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今週は各国批准状況が大きな鍵に?/今週の主要材料と展望

為替千里眼、いよいよ3連休も終え、再び10月の2週目までは3連休もお預けといったところではありますが、相変わらずの市場環境にやや狼狽しつつも、9月も残り1週間、2011年もあと3ヶ月といったところで、改めて気を引き締めたいところかもしれません。とは言ってもなかなか改善しない市場環境を背景に、トレードの戦略的な部分も相当に限定的となりつつありますが、今週もまた回避動意を背景とした円買いドル買いを軸に、あとは短期的な好材料によるアンワインドとその持続性の見極めという従来どおりの戦略となりそうなので、ここの材料を見極めつつ、市場反応を推測する程度しか選択肢はないかもしれません。

今晩は日曜恒例「今週の主要材料と展望」のお話となりますが、引続き市場の主要材料はギリシャのデフォルト懸念を背景としたユーロ売り、そして金融市場全体のセンチメントの後退を背景とした株安、そして債券選好による利回り低下を手掛かりとしたドル円の動向が焦点となります。週末のNY株は辛うじてプラス圏まで戻しておりますので、連休明けの本邦勢が早々にショック動向に見舞われる可能性は低いと思われますが、特段手掛かりにも乏しく日経平均は上値追いにはなりにくいものと思われます。無論、一段のリスク資産の圧縮となればオージーなどの高ベータ通貨は一段と圧迫されることとなりそうなので、確かにオージーはこの9月だけで1000p近く下落しておりますが、値頃的なロングが相応しいか否か、既に08年10月安値0.60を起点とした超長期サポートの下限まで肉薄している状況ですので、この水準を維持できないとなると一段の下落に見舞われるかもしれません。

【9月26日(月)】
・NZ貿易収支
・独Ifo
・米新築住宅
※Fedラスキン理事、講演(21時30分)
※ECBスマギ理事、講演(21時30分)
※Fedブラード総裁、講演(22時30分)
※ECBバイトマン理事、講演(25時)
※Fedコチャラコタ総裁、講演(28時)
※ECBリッカネン理事、講演(29時30分)

【9月27日(火)】
・米C/S-HPI
・米リッチモンドFed
・米CB消費者信頼感
※独メルケル首相&ギリシャパパレンドウ首相、会談
(時間未定)
※ECBマクチ(スロバキア中銀総裁)理事、講演(20時)
※Fedロックハート総裁、講演(25時30分:米経済見通し)

【9月28日(水)】
・独輸入物価
・米耐久財受注
※SNBジョルダン総裁、講演(時間未定)
※フィンランド議会EFSF批准議会採決
※Fedローゼングレン総裁、講演(15時40分)
※ECBメルシュ理事、講演(21時)

【9月29日(木)】
・独雇用統計
・英消費者信用残
・欧州委員会サーベイ
・欧消費者信頼感
・米IJC
・米GDP-fin
・米個人消費2Q-fin
・米PHSI
※独議会EFSF批准議会採決
※エストニア議会EFSF批准議会採決
※Fedローゼングレン総裁、講演(15時50分)
※Fedプロッサー総裁、講演(21時30分:米経済見通し)
※Fedロックハート総裁、講演(26時)

【9月30日(金)】
・本邦CPI
・本邦雇用統計
・本邦鉱工業生産
・独リテール
・欧HICP
・欧失業率
・スイスKOF-LI
・加GDP
・米個人所得
・米個人消費支出
・米PCEコア
・米シカゴPMI
・米U-Mich
※ECBノボトニー理事、講演(16時)
※Fedブラード総裁、講演(24時)

【10月01日(土)】
・中PMI-mfg


今週は全体的にマクロというよりかは各国当局者の発言が多く予定されており、ECB及びFed高官による現状の危機状況を改善すべく前向きは発言が聞かれるかどうか注目したいところではあります。そして欧州サイドの最大の焦点となるのが、欧州各国におけるEFSF拡大の承認手続き、議会採決という点に関しましては、分かっているだけでも28日のフィンランド、そして29日のドイツ、エストニアという状況、日時は未定ですが、オランダやスペインも9月末を予定しておりましたので、今週は各国の承認・批准動向がユーロ動向に大きな影響を及ぼす可能性がある点は念頭に置いておくべきかと思います。

米サイドに関しましては、週初の新築住宅も然り、消費者信頼感然りで、GDP等は確報値となりますので特段大きな影響を及ぼす可能性は低いと思われますが、そろそろ次月雇用統計も視野に入れなければなりませんので、足元で拡大中のIJCなどの動向にも注意が必要かもしれません。引続き足元の米マクロはダウンサイドリスクが燻っておりますので、それにより株価が一段の下落となれば市場センチメントは一段と低下、先週と同様に円やドルが選好される展開が継続となる可能性がありますので、その点を念頭に置きながら今週も取り組みたいところです。ドル円に関しては引続き介入警戒感もあってか下値は限定的かと思われますが、先のFOMCにて決定されたツイストオペによって、米金融機関株が相当に圧迫されておりますので、その提供を受け、全体的に株価が低迷するようだと、ストレートの反発・上昇も限定的に留まる可能性が高く、為替市場ではクロスがアンダーパフォームする恐れがあります。

先述いたしましたように、欧州各国のEFSF拡大の承認が差し支えなく批准されるようであれば、欧州安定化期待と共にユーロの急反発というシナリオも想定されますが、この辺は出たとこ勝負の側面が強いので、日々時事的な報道には耳を傾け、適宜対処するしかないというところではありますので、少々忙しい1週間となりそうですが、自らの入れるペースで参戦する程度の認識で取り組まれると良いかもしれません。

では、今週も1週間よろしくお願いします。

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