点よりも上方修正する一方で、2011年のGDPは3%前後へと下方修正されている。
・BOEによる英GDPの長期見通し(出所:BOE)
グラフ1
・BOEによる英CPIの長期見通し(出所:BOE)
グラフ2



