記事
  • 飯山陽
  • 2015年12月01日 11:56

イスラム国、約3600人処刑

イスラム国は2014年6月末の建国以来、シリアで17ヶ月間のうちに3591人もの人を処刑したようです。
リンク先を見る
シリア人権監視団の発表です。

同団体によると、うち1945人は市民で、77人は未成年者、103人は女性。

処刑の理由は、占いや呪い、同性愛、不信仰、殺人、窃盗、情報漏洩、神の冒涜、敵との交信、姦通、スパイといった行為。

処刑方法としては、銃殺、斬首、投石、高所からの突き落とし、火あぶりなどが挙げられています。

処刑が行われたのは、ダマスカス市内、ダマスカス郊外、デリゾール、ラッカ、ハサカ、アレッポ、ホムス、ハマー。

1945人の市民のうち930人以上はデリゾール郊外で処刑されたシャイータート族、223人はコバニで処刑されたクルド人だともされています。

一方兵士に関しては、975人のシリア政府軍兵士、国家防衛隊メンバー等が、戦闘で捕虜にされたり、イスラム国支配地で拘束されたりした後、処刑されたとのこと。

また247人のヌスラ戦闘員、クルド武装組織や他の反体制派に属する戦闘員も、捕虜にされたり拘束されたりした後処刑されたそうです。

さらに、仲間の戦闘員415人も処刑したそうで、そのほとんどはイスラム国からの逃亡を図った際に拘束され、裏切ったという罪で処刑されたようです。

イスラム国にはイスラム法廷が設置されており、そこではイスラム法にもとづく裁判が行われ、裁判官(カーディー)が判決を下し、それを統治者が執行させるという制度が出来上がっています。

実態はわかりませんが、少なくとも彼らはそうであると主張しています。

一般にイスラム法は、刑罰執行に関して謙抑主義をとっているとされています。

イスラム法適用の実態を記した史料を読むと、例えば棄教する(イスラム教を棄てる)なんて言い出した人がいた場合には、いきなり裁判にかけて処刑するのではなく、とりあえず牢屋につないで、「そういうこと言うのやめなよ」と反省と撤回を促すのが通例だったことがわかります。

またイスラム法の規定自体をみても、たとえば姦通罪の立証には、交接現場を4人の成人自由人男性ムスリムが目撃していなければならないとされるなど、「絶対立証できないだろう…」という厳しい条件がかせられていることがわかります。

イスラム国におけるイスラム刑法適用に関しては、その内情はよくわかりませんが、処刑されている人の数をみるかぎり、とても謙抑主義が採用されているようにはみえません。

なぜかというと、イスラム国にとって処刑は、イスラム法による統治がきちんと行われていることの証左だからです。

処刑すればするほど、自らの正義がより顕著に示されると考えているからです。

イスラム国統治下におかれた人々の受難は続きます

あわせて読みたい

「IS(イスラム国)」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    BLOGOSサービス終了のお知らせ

    BLOGOS編集部

    03月31日 16:00

  2. 2

    なぜ日本からは韓国の姿が理解しにくいのか 識者が語る日韓関係の行方

    島村優

    03月31日 15:41

  3. 3

    「いまの正義」だけが語られるネット社会とウェブ言論の未来

    御田寺圭

    03月31日 10:09

  4. 4

    カーオーディオの文化史 〜ドライブミュージックを支えた、技術の結晶たち〜

    速水健朗

    03月30日 16:30

  5. 5

    BLOGOS執筆を通じて垣間見たリーマンショック後10年の企業経営

    大関暁夫

    03月31日 08:27

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。