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  • 2015年11月17日 22:52

フランスのテロを受けて旅行をキャンセルすること

『朝鮮日報(日本語版)』が掲載していた社説「仏テロにひるまず欧州を旅行する韓国人の安易な考え」という記事がいろいろ興味深かったので、これについて少し。


1 記事の紹介

 11月13日にパリでテロ事件が起こりましたが、「欧州向けの旅行やツアーもキャンセルはほとんどない」韓国の状況を受け、「『テロは自分と関係ない』という安易な考え方が国全体に蔓延しているのかのようだ」という記事です。

 韓国内のテロ防止法の制定についてひとしきり述べた後で、韓国「国民の安易な対応も問題だ」としています。

 これは、「今回のテロを受けてキャンセルしたのはわずか10人ほどだ」ったことを受けての発言で、「日本では最大手のJTBが14日と15日のフランス方面への出発便を自主的に取りやめ」たことや、「日本の学校もフランスへの修学旅行をキャンセルし」たことを対比させています。

 また、「ここ5年間に海外で韓国人が犠牲となった事件は97件」で「そのうち83件は最初から韓国人を狙ったもので、」「韓国人は決してテロの安全地帯にいるわけではない」ともしています。

 それにもかかわらず、「『自分だけは大丈夫』という安易な錯覚に陥っている韓国人が非常に多いのが実情のようだ」と記事を結んでいます。


2 自粛

 これを受けて思ったのが、こうしたことがあった後で、旅行をキャンセルすることが良いことと一概に言えるかという点です。

 当然、テロがあったところに行くのは、良い気持ちはしないわけですが、テロがあったからと言って、欧州への旅行をとりやめるということは、テロの実行犯の狙いに乗ってしまっている面があるのではないかという話です。

 テロの実行犯にしてみれば、今回のテロを受けて、フランスをはじめとする欧州に旅行に行く人が減ったり、物流がおかしくなることは願ったりで、それが狙いの1つとしてあるのではないかと考えます。


3 日常

 そういう意味で、ふだんと変わらない日常生活を送っておられるフランス(パリ)の方々はすごいと思いますし、もしフランスのことを考えるのであれば、予定通りフランスに行くことがフランスのためになるのではないかと思います。

 フランスの観光業にしてみれば、今回のテロで収入が減ってしまえば、それこそ泣きっ面に蜂の状態になってしまいかねません。

 当然テロがなかったことにはできないわけで、それを無視するような行動は論外ですが、震災にしても現地のことを考えたのならば、現地の役に立つことを考えるべきで、観光で金をおとすといった活動は、やめるべきではないと考えます。


4 日本との比較

 日本のことを引き合いにだして、記事を書くのが如何にも韓国だと思ったのも本音です。

 ま、今回は悪い意味で使われているわけではないので、良しとすべきなのかもしれませんが、私的には日本の行動もどうかというのが本当のところです。

 JTBなどの旅行会社にしてみれば、何かあるとやっかいだからという消極的な理由で、ツアーをキャンセルしたのでしょうし、学校の修学旅行に至っては言うまでもないかと思います(大学は学校に来ない生徒の面倒を見るべきか?)。

 これが確かにテロ多発地帯というのであれば、確かに再発防止という面で大きな問題があるので、キャンセルも妥当と思いますが、ここでキャンセルというのはフランスに対し、失礼ではないかとも思った次第です。
 また、個人の意見・意思を無視して、ツアーそのものをキャンセルしてしまうというのも、これはこれで如何にも日本的だと思った次第です。


5 最後に

 こうしたことを書くと、お前は日本に居て、他人事だと思っているからそう言えるのではないかとの批判が聞こえてきそうです。

 ただ、私自身近々フランスに行く用事があり、いろいろ「大丈夫か」と言われたりするとかえって、ここでそれを聞くかという反感が募ってくることや、知り合いがパリにいることもあり、いろいろな思いを込めての今日のエントリーとなっております。

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