記事

【パリ発】「対IS有志連合」日本も引きずり込まれる

画像を見る

ISへの攻撃を本格化させれば、フランス国内で警戒にあたる兵士の数も増やさねばならなくなる。=21日、パリ・リヨン駅 写真:筆者=

 英国のキャメロン首相が23日来仏し、オランド大統領と会談、ISへの空爆に向け軍事協力することを表明した。

 BBCによれば英国はフランス軍に情報提供する他、『給油』を手伝う。

 キャメロン首相は12月後半にもISへの爆撃を可能にできるよう議会の承認を取り付けたい、としている。

 米国のオバマ大統領はフランスがテロ攻撃に遭ったその日(13日)に声明を出した。「これはフランスだけへのテロ攻撃ではない。世界の全人類への攻撃である」と。

 これで英・仏・米による有志連合ができたことになる。

 英と仏はそれほど親密ではない。英はブレア元首相以降、仏はサルコジ大統領以降、米国に従順な国家となっている。

 有志連合の音頭をとったのは米国であることは疑いようがない。

画像を見る

フランス国防省。軍事施設に許可なくカメラを向けてはならないのは常識だ。撮影画像を消去させられたが、バックアップを残していた。=24日、パリ市内 写真:筆者=

 日本も安保法制が施行されれば、同盟国が攻撃を受けた場合、同盟国と共同で軍事行動することになる。

 本記事2段落目の『給油』に脊髄反射された方も少なくないのではないだろうか。新安保法制では、爆撃に向けて発進準備中の同盟国の戦闘機にも給油できるのだ。

 戦線が拡大し泥沼化すれば、日本も引き入れられる可能性は高い。アベ首相はむしろ積極的に参加したがりそうだ。

 「有志連合」は、いかにもアベちゃんが酔いそうな言葉だからだ。

 今回のテロ事件で89人もの死者を出したバタクラン劇場前で花を手向けていた市民に聞いた。3~4時間前、キャメロン首相とオランド大統領がここで献花している。

 南仏生まれパリ育ちの女性(60代)は「(ISの)報復がありますから怖いですね。叩かれたら叩き返すでは何も解決しない」と顔をしかめた。

 国民の不安をよそに政治家は、戦争に向けて前のめりになっていく。

  ~終わり~

  ◇
読者の皆様。フランスでいま起きていることは、近く日本で起きることです。アベ首相がやたらと「テロ対策」を口走るのは、その伏線です。「日本を暗国の独裁国家にしないためにも、フランスの現状を押さえておく必要がある」と強く思い、借金してパリまで来ました。ご支援よろしくお願い致します。↓

『田中龍作ジャーナル』は読者のご支援により維持されています

あわせて読みたい

「パリ同時多発テロ」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    イチロー会見で雑なマスコミ露呈

    山本直人

  2. 2

    自民入党の鷲尾氏「限界感じた」

    鷲尾英一郎

  3. 3

    消費税増税分の84%は使途不明か

    田中龍作

  4. 4

    利益は上げず会社を憎む日本人

    橘玲

  5. 5

    日本を盗っ人と呼ぶ韓国は卑劣

    PRESIDENT Online

  6. 6

    やる気ないオジサン会社員の胸中

    城繁幸

  7. 7

    高須院長 大阪W選の自共に苦言

    NEWSポストセブン

  8. 8

    Googleマップ ゼンリンと決裂か

    NewsInsight

  9. 9

    イチロー引退試合は茶番ではない

    森山たつを / もりぞお

  10. 10

    文大統領が外交儀礼で大ミス連発

    和田政宗

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。