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原因と結果を混同している日経の記事(中国がデフレに)

 今朝、日経新聞を読んでいると、また釈然としない記事に遭遇しました。

 中国の卸売物価が前年同月比で6%近くも下落していることが取り上げられていたのですが…どうも納得がいかないのです。

 「中国、デフレの足音 製品価格下落で生産や投資不振」

 「中国国家統計局が11日発表した10月の主要経済統計からは、生産や投資が振るわず、景気の下振れ圧力が依然として強い実情が浮かび上がった。製品価格の下落が生産の減少や投資の鈍化を招き、景気をさらに下押しする悪循環が続く。安さが売りのインターネット通販に消費者がなびき、物価は思うように伸びない。中国経済にデフレの足音が聞こえ始めた」

 如何でしょうか?

  グラフをご覧ください。
 画像を見る

 確かに、卸売物価の下落率は相当なものなので、前年同月比で6%近くも下落する状況が続いているからデフレが心配されるという理屈は分かります。

 しかし、分からないのは、製品価格の下落で生産や投資が不振なるという理屈です。

 確かに製品価格が下落すれば、生産者は生産量を減らす。だからGDPは伸びず、景気は悪くなる。
 
 では、どうしたらいいのか?

 製品価格が下がらないようにすべきなのか?

 欧米や日本のように物価目標値を設定して物価が上がるようにすればいいのか?

 私は、そこにリフレ派が陥った落とし穴が潜んでいると思うのです。

 中国は、生産設備が過剰で、モノを作り過ぎたから価格が下がっているのです。

 でしょう?

 だったら、生産を抑えるしかないではないですか?!

 そして、市場に出回るモノの量が少なくなれば、また自然に価格は上がるのです。

 モノが溢れすぎているから価格が下がっているのですから。

 つまり、価格が落ちるから生産が抑制され、景気が悪くなると言うのは論理が逆立ちしているのです。

 価格が下がっているから生産を抑制し、そして、価格がグーンと下がると、自然に需要が増えるのです。

 リフレ派は、物価が下がり続ける状況下では、人々はモノやサービスの購入を先送りするので、さらに物価が下る悪循環に陥ると主張します。

 バカを言ってはいけません。例えば、食べ物や着る物を、いつまでも買わずにおくなんてことができるでしょうか。全て限度があるのです。だから、ある程度のところでまた消費が盛り上がるのです。

 つまり、物価が下がれ続ければ、いつか自然に需要が盛り上がるときが来るのです。

 しかし、物価が下がることは全面的に悪であると決めつけるリフレ派。

 どうして自然の成り行きに任せようという気にならないのか、私にはそれが分かりません。

 物価が下がるのであれば、下がればいいではないですか?

 それを無理やり引き上げようとして、実現できないから苦悩が始まるのです。

 デフレスパイラルなんて言葉に騙されるのがいけないのです。

 底なしの不景気なんてあり得ません。必ずまた反転するときが来るのです。

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