記事

基調的な反発は程遠い・・・

為替千里眼、昨晩は週初の調整という側面もあってか、各通貨とも不安定な様相を呈した1日ではありましたが、NY終盤に掛けては欧州債務懸念の後退を背景に株式市場は大幅反発、ユーロの巻き返しを筆頭にストレートが軒並み反発するリスク資産解消の動きの巻き戻しが台頭いたしました。直接的な背景には、EFSFのレバレッジ活用を検討しているとの報道が背景にあり、内訳としてもEFSFから特別目的事業体に資金を提供して債券を発行、その調達資金で危機に陥ったソブリン債を買い入れるといったもので、相当に計画の具体性が見受けられることが市場の好感を誘ったと思われますが、今日も為替市場はギリシャ問題が焦点であり、この後はギリシャ議会における追加緊縮財政案(2014 年までで計280億EUR)の審議や独・ギリシャ首脳会談が予定されていることから、その動向に対するヘッドラインに左右されやすい地合いは継続するものと思われます。

昨晩のユーロは、一時1.33まで下落後1.35までの急反発となりましたが、先述のEFSF資金提供のほか、ECBが次回政策理事会でカバードボンド購入再開を検討するとの報道や、欧州各国政府が救済基金の2兆円への拡大を検討などの報道もまた支援材料となりました。ただし、昨晩もお伝えしたようにギリシャに対する第6トランシェの実行が不透明で、一部報道では第6トランシェの決定は10月半ばにずれ込む可能性が高いなどと報じられておりますので、根本的な問題解決に見通しが立たないうちは、基調的な反発は期待薄ではないかと認識しておくのが無難です。明日にはフィンランドのEFS拡大に対する批准投票、、オーストリアおよび独は29日の予定と、個人的には次回ECB会合までは地合いは好転しないのではないかという見方をしております。

昨晩の米新築住宅販売に関しましては、市場予想29.5万通りの結果となり、特段大きなサプライズには至りませんでした。新築住宅在庫は、前月比-0.2万戸の16.2万戸と1963年の統計開始以来の最低水準を更新しておりますが、現状の販売ペースでの換算では約6.6か月分の在庫と、依然として過剰在庫感が強まっていることから、新築住宅需要が回復し、この過剰在庫感が後退しない限り、プラスには作用しにくいものと思われます。もう一つの焦点となりました「ツイストオペ」に関する詳細発表につきましては、中長期国債の買いオペを1ヵ月当たり13回、対する短期国債の売りオペは1ヵ月当たり6回実施されると公表されました。エージェンシー債に関する事項につきましては、10月3日〜10月13日に総額100億USDのエージェンシーMBSへの再投資を実施、以降毎月8営業日目前後に翌月の再投資予定を発表するとしております。

Fed高官の発言については、ラスキン理事は「追加緩和が正当化される公算大きい」、ブラード総裁も「金利がゼロ付近にある環境下において、資産の購入・売却が最も効果的な手段」との認識を示しておりました。

昨晩のNYでの大幅反発を受け、足元の東京株は堅調推移で日経平均は+150円付近での推移となっておりますが、ダウ先の上げ幅は限定的、こうした展開時は得てして欧州タイムで反落に向かう可能性が高いことから、この後のロンドンでの再反落を警戒しつつ、ドル円は引続きレンジ、ユーロドルは長期レジストの位置する1.36手前の攻防に注目、その他ストレートも4hのモメンタムは引続き短期的な反発を示唆するような展開となっておりますので、どこまで上値追いができるか、そしてどの水準で打診ショートを当てていくか、というところかと思います。ドル円は上値にせよ下値にせよ限定的となりそうなので投資妙味に乏しく、現状は欧州通貨およびクロス円に大きな動意が期待できるところです。

と言っても、ロングはちょっと敬遠ですけどね・・・

では、午後も頑張りましょう!

トピックス

ランキング

  1. 1

    GACKT お金と違い時間は戻らない

    かさこ

  2. 2

    感染ゼロを求めない日本は理想的

    中村ゆきつぐ

  3. 3

    公明・山口氏の的確な都構想演説

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  4. 4

    学術会議の任命拒否 説明は困難

    非国民通信

  5. 5

    支持率-12ポイント 菅政権の過ち

    舛添要一

  6. 6

    瀬戸大也イバラの道 海外で驚き

    WEDGE Infinity

  7. 7

    日本は中国に毅然たる態度で臨め

    野田佳彦

  8. 8

    就職に不利 日本で進む博士離れ

    川北英隆

  9. 9

    EUで感染再拡大 自由移動の悲劇

    木村正人

  10. 10

    NYポストのバイデン記事は陰謀か

    島田範正

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。