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- 2011年08月16日 20:58
米住宅着工予想/ユーロ圏の目論みと懸念視するMPC
為替千里眼、昨晩のNY市場は米Googleによる通信大手モトローラ買収や本日開催される独仏首脳会談への期待感を背景に200ドル超の大幅高、安全資産の受け皿となる債券市場も軒並み下落し、米10年利回りは2.24%から2.31%に上昇、エンパイヤ発表直後こそドル円は76円Midまで軟化しましたが、その後は特に悪材料もなく再び77円手前で揉み合っているような状況です。その他、ストレートに関しては上記独仏会談に対する期待感から大幅高となり、ユーロドルは1.44Mid、ケーブルも1.64まで上昇いたしましたが、米経済見通しに対する不透明感からドル売りにも慎重になっている側面もあり、本日は既に昨晩の上げ幅の殆どを吐き出しているような展開でもあります。今月8日にECBがイタリアとスペインの国債買取を開始したことに始まり、9日にはFOMCにおいて時間軸効果の強化を発表、そして10日にはフランスの財政危機および格下げ懸念が台頭、11日には空売り禁止措置の発表など、日々様々な材料が取り沙汰されるなか、本日は独仏会談の行方についてが市場の焦点となっている模様です。
その会談の内容ですが、既に各紙で報じられているとおり欧州債務危機への対応策の協議が首題となっているようで、欧州共同債(ユーロボンド)の創設は議題に上らないということです。独政府が特に反対姿勢を示しているこのユーロ圏共同債の発行についてですが、独有力経済団体幹部は既にユーロボンドの発行に支持を表明しており、今回の会談で独政府の反対姿勢が多少でも軟化するようであれば、ユーロにとっては支援材料となる可能性が高いと思われますが、立場的にも欧州圏では独の独壇場(笑)ではあり、先ほど発表されたGDPに関しても市場予想+1.8%に対して結果+1.7%と予想を下振れ、12日に発表されたフランスの鉱工業生産は-1.7%(ドイツは-0.8%でした)、GDP2Qに関しては、予想+0.3%に対して+0.0%とフランスの減速が著しいところを見ると、足元のマクロの減速はもちろん、今後の財政赤字削減を考慮してもフランスの成長率が早期に改善する可能性は低く、ドイツの発言力のほうが圧倒的に影響力があるものと思われます。
先ほど発表された英CPIに関しましては、市場予想を僅かに上回る年率+4.4%という結果で、公表直前まで1.63Low付近まで軟化していたケーブルは、この結果を受けて1.63Highまで上昇しております。まぁ、この展開にも少々飽き飽きであり、BOEはいくらインフレ率が上昇しようとも、既に公式に+5.0%まで上昇する恐れがあることは見解として述べておりますし、早期利上げという選択肢も消滅している状況ですので、市場も敢えて反応しなくても良いのではないかとも思ってしまいますが、先週発表されたインフレレポートでは、実質GDP成長率予想が引下げられており、いずれかの時点で一段の追加緩和が実施される可能性が高まったことは言うまでもありません。ただ、MPCは早期刺激策の導入の必要性は感じていない模様で、この辺はFedの金融政策スタンスに非常に近いものがあります。既にFedが2013年央まで異例の低金利を継続するとの意向を示しておりますので、MPCも同様のタイミングまで政策金利の引上げは行わないつもりなのかもしれませんが、実はMPCの最大の懸念はユーロ圏のソブリン問題であり、現状の債務問題が完全に払拭されない限りは慎重姿勢を崩さない(利上げの選択肢は論外になっていると思われます)ものと思われます。
米住宅着工各社予想
NYメロン:61.0万件
Wファーゴ:60.7万件
バークレイズ:60.0万件
シティ:60.0万件
この後の焦点となる米住宅着工です。昨晩のNAHBに関しては前月フラット、市場予想値とも一致しましたが、内容的には特に大きな改善はなく、逆に向こう6ヶ月での住宅販売に関する指数は21から19に減少、NAHBからは、「購入サイドは価格・金利・選択という面で非常に有利な状態にあるものの、将来の景気先行きに対する不安が購買心理を後退させている」との見解が示されております。住宅着工および建設許可に関しては、前月の好結果が基調的なものである可能性は低く、前月の大幅増からの反動減が広く予想されているところで、NAHB住宅指数の公表元でもあるWファーゴは、2011年の年間平均ペースは62万件としつつも、足元は住宅販売業者の新規購入者キャンペーン等の誘致が減少しており、年央はまだ低迷し続けるといった見方を示しております。その他、鉱工業生産なども足元の景気動向を推し量るうえでは重要な要素となり得ますので、その結果にも注目したいところです。
現状ダウ先は-100ドルと再び株式市場はラリーの様相を見せており、ドル円も相変わらずの76円Mid-High、ユーロドルも結局長期レジストに上値を抑制されているような状況です。独仏会談がどの程度市場心理を改善させるかは不透明ですが、ある意味期待外れにとなる可能性もある「諸刃の剣」でもありますので、あまり大きな期待はせずに、市場の動向をみながら対処していくしかないかもしれません。千里眼は引続きドル円ショートに固執してますけどね(苦笑)
では、この後も頑張りましょう!
その会談の内容ですが、既に各紙で報じられているとおり欧州債務危機への対応策の協議が首題となっているようで、欧州共同債(ユーロボンド)の創設は議題に上らないということです。独政府が特に反対姿勢を示しているこのユーロ圏共同債の発行についてですが、独有力経済団体幹部は既にユーロボンドの発行に支持を表明しており、今回の会談で独政府の反対姿勢が多少でも軟化するようであれば、ユーロにとっては支援材料となる可能性が高いと思われますが、立場的にも欧州圏では独の独壇場(笑)ではあり、先ほど発表されたGDPに関しても市場予想+1.8%に対して結果+1.7%と予想を下振れ、12日に発表されたフランスの鉱工業生産は-1.7%(ドイツは-0.8%でした)、GDP2Qに関しては、予想+0.3%に対して+0.0%とフランスの減速が著しいところを見ると、足元のマクロの減速はもちろん、今後の財政赤字削減を考慮してもフランスの成長率が早期に改善する可能性は低く、ドイツの発言力のほうが圧倒的に影響力があるものと思われます。
先ほど発表された英CPIに関しましては、市場予想を僅かに上回る年率+4.4%という結果で、公表直前まで1.63Low付近まで軟化していたケーブルは、この結果を受けて1.63Highまで上昇しております。まぁ、この展開にも少々飽き飽きであり、BOEはいくらインフレ率が上昇しようとも、既に公式に+5.0%まで上昇する恐れがあることは見解として述べておりますし、早期利上げという選択肢も消滅している状況ですので、市場も敢えて反応しなくても良いのではないかとも思ってしまいますが、先週発表されたインフレレポートでは、実質GDP成長率予想が引下げられており、いずれかの時点で一段の追加緩和が実施される可能性が高まったことは言うまでもありません。ただ、MPCは早期刺激策の導入の必要性は感じていない模様で、この辺はFedの金融政策スタンスに非常に近いものがあります。既にFedが2013年央まで異例の低金利を継続するとの意向を示しておりますので、MPCも同様のタイミングまで政策金利の引上げは行わないつもりなのかもしれませんが、実はMPCの最大の懸念はユーロ圏のソブリン問題であり、現状の債務問題が完全に払拭されない限りは慎重姿勢を崩さない(利上げの選択肢は論外になっていると思われます)ものと思われます。
米住宅着工各社予想
NYメロン:61.0万件
Wファーゴ:60.7万件
バークレイズ:60.0万件
シティ:60.0万件
この後の焦点となる米住宅着工です。昨晩のNAHBに関しては前月フラット、市場予想値とも一致しましたが、内容的には特に大きな改善はなく、逆に向こう6ヶ月での住宅販売に関する指数は21から19に減少、NAHBからは、「購入サイドは価格・金利・選択という面で非常に有利な状態にあるものの、将来の景気先行きに対する不安が購買心理を後退させている」との見解が示されております。住宅着工および建設許可に関しては、前月の好結果が基調的なものである可能性は低く、前月の大幅増からの反動減が広く予想されているところで、NAHB住宅指数の公表元でもあるWファーゴは、2011年の年間平均ペースは62万件としつつも、足元は住宅販売業者の新規購入者キャンペーン等の誘致が減少しており、年央はまだ低迷し続けるといった見方を示しております。その他、鉱工業生産なども足元の景気動向を推し量るうえでは重要な要素となり得ますので、その結果にも注目したいところです。
現状ダウ先は-100ドルと再び株式市場はラリーの様相を見せており、ドル円も相変わらずの76円Mid-High、ユーロドルも結局長期レジストに上値を抑制されているような状況です。独仏会談がどの程度市場心理を改善させるかは不透明ですが、ある意味期待外れにとなる可能性もある「諸刃の剣」でもありますので、あまり大きな期待はせずに、市場の動向をみながら対処していくしかないかもしれません。千里眼は引続きドル円ショートに固執してますけどね(苦笑)
では、この後も頑張りましょう!



