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- 2011年06月12日 20:26
中国マクロの鈍化で再び世界景気後退懸念?/今週の主要材料と展望
為替千里眼、週末のNY株の大幅下落が非常に気掛かりな明けの東京株ですが、全体的には回避動意を背景とした円買いドル買いの展開を想定したとすると、ドル円は引続き80円アラウンドでの膠着状態の継続、ユーロドルやケーブルなどでのドル買戻しが強まり、結果的にストレートとクロスが下落という展開が想定されます。明けの東京株がどの程度まで軟化し、どの程度戻すかは始まってみないと分からないところではありますが、引続き市場の焦点がギリシャ救済の不透明感、そして米債の格付け引き下げ懸念、さらには世界景気の鈍化懸念といったところではありますので、あまり短期的に解決するような材料ではなく、市場のセンチメントは一段と低下しそうな雰囲気さえあります。
早速ですが今晩は、日曜恒例の今週の主要材料と展望のお話となります。今週は例の如く英米のインフレ指標オンパレードの1週間ではありますが、週前半には中国の一連のマクロが予定されており、先週は中国の貿易収支が鈍化したことを背景に世界的な景気後退観測が台頭し、結果的にリスク回避の展開に傾斜しただけに、特に鉱工業生産やリテールなどの結果には注意したいところです。米サイドの材料に照準を合わせてみますと、CPIやPPIは特段利上げ云々の議論にはなりにくいと思われますので、引続き足許の景況感を占う製造業インデックスやリテール、鉱工業生産から住宅着工などのマクロに着目すべきかと思われます。
【6月13日(月)】
・本邦機械受注
※ECBトリシェ総裁、講演(22時)
※Fedラッカー総裁、講演(22時30分)
【6月14日(火)】
・中CPI
・中PPI
・中リテール
・中鉱工業生産
・中固定資産投資
・BOJレートアナウンス
・本邦鉱工業生産
・英CPI
・英RPI
・米PPI
・米リテール
・米企業在庫
※ECBノワイエ理事、講演(16時)
【6月15日(水)】
・英雇用統計
・欧鉱工業生産
・米CPI
・米エンパイヤFed
・米TICS
・米鉱工業生産
・米設備稼働率
・NAHB-HPI
※ECBスマギ理事、講演(21時)
【6月16日(木)】
・スイス鉱工業生産
・SNBレートアナウンス
・英リテール
・欧HICP-fin
・欧失業率
・米IJC
・米住宅着工
・米住宅建設許可
・米経常収支1Q
・米フィリーFed
※ECBトリシェ総裁、講演(9時)
※ECBコンスタンシオ副総裁、講演(26時)
【6月17日(金)】
・欧建設支出
・欧貿易収支
・加卸売売上高
・米U-Mich
・米景気先行指数
※ECBウェリンク理事、講演(16時)
※ECBスマギ理事、講演(20時)
これまで、追加利上げ観測を背景にブリッシュな展開を継続してきたユーロに関しては、既に7月利上げを完全に織り込んだうえで先週のような急落を強いられた訳ですから、今後はユーロを支援する材料と言えばせいぜいギリシャ支援の完全決定程度のものかもしれません。その他、アイルランドやポルトガル懸念というのも依然払拭されておりませんので、当面はユーロベアの状態が続くようなイメージで、次回ECB会合で実際に利上げを敢行し、さらにその後の会見で追加利上げを示唆するようなスタンスを見せないと、現状のユーロが置かれている状況は厳しいと思われます。
テクニカル的な観点からは、ドル円が引続き目先レジストが80円Mid、売りあがって81円手前といった感じで、4月上旬の高値85円Midを起点とした長期レジストや均衡表の雲下限が位置するのが81円ちょうど付近となりますので、相当に戻りは出やすいと思われます。一方のユーロドルですが、現状、遅行スパンが価格の急落に沿って急降下しておりますので、このまま価格の下を潜り込むような動きとなれば、実際の価格も1.40付近まで軟化する可能性があると見ております。現状、雲下限が1.43Lowとなっておりますので、1.43割れからは追従的なショート、デイリーのモメンタムのトレンドも切れてしまっておりますので、やはりダウンサイドリスクを意識した1週間となりそうです。
ただし、回避動意と共に米サイドも決して好材料があるわけではありませんので、時として米マクロの鈍化が意識されたり、時として連邦債務上限の話題が意識されたりと、その点は相当に流動的になると思われます。特に債務問題に関しては、デフォルト懸念が債券利回りの急騰に繋がり易い材料でもありますので、現状心理的節目となる3.00%を下回ってる10年利回りが急に反発することも考えられ、その場合にはやはりドル円が一番恩恵を受けるのではないかと思われます。この点は、日々の材料次第といった感がありますので、現時点で色々と想定するのもナンセンスかもしれませんが、こうした材料が内包しているという点は認識しておくべきかと思います。
では、今週もよろしくお願いします。
早速ですが今晩は、日曜恒例の今週の主要材料と展望のお話となります。今週は例の如く英米のインフレ指標オンパレードの1週間ではありますが、週前半には中国の一連のマクロが予定されており、先週は中国の貿易収支が鈍化したことを背景に世界的な景気後退観測が台頭し、結果的にリスク回避の展開に傾斜しただけに、特に鉱工業生産やリテールなどの結果には注意したいところです。米サイドの材料に照準を合わせてみますと、CPIやPPIは特段利上げ云々の議論にはなりにくいと思われますので、引続き足許の景況感を占う製造業インデックスやリテール、鉱工業生産から住宅着工などのマクロに着目すべきかと思われます。
【6月13日(月)】
・本邦機械受注
※ECBトリシェ総裁、講演(22時)
※Fedラッカー総裁、講演(22時30分)
【6月14日(火)】
・中CPI
・中PPI
・中リテール
・中鉱工業生産
・中固定資産投資
・BOJレートアナウンス
・本邦鉱工業生産
・英CPI
・英RPI
・米PPI
・米リテール
・米企業在庫
※ECBノワイエ理事、講演(16時)
【6月15日(水)】
・英雇用統計
・欧鉱工業生産
・米CPI
・米エンパイヤFed
・米TICS
・米鉱工業生産
・米設備稼働率
・NAHB-HPI
※ECBスマギ理事、講演(21時)
【6月16日(木)】
・スイス鉱工業生産
・SNBレートアナウンス
・英リテール
・欧HICP-fin
・欧失業率
・米IJC
・米住宅着工
・米住宅建設許可
・米経常収支1Q
・米フィリーFed
※ECBトリシェ総裁、講演(9時)
※ECBコンスタンシオ副総裁、講演(26時)
【6月17日(金)】
・欧建設支出
・欧貿易収支
・加卸売売上高
・米U-Mich
・米景気先行指数
※ECBウェリンク理事、講演(16時)
※ECBスマギ理事、講演(20時)
これまで、追加利上げ観測を背景にブリッシュな展開を継続してきたユーロに関しては、既に7月利上げを完全に織り込んだうえで先週のような急落を強いられた訳ですから、今後はユーロを支援する材料と言えばせいぜいギリシャ支援の完全決定程度のものかもしれません。その他、アイルランドやポルトガル懸念というのも依然払拭されておりませんので、当面はユーロベアの状態が続くようなイメージで、次回ECB会合で実際に利上げを敢行し、さらにその後の会見で追加利上げを示唆するようなスタンスを見せないと、現状のユーロが置かれている状況は厳しいと思われます。
テクニカル的な観点からは、ドル円が引続き目先レジストが80円Mid、売りあがって81円手前といった感じで、4月上旬の高値85円Midを起点とした長期レジストや均衡表の雲下限が位置するのが81円ちょうど付近となりますので、相当に戻りは出やすいと思われます。一方のユーロドルですが、現状、遅行スパンが価格の急落に沿って急降下しておりますので、このまま価格の下を潜り込むような動きとなれば、実際の価格も1.40付近まで軟化する可能性があると見ております。現状、雲下限が1.43Lowとなっておりますので、1.43割れからは追従的なショート、デイリーのモメンタムのトレンドも切れてしまっておりますので、やはりダウンサイドリスクを意識した1週間となりそうです。
ただし、回避動意と共に米サイドも決して好材料があるわけではありませんので、時として米マクロの鈍化が意識されたり、時として連邦債務上限の話題が意識されたりと、その点は相当に流動的になると思われます。特に債務問題に関しては、デフォルト懸念が債券利回りの急騰に繋がり易い材料でもありますので、現状心理的節目となる3.00%を下回ってる10年利回りが急に反発することも考えられ、その場合にはやはりドル円が一番恩恵を受けるのではないかと思われます。この点は、日々の材料次第といった感がありますので、現時点で色々と想定するのもナンセンスかもしれませんが、こうした材料が内包しているという点は認識しておくべきかと思います。
では、今週もよろしくお願いします。



