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政治に理想を求める若者とアイドルになる努力

 ある意味前回(理想に燃える高校生の考える「戦争法案」)の続きです。

 たまたま、書店で『HKT48成長記 腐ったら、負け』を目にする機会があり、いろいろ思うことがあったので、これについて少し。



1 内容紹介

 「HKT48初のオフィシャルヒストリーBOOK」だそうで、「少女たちの笑顔の裏に隠された真実の物語に涙する!!」というコメントが付記されておりました。

 基本的には、地元マスコミや劇場支配人、メンバーの証言を元に書かれたドキュメントという構成になっています。

 内容としては、踊りの振り付けが覚えられなくて苦労した話や、初期メンバーの脱退後の少ない人数で劇場を回していたときの話など、舞台裏の話がいろいろ書かれており、かなり感情移入しやすい本となっております。

 個人的に私が一番感銘を受けたのが、オーディションに受かって喜んでいて、学生気分が抜けず、踊りの振りの入ったDVDを渡されても、見ただけで、歌も振りも覚えて来なかったために、踊りの講師を激怒されてしまったところです。

2 純粋さ

 この本を読んで最初に思ったのが、「夢に向かって頑張っている少女たち」です。アイドルになりたい一心で、オーディションに参加して、合格した喜びもつかの間、右も左もわからないうちに、いろいろな苦労をすることになる。

 私などにしてみれば、皆「若い」と一括りにしてしまうわけですが、彼女たちにしてみれば、後輩が出てくれば、自分のポジションをとられるかもしれないという苦悩を抱えながらの日々となります。

 そして、ひたむきに頑張っている姿は確かに感動もので、こうして少女たちが競いあっている姿を見て応援したくなる人が出てくるとのはわからないでもありません。

3 若者

 ある意味ここからが本題ですが、昨日エントリーした「理想に燃える高校生の考える「戦争法案」との関係について述べさせてもらいます。

 SEALDsにしても、T-nsSOWLにしても、若者が声を出した、自分達で積極的に参加しているという形をとっているわけで、こうしたものを素晴らしいと思う人は結構多いようです。

 その最たるものが、甲子園で、あのくそ暑いさなか、連日チーム(母校)のために頑張って連投する高校生(若者)というスタイルが感動を呼ぶのでしょう。

 実際、彼らのレベルからいえば当然プロには及ばないわけで、それでもあれだけの人気を誇っているというのは、完成されたプロの歌声より、必死に頑張るアイドルを見たいというのと同じ発想かと思います。

4 参加

 部活でも何でも自分で参加してみる、体験してみるということはとても大事なことで、高校・大学といった若い時代にいろいろしてみることは大変良いことだと思います。

 自分で参加してみないとわからないことは数多くありますし、そこで得た経験がその後の人生を変えることは良くあります。

 ただ、アイドルの裏にはそういう彼女たちのひたむきさを利用して金を儲けようという人がいますし、高校野球の後ろにも興行を通していろいろなことを考えている新聞社や団体が存在しています。

 今回の政治参加も私的には、彼(女)たちのひたむきさを利用して何かをしようとしている人たちがいるような気がしてならないという話です。

5 最後に

 こう言うと、実際参加している学生にしてみれば、自分たちは自発的に参加しているだけで、何を失礼なという思いを抱くかもしれません。

 それはアイドルも全く同じで、自分たちがアイドルになりたいから頑張っているということになるのでしょう。

 こうして頑張っている少女たちに対して、金儲けの話や後ろにいる作詞家のことなどをどうこう言っても無駄でしょうし、彼らがいなければ、彼女たちの夢はかないません。

 頑張ることは大変素晴らしいことですし、自発的に何かをすることも大変良いことかと思います。しかし、若者がそうしていることを利用しようとする人も世の中には大勢いるという話で、それは若者の「純粋」な心とは別にそういうものがあるという話かと思っております。

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