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【ベイルート発】 地元住民「日本はなぜ米国とフレンドなのか?」

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フセインさんの店には自爆テロ実行者の上半身だけが飛び込んで来た。=12日、ブルジュ・ブラージュ 写真提供:フセインさん= 読者の皆様。自爆テロの現実を伝えるために凄惨な写真の公開に踏み切りました。

 ベイルートのスラムで12日に起きた大規模テロは想像以上に凄惨だった。ヒズボラの許可を得て現場に入り、ヒズボラ立ち合いのもと住民の話を聞いた。

 現場はミッド・ダーヒヤと呼ばれるブルジュ・ブラージュのディン・アル・シヴィア通り。幅3m足らずの道路の両脇に小さな商店がひしめく。

 1発目の自爆テロがあったのは午後4時45分頃だった。実行者の男がパン屋の前にバイクを乗り付け、バイクを爆発させた。腰に巻いていた自爆用のベルトは作動しなかった。

 パン屋経営者のフセイン・ショコルさん(40代)は、近くの商店に出かけていたため難を逃れた。大きな爆発音を聞き、すぐに自分の店に戻ってきた。

 店は粉々に壊れ、自爆テロ実行者の上半身だけが店内に飛び込んでいた。

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2発目の現場。身を賭して住民を守ったアデルさんと犠牲者を追悼する花輪が供えられていた。取材にはヒズボラの警察官が絶えず立ち会った。=30日、ブルジュ・ブラージュ 写真:筆者=

 2発目は7分後に起きた。パン屋から50mほど離れた場所だ。夕方の買い物客で賑わうなか、不審な男が「アラー・アクバル」「アラー・アクバル」とブツブツ唱えながら歩いていた。

 道行く人が「テロリストだ」と叫んだ。居合わせたアデル・トゥルモスさん(30代)が男を羽交い絞めにした。

 男は自爆ベルトを作動させたが、アデルさんが盾となったため、被害は大きくならずに済んだ。アデルさんは身を賭して住民を守ったのだ。

 前出のフセイン・ショコルさんは、筆者が日本人ジャーナリストと知るとまくし立てた ―

 「ISは貧乏人を殺してどうするんだ。アメリカは『テロとの戦争』などと偽りながらISをサポートしている。日本はなぜアメリカとフレンドなのか?」

 フセインさんは西側メディアの報道についても怒りを隠さなかった。

 「世界のメディアの90%はアメリカの影響下にある。アメリカはISがアラブ諸国の人々を殺そうとしていることを世界に知らせたくないのだ」と。

 アラブ世界の情報は部族社会や出稼ぎを通じ、口コミで伝わる。ミッド・ダーヒアの住民から聞く話は、ネット情報をつぎはぎして語る日本のコメンテーターの説よりも信ぴょう性があった。

  ~終わり~

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