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ドル安圧力は相当に織り込まれた?

為替千里眼、もういい加減各通貨の停滞様相には飽き飽きというのが本音かもしれませんが、ドル円は相変わらず76円Midで右往左往、ユーロドルやケーブルも概ね上下50p程度の上下に留まり、毎日積極的な動きを見せている株式市場とは対照的に、為替市場は膠着感を強めております。昨晩のこの時間はダウ先が100ドル超のプラスとなっており、結果的に昨晩のNYダウは300ドル超の上昇となりましたが、今日のダウ先は現時点で-100ドル超の下落、このままこのセンチメントをNY市場に持ち込めば、再び株式市場は300ドル前後の下落に見舞われるのではないかと、変な根拠での下落懸念に苛まれているところでもあります。ただ、VIXなどは依然として36%台と高水準、米マクロも改善の兆候が殆ど見られないなかで、本日は本邦政府からの円高対応基金の発表、そして新首相に対する財政再建手腕の見極めなどが今後の円動向にどのように影響するのか、あまり大きな期待もできないところではありますが、流れの変化のきっかけになれば良いと考えております。

さて、本日は耐久財受注および、350億USDの5年債入札が市場の目先の焦点となり、引続き週末のジャクソンホールにおけるQE3言及への期待感が高まるなか、一段とその期待感を後押しするような結果となるのか否か注目されるところです。ロンドンタイムで発表された独Ifoにつきましては、やはり市場予想111.0を若干下回る108.7に留まり、米マクロに足並みを揃えるかのように急速に欧景況感は悪化しております。つい先日の7月に25bpsの利上げを行ったばかりのECBですが、既に2011年中はもちろんのこと、2012年でさえ利上げを行う可能性が低下しており、場合によっては信頼感の押し上げを目指すG20の協調行動として50bps利下げを行うかもしれないとも言われております。もちろん、ECBはインフレに照準を絞っておりますので、ECBの利下げが実現するにはインフレ見通しのリスクが大幅に後退し、デフレ懸念の兆候が見られる、ないしは台頭する必要があるかと思いますが、今後の厳しい財政緊縮等を考慮すると、そう非現実的なお話ではえないような気もします。

今晩は週中の中だるみが生じる可能性がありますが、週末にかけてはその蓄積されたエネルギーが解放されるという前提で、積極的な動意が期待されるところでもあります。現状、ドル円に関しては76円Midが底堅く、1hや4hでもモメンタムが切り上がっているところを考慮し、短期的にはアップサイドの可能性が高まりつつあるのかもしれません。10年債利回りのチャートも、徐々に上昇チャネルを形成するかのような足型になっており、利回り水準そのものも切り上がっておりますので、その鍵となるのはやはりジャクソンホールでの議長講演かとは思いますが、反転上昇のシナリオも多少なりとも想定しておいた方が良いのかもしれません。明日も東京から特に材料性に乏しいところではありますので、今晩のNYでの株式動向が明朝の東京に大きな影響を及ぼすのは言うまでもありませんが、市場も既にQE3期待からくるドル安圧力を相当程度織り込んでいる可能性が高いので、そろそろドル円戻り一辺倒の戦略にも見直しが必要かと認識しております。

今日は、早々に休んで明日からの動向に期待したいと思います。

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