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「KAMIKAZE」がダメ? またまた特攻の美化が始まった

 フランスで起きた同時テロですが、フランスのマスコミがテロのことを「KAMIKAZE」と言っているようです。
 それに対して、ウヨク勢力を中心に、特攻隊をテロリストと一緒にするなと憤っているというのですが。
特攻隊は「テロリストとは違う」「戦友への侮辱だ」 仏報道に88歳元隊員憤り」(産経新聞2015年11月17日)

 これを元にして種々述べているのが永江一石氏のこのブログです。
特攻隊は断固としてテロリストじゃないのでフランスがかなり嫌いになった」(ブロゴス)

 何だか非常に的外れの批判です。
 私にはどちらも同じようにしか見えません。

 まず、特攻が国を救うために命を投げ打ったなどという主張こそ詭弁です。特攻は国体護持のための作戦であって、私たち国民のためでは全くなかったのであり、そのように思い込まされていた、自分にそう言い聞かせていただけのことであり、このようなすり替えはダメです。しかもあたかも自発的意志で志願したかのような物言いですが、それこそ特攻で死んでいった人たちに対する侮辱です。
 そういう意味で言うのであれば、イスラムテロリストたちは、イスラム教を守ろうとしているといえばそれまでのことで、何ら違いはありません。

 標的が一般市民か軍事目標かで全く違うではないかというのも詭弁です。
 既に本土に迫り来る米軍を撃退するための作戦が特攻だったというだけで、そこには米国市民がいなかったというだけに過ぎません。
 他方で日本は米国本土には紙風船に爆弾をつけて米国本土に向けて飛ばして無差別爆撃をしていたのですから、単に特攻の場合は目先の対象が米軍艦船だったに過ぎず、一般市民を狙ったものではないんだなどと声高に言えるようなことではないことを自覚すべきでしょう。
 要はどちらも目先の最大限の効果を得るための作戦の一環だったというだけで、どちらも同じレベルのものです。

 特攻が無償の奉仕であるかのように言うのも間違いです。イスラム教の場合には来世でのご褒美が用意されているから全く違うんだなどというのですが、ウヨク連中は、特攻で死ねば「英霊」になれるよと欺しているだけなのですから大同小異です。
 明治政府は、そうやって国民に対して死ねと教育してきたではありませんか。
 人の命は鳥の羽よりも軽いものだと教え込み、死を強要してきたのですからテロリストの発想と変わりません。
 軍人勅諭 「死は鴻毛(こうもう)よりも軽しと覚悟せよ
靖国参拝の何が問題のか

 精神論だけを振りかざして未来ある若者を死に追いやった野蛮な特攻ですが、特攻で死んでいった若者もテロリストも捨て駒にように使い捨てられただけでしかなく、そこに違いはありません。
 むしろ、外国には奇異にしか見えなかった特攻とは何だったのか、改めて反省も含め再検討すべきでしょう。

特攻による死の強要 家族のために死を選んだなどと冒涜も甚だしい これこそが特攻の犠牲の美化そのものだ

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