- 2015年11月19日 15:13
ユネスコ記憶遺産事業: ガバナンスの改善と透明性を
11月19日(木)、外交・経済連携本部・国際情報検討委員会合同会議が開催されました。
議題は、ユネスコ総会における文部科学大臣の演説等です。
この度、馳文部科学大臣が第38回ユネスコ総会に参加しました。
ユネスコといえば、最近、記憶遺産として中国が申請した「南京事件」に関する資料の登録を決定したことをご記憶の方も多いかと思います。
登録が決定したにも関わらず、具体的に何が登録されるのか未だに見えてこない、不透明なユネスコの記憶遺産事業。
学術的にも議論が続く案件を日本政府からの再三の要請にも関わらず、登録を「決定」してしまうというガバナンスの粗雑さも目立ちます。
ちなみに、一度登録されると「削除」することはできません。
文部科学大臣は、ユネスコ総会の一般政策演説に立ち、記憶遺産事業のあり方について、ガバナンスや透明性の向上を含む改善を早期に実現するよう呼びかけました。
今回、文科大臣は、ユネスコのボコバ事務局長とも協議。
ユネスコ事務局が記憶遺産登録事業に関する現行制度の見直しに向け検討に着手したことを確認しました。
ちなみに、自民党では、「南京事件」の資料の登録決定を受け、ユネスコや日本政府に対する決議を取りまとめました。
決議の中では、ユネスコ側に記憶遺産制度の改善を要求するなどしています。
細部は以下の資料をご覧下さい。
