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- 2011年05月05日 20:51
ECB理事会での焦点/1.47Lowまでの下落余地アリ?
みなさん、こんばんは!
為替千里眼、やはりというかアノマリー的な連休中の円高というのが今年も当てはまってしまったような雰囲気ですが、昨晩のADPやISMの鈍化を背景に前日のNY株は大幅な下落、そして回避動意の台頭を背景に原油等も大きく続落し、高いベータ通貨を筆頭に大幅下落、オージードルは先日まで1.10手前まで上昇していたものの、現状は1.06Mid付近まで今週3営業日で約300pの下落幅、ドルカナダも0.94Midから0.96Highまで上昇しているような状態です。ただし、全面的なドルショートの巻き戻しということでもなく、引続き円やユーロは堅調、ドル円は心理的節目80円こそ想定の範疇ではありましたが、現状はその80円をも下回り79円Midまで下値を拡大している状況で、既に本邦当局からも急激な円高に対する懸念を示すかのような発言すら出ている状況です。
現状、ダウ先は-50ドル付近での推移となっておりますが、今晩のNY株が続落で終わると、連休明けの東京株も大幅下落に見舞われる可能性が高いことから、本邦当局からの実弾介入の可能性も高まると思われますが、ドル円が一方的に続落に見舞われるかどうかは、既にテクニカル面でもモメンタムはOSゾーン、リトレースメントも61.8%となる80円を明確に割り込んでいる状況でもありませんので、続落に見舞われるか否かは今晩の米マクロ動向次第といった感じかもしれません。今晩はIJCを残すのみとなりますが、ここ数週間IJCは反転基調にあり、今晩のIJCこそ4月の雇用統計対象ではありませんが、42万件前後の水準を維持しているようだと、失業率の低下は少々見込みにくいところではありますので、その点を踏まえて今晩の動向を見据えて行きたいところです。
さて、本日は豪リテールの大幅鈍化、そして欧州タイムでの英PMI指数鈍化、BOEレートアナウンスでの現状据置きと、多方面でネガティブな材料に見舞われ、今週発表されたRBAおよびBOE、そして恐らくECBもまた現状据置きと、金融政策面での優位性は何一つ見出せなかったというのが実情です。BOEに関しましては、既にギーブ副総裁が利上げ主張に対して理解を示すなど、市場への織込みを急いでいるような雰囲気さえありますので、ある程度の底堅さは維持できるのではないかと思いますが、市場参加者としては久々となるBOEらしいサプライスも見たいところで、あまり織込みを促進させるような発言に少々違和感を感じたりもします。
昨晩のADPに関しましてはご周知のとおりですが、ISM-nonmfgのネガティブサプライズはかなり痛手で、新規受注は61.4から52.7に大幅鈍化、雇用こそ53.7から51.9と小幅な低下に留まりましたが、内訳全体としてもほとんどがマイナスに転じていることから、市場の早期利上げ観測はほぼ消滅し、現状はFedが利上げに踏み切るほど米経済は強くないといった見方が支配的となっております。既にドルインデックスも72.6台まで低下、引続き過去最低水準となる70を試す動きとなっておりますが、他通貨の雲行きも相当に怪しくなってきておりますので、この後のECB理事会もまた、現状底堅く推移しているユーロに対してネガティブに作用する可能性がある点に注意しておきたいところです。
そのECB理事会に関してですが、引続き7月の追加利上げというシナリオを維持しつつも、市場は次回利上げ時期について不透明感を台頭させており、今晩のトリシェ総裁発言において、金融政策に対する明確な利上げバイアスが示されるかどうか(依然として金融政策は緩和的といった旨の発言)、一部ではHICPの一段の上昇を背景に6月利上げという声も出ている一方、債務危機を背景とした財政緊縮を懸念し、早急な利上げに慎重なスタンスを示すようだと、ユーロにとってはネガティブに作用すると思われます。今回の会合および記者会見は、金融政策の変更が示される可能性が低いことから注目度も若干低いようですが、テクニカル面では既にモメンタムも切り下がり、足型も上下に伸びるひげが一端の頭打ちを示唆しているかのように見えますので、上方向、下方向、いずれにせよ少々様子を見たいところで、最悪は1.47Low付近までの調整下落も想定しつつ、明晩の雇用統計に集中した方が良いのかもしれません。
では、この後も頑張りましょう!
為替千里眼、やはりというかアノマリー的な連休中の円高というのが今年も当てはまってしまったような雰囲気ですが、昨晩のADPやISMの鈍化を背景に前日のNY株は大幅な下落、そして回避動意の台頭を背景に原油等も大きく続落し、高いベータ通貨を筆頭に大幅下落、オージードルは先日まで1.10手前まで上昇していたものの、現状は1.06Mid付近まで今週3営業日で約300pの下落幅、ドルカナダも0.94Midから0.96Highまで上昇しているような状態です。ただし、全面的なドルショートの巻き戻しということでもなく、引続き円やユーロは堅調、ドル円は心理的節目80円こそ想定の範疇ではありましたが、現状はその80円をも下回り79円Midまで下値を拡大している状況で、既に本邦当局からも急激な円高に対する懸念を示すかのような発言すら出ている状況です。
現状、ダウ先は-50ドル付近での推移となっておりますが、今晩のNY株が続落で終わると、連休明けの東京株も大幅下落に見舞われる可能性が高いことから、本邦当局からの実弾介入の可能性も高まると思われますが、ドル円が一方的に続落に見舞われるかどうかは、既にテクニカル面でもモメンタムはOSゾーン、リトレースメントも61.8%となる80円を明確に割り込んでいる状況でもありませんので、続落に見舞われるか否かは今晩の米マクロ動向次第といった感じかもしれません。今晩はIJCを残すのみとなりますが、ここ数週間IJCは反転基調にあり、今晩のIJCこそ4月の雇用統計対象ではありませんが、42万件前後の水準を維持しているようだと、失業率の低下は少々見込みにくいところではありますので、その点を踏まえて今晩の動向を見据えて行きたいところです。
さて、本日は豪リテールの大幅鈍化、そして欧州タイムでの英PMI指数鈍化、BOEレートアナウンスでの現状据置きと、多方面でネガティブな材料に見舞われ、今週発表されたRBAおよびBOE、そして恐らくECBもまた現状据置きと、金融政策面での優位性は何一つ見出せなかったというのが実情です。BOEに関しましては、既にギーブ副総裁が利上げ主張に対して理解を示すなど、市場への織込みを急いでいるような雰囲気さえありますので、ある程度の底堅さは維持できるのではないかと思いますが、市場参加者としては久々となるBOEらしいサプライスも見たいところで、あまり織込みを促進させるような発言に少々違和感を感じたりもします。
昨晩のADPに関しましてはご周知のとおりですが、ISM-nonmfgのネガティブサプライズはかなり痛手で、新規受注は61.4から52.7に大幅鈍化、雇用こそ53.7から51.9と小幅な低下に留まりましたが、内訳全体としてもほとんどがマイナスに転じていることから、市場の早期利上げ観測はほぼ消滅し、現状はFedが利上げに踏み切るほど米経済は強くないといった見方が支配的となっております。既にドルインデックスも72.6台まで低下、引続き過去最低水準となる70を試す動きとなっておりますが、他通貨の雲行きも相当に怪しくなってきておりますので、この後のECB理事会もまた、現状底堅く推移しているユーロに対してネガティブに作用する可能性がある点に注意しておきたいところです。
そのECB理事会に関してですが、引続き7月の追加利上げというシナリオを維持しつつも、市場は次回利上げ時期について不透明感を台頭させており、今晩のトリシェ総裁発言において、金融政策に対する明確な利上げバイアスが示されるかどうか(依然として金融政策は緩和的といった旨の発言)、一部ではHICPの一段の上昇を背景に6月利上げという声も出ている一方、債務危機を背景とした財政緊縮を懸念し、早急な利上げに慎重なスタンスを示すようだと、ユーロにとってはネガティブに作用すると思われます。今回の会合および記者会見は、金融政策の変更が示される可能性が低いことから注目度も若干低いようですが、テクニカル面では既にモメンタムも切り下がり、足型も上下に伸びるひげが一端の頭打ちを示唆しているかのように見えますので、上方向、下方向、いずれにせよ少々様子を見たいところで、最悪は1.47Low付近までの調整下落も想定しつつ、明晩の雇用統計に集中した方が良いのかもしれません。
では、この後も頑張りましょう!