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- 2011年02月14日 21:44
マイナス成長を記録した2010年10-12月期GDP統計1次QEは過去の数字か?
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本日、内閣府から昨年2010年10-12月期のGDP速報、エコノミストの業界で1次QEと呼ばれている重要な経済指標が公表されました。季節調整済みの実質GDPで見て前期比成長率は▲0.3%減、前期比年率で▲1.1%のマイナス成長を記録しました。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。
GDP1.1%減 10-12月実質、個人消費がマイナス次に、いつものGDPコンポーネントごとの成長率や寄与度を表示したテーブルは以下の通りです。基本は、雇用者所得を含めて季節調整済み実質系列の前期比をパーセント表示したものですが、表示の通り、名目GDPは実質ではなく名目ですし、GDPデフレータと内需デフレータだけは季節調整済み系列の前期比ではなく、伝統に従って季節調整していない原系列の前年同期比となっています。また、アスタリスクを付した民間在庫と内需寄与度・外需寄与度は前期比成長率に対する寄与度表示となっています。なお、計数は正確を期しているつもりですが、タイプミスもあり得ますので、データの完全性は無保証です。正確な計数は自己責任で最初にお示しした内閣府のリンクからお願いします。
内閣府が14日発表した2010年10-12月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.3%減、年率換算で1.1%減となった。5四半期ぶりにマイナス成長に転じた。エコカー補助金の終了やたばこ増税を前にした駆け込み需要の反動で、個人消費が2期ぶりに減少。輸出も落ち込んだ。ただ、足元では設備投資や輸出が上向いており、1-3月期はプラス成長に転じる公算が大きい。
前期比年率でみた昨年10-12月期の実質成長率は、日経グループのQUICKがまとめた民間予測の中央値(2.1%減)を上回った。生活実感に近い名目成長率は0.6%減、年率換算では2.5%減で、2期ぶりにマイナスに転じた。
マイナス成長の主因は内需の落ち込みだ。前期比0.3%の減少率のうち、内需が0.2ポイント分を占めた。
GDPの6割近くを占める個人消費は前期比0.7%減と7-9月期の0.9%増からマイナスに転じた。たばこ増税前の駆け込み需要の反動減で非耐久財が実質ベースで3.6%減った。耐久財では、エコカー補助金終了の影響で自動車が落ち込んだが、12月の家電エコポイント制度の特典縮小を前にした薄型テレビの駆け込み需要の押し上げ効果でほぼ相殺された。
設備投資は前期比0.9%増と、5期連続のプラス。住宅投資は前期の1.8%増から3.0%増に拡大した。石油化学製品や飲料などの在庫が増え、民間在庫も実質成長率を0.2ポイント押し上げた。一方、公共投資は、民主党政権の公共事業削減が響き、5.8%減となった。
リーマン・ショック以降の景気回復を支えてきた外需は成長率を0.1ポイント押し下げ、2期連続でマイナスの寄与となった。輸出は自動車の販売不振や半導体関連の世界的な在庫調整の遅れが響き、前期比0.7%減。8期ぶりにマイナスとなった。輸入は0.1%減だった。
総合的な物価の動向を示すGDPデフレーターは前年同期を1.6%下回り、5期連続でマイナスとなった。物価が持続的に下落するデフレがなお続いている。
| 需要項目 | 2009/ 10-12 | 2010/ 1-3 | 2010/ 4-6 | 2010/ 7-9 | 2010/ 10-12 |
| 国内総生産GDP | +1.8 | +1.5 | +0.5 | +0.8 | ▲0.3 |
| 民間消費 | +1.0 | +0.5 | ▲0.0 | +0.9 | ▲0.7 |
| 民間住宅 | ▲4.0 | +1.6 | ▲0.3 | +1.3-8 | +3.0 |
| 民間設備 | +1.4 | +0.7 | +2.9 | +1.5 | +0.9 |
| 民間在庫 * | +0.0 | +0.6 | ▲0.1 | +0.3 | +0.2 |
| 公的需要 | +1.2 | ▲0.5 | +0.1 | ▲0.2 | ▲0.7 |
| 内需寄与度 * | +1.0 | +1.0 | +0.3 | +1.0 | ▲0.2 |
| 外需寄与度 * | +0.8 | +0.5 | +0.3 | ▲0.1 | ▲0.1 |
| 輸出 | +6.4 | +6.6 | +5.3 | +1.5 | ▲0.7 |
| 輸入 | +1.0 | +3.0 | +4.0 | +2.9 | ▲0.1 |
| 国内総所得GDI | +1.6 | +1.1 | ▲0.0 | +0.8 | ▲0.2 |
| 名目GDP | +0.9 | +1.7 | ▲0.6 | +0.6 | ▲0.6 |
| 雇用者報酬 | +0.4 | +1.4 | +0.5 | +0.4 | ▲0.2 |
| GDPデフレータ | ▲2.4 | ▲2.8 | ▲1.9 | ▲2.1 | ▲1.6 |
| 内需デフレータ | ▲2.4 | ▲1.4 | ▲0.9 | ▲1.4 | ▲1.0 |



