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QE3の導入条件が示される???

為替千里眼、昨日は連休明けということもあり、諸々お仕事の方も忙しかったのではないかと思いますが、為替相場も全般的に慌しく、昨日は材料性に乏しくも各通貨はそれなりに大きな動意に見舞われたのが実情でもあります。注目のスロバキアでのEFSF拡充を問う議会採決に関しましては、ご周知のとおり今回は否決となりましたが、週内に予定されている次回投票で採決される期待が市場に広がりユーロは再び買い戻されました。また、トロイカ調査団がギリシャの第6トランシェに合意したこともまたユーロの支援材料として作用し、ユーロドルは再び1.36台へ回復、ドル円は相変わらずの76円Mid-Highのレンジではありますが、全体的には地合い改善を背景にリスクオンの状態になったと言えます。

マイナス先行で始まった連休明けのNY市場も、終わってみれば-17ドル程度、米10年債利回りは前日比+7bpの2.15%に上昇しておりますので、ドル円はもう少し水準を切上げても良いような利回り水準ではありますが、今晩にFOMC議事録なども控えていることから、上値を試す積極性はほとんど感じられませんでした。3年債入札に関しましては、落札利回りが0.544%と直前取引の0.545%とほぼ同様、応札倍率は前回の3.15倍から3.30倍に上昇しており、まぁ無難な結果に落ち着いたということになります。今晩も10年債入札などが控えておりますので、引続き利回り動向には神経質にならざるを得ないのですが、合わせてFOMC議事録の公表も控えており、ツイストオペの決定への議論詳細の他に、Fed が今まで提案した追加緩和の選択肢のそれぞれの利点や欠点などが焦点となるようなので、QE3の実施の可能性も踏まえ、利回り動向を追っていくところではないでしょうか。

昨日のスロバキアの議会否決に対するユーロの反応は少々意外ではありましたが、既に否決前から野党サイドからの譲歩案が示されていたこと、そしてMiklos財務相も今週中にEFSF拡充案の投票が再度行われるとの期待感を示していたことでユーロの下落は限定的に留まったものの、やはり今回のゴタゴタは、ユーロ圏の政治的なリスク及び中長期的な債務問題対策への障壁が大きなことを示す結果だったとバークレイズは指摘しています。EFSF拡充に関しましては、スロバキアはまだ確定ではありませんが、これで加盟国全てが批准したことになりますので、ユーロ圏の銀行セクターに関する懸念は一旦後退するものと思われ、それと同時にギリシャの第6トランシェ実行についても、ユーログループの承認を経て11月には支払われる見込みとのことで、新たな懸念材料が出ない限りは、一時的にユーロ懸念も収束に向かうものと思われます。

次なるテーマもまた不透明であり、どこから弾が飛んでくるかも想像つかないところではありますが、米サイドに焦点を移しますと、議会の動きが活発化しており、昨晩はが対中為替制裁法案を可決、既に同法案は下院に送付されておりますが、共和党のベイナー下院議長を初めとする共和党幹部が否定的な見方、オバマ大統領も経済的にも外交的にも協力が必要な中国を怒らせることになるため、同案に対して慎重な見方を表明しており、同法案の成立の可能性は限りなく低いといったところ。また、オバマ大統領が提案している4470億USD規模の雇用対策米国雇用法案については否決が確定的となっており、ガイトナー財務長官は早々に「雇用対策が阻止されればリセッション招く恐れ」と発言しておりましたが、そういう観点では今晩のFOMC議事録の内容もまた、それにちなんでQE3の導入条件などが示されるかもしれませんので、欧州サイドの銀行資本の増強と2本柱で捉えておきたいところです。

では、午後も頑張りましょう!

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