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81円までは売りあがる?/今晩はハト派メンバー一堂に会す

為替千里眼、先ほど発表のRBAレートアナウンスは、多少の期待もあったのですが結果的には市場予想通りの現状据置きが決定し、オージードルは公表前水準1.07Midから1.07Lowに下落しているのが現状です。昨晩のNYでは、材料性に乏しいなか株価は下落、債券市場は今週に控える一連の入札に備えたポジション調整が先行し価格は下落いたしましたが、終盤の株価下落に伴って多少買い戻された側面もあり、利回り水準はさほど上昇しませんでした。引続き米景気回復ペースの失速を示すマクロの鈍化が散見されていること、そしてギリシャやポルトガルの債務問題をめぐる懸念が、安全資産としての米債への需要を下支えしており、QE3(量的緩和第3弾)への思惑も相当に台頭しております。そういう意味では、今晩に予定されているバーナンキ議長およびダドリーNY総裁の講演が非常に重要で、両者共にハト派スタンスの持ち主ではありますので、今晩の3年債入札も含めダウンサイドの展開には注意すべきかと思います。

さて、RBAが利上げを見送ってしまったことで、一段と世界的なの緩和政策継続観測が強まってしまうのではないかという懸念が高まりますが、現状東京株は値頃感を背景に買い戻しで9400円台を回復、ダウ先もプラス推移となっており、昨晩一時的に80円割れとなったドル円も現状は80.30アラウンドで推移しております。ドル円はなかなか80円アラウンドが底堅く、米景気後退懸念も一通り織り込んだことで、更なる悪材料やハト派的な見解が出ない限り、一段の下落には繋がりにくいものと思われます。昨晩講演を行ったハト派のFedローゼングレン総裁についても「米経済成長は当初予想よりも弱いものの、追加緩和を検討するには時期尚早」と、QE3に対する認識についてはさほど積極性は見られませんでしたので、そうした観点からもQE3の議論を即座に進める可能性は低いと思います。

というのも、即座にQE3の議論を進めてしまえば、言うまでもなく「これまでのQE2はなんだったのか?」という政治的な圧力に晒されることが自明ではあり、QE2の効果について懐疑的なな見方を強めてしまう(もちろん、QE3についても不透明感が高まる)ことにもなりかねませんので、今晩の議長の講演についてもそこまで言及することはないと踏んでおります。今晩は、議長ほかハト派のロックハート総裁も米経済見通しについて講演を行う予定となっておりますので、もちろんハト派的な見解を示すリスクは内在しているものの、それ以上に米財政健全化シナリオのほうがリスク要因になりうるのではないかと思われます。奇しくもギリシャ問題は先週末の段階で大方合意に至っておりますが、ギリシャのパパレンドウ首相は「支援策を巡る協議は終了していない、今後数週間が極めて重要」と月末予定の欧州首脳会議を意識した発言を行っており、こちらも手放しでいられないのが実情です。

今晩も特段米指標はなく、焦点はこの後の欧リテール程度のお話かもしれませんが、先述したとおり今晩は3年債入札や明け方のバーナンキ議長の講演なども気掛かりなイベントだけに、この後のロンドン勢の初動には注意しておきたいところです。ドル円ですが、取り敢えず目先4hでの下落チャネルは下限を打ったと見越しても、その上限81円手前では戻りが出やすいと思われますので、断続的に50バック、95バックあたりでショートを当てていくようなイメージです。あとは株価等の動向を見つつ、センチメントの変化に対応していくのみとなりますので、この後株価が下落し、ストレートが反落するようであれば回避的な展開は避けられないかもしれません。

では、この後も頑張りましょう!

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