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- 2011年02月14日 21:44
マイナス成長を記録した2010年10-12月期GDP統計1次QEは過去の数字か?
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先行きを考えると、エコノミストのコンセンサスとして1-3月期はリバウンドしてプラス成長を記録し、その後、着実に2%前後の実質成長率を続ける、というのがメイン・シナリオとなっているように見受けられます。それに対して、少数派の私は1-3月期もマイナス成長の可能性が十分あると見込んでいます。理由は第1に消費のマイナス寄与が大きくて輸出を上回る可能性が高いこと、第2に公的固定資本形成、すなわち、公共投資が1-3月期に拡大するというパターンは政権交代の後は崩れている可能性があること、第3に在庫投資がマイナスになる可能性が高いこと、を想定しています。第1に、消費と輸出の綱引きについては、私が現時点で消費を主として見ているエコノミストであることに起因しているかもしれません。輸出に注目しているエコノミストであれば逆の予想をしそうな気もします。第2に、公共投資については、上のグラフから読み取れるように、10-12月期に大きく増加して1-3月期もやや縮小しながらも高い水準を続けるというパターンが従来から見受けられます。典型的な公共投資の契約と執行の四半期パターンであるという気がします。しかし、政権交代の後はこのパターンが崩れて来ている可能性があると私は受け止めています。もしそうだと仮定すれば、1-3月期に公共投資の執行が従来より少なくて成長率にマイナスの寄与をする可能性も忘れるべきではありません。第3に、10-12月期に売残りの在庫投資がプラスの寄与をしたと私は考えていますので、1-3月期にこの在庫が調整される可能性を無視すべきではありません。1-3月期の在庫はマイナス寄与となる可能性が高いと考えるべきです。しかし、もう少し考えを進めて、1-3月期がたとえマイナス成長になったとしても、その主たる要因が在庫であり、逆から見れば、最終需要でプラスの寄与があれば、決して悲観する必要はありません。少なくとも、2四半期連続のマイナス成長により暫定的に景気後退と考える必要はまったくありません。年央には本格的な景気回復経路に復帰する可能性が高いことについては、私も多くのエコノミストと同様にメイン・シナリオと考えています。
最後に、デフレータはマイナス幅を縮小しながらもデフレが続いています。まだまだ需給ギャップは2%を超えるマイナスだという気がしますから当然といえば当然です。デフレギャップ解消までまだ時間がかかりそうです。最後の最後に、2010年の年次GDPで測って、中国と日本のどちらがより経済的な規模が大きいかについて、私はまったく興味がありません。
最後に、デフレータはマイナス幅を縮小しながらもデフレが続いています。まだまだ需給ギャップは2%を超えるマイナスだという気がしますから当然といえば当然です。デフレギャップ解消までまだ時間がかかりそうです。最後の最後に、2010年の年次GDPで測って、中国と日本のどちらがより経済的な規模が大きいかについて、私はまったく興味がありません。



