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ドル円80円まで軟化か!?その運命はFOMCのみぞ知る・・・

みなさん、こんばんは!

為替千里眼、今週も1週間お疲れ様でした。

なんだかドル売り一辺倒の1週間ではありましたが、ストレートの伸びは週後半で若干鈍化しつつも、引続き米緩和政策の長期化観測を背景にドル売りイントは根強く、イースターを挟んだ連休と言えど、持ち高調整的なドルショートの買戻しも限定的に留まっていることから、週明け以降もこの地合いが続く可能性が高いと見ておいた方が良さそうです。今週は、特段目立った米指標はありませんでしたが、4/18のS&Pによる米アウトルックの「ネガティブ」への引下げ以降、市場では向こう数年間に大規模な財政緊縮策が実施されることを織込みつつあり、その財政引締めが成長率の足枷となって、Fedは長期に渡り緩和策を続けざるをえないという思惑が短・中期債利回りを低下させる一方で、実際に格下げされるリスクは低いものの、そのリスクを内包しているだけに米長期債利回りは押し上げられる可能性も含んでいます。

分かりにくい点もあるかもしれませんが、これはギリシャやポルトガル債等と同様のイメージではありますので、信用度合いが低下するごとに利回りは上昇する一方で、米債並に安全となる代替資産も乏しいことからゴールドなどが今後も選好されやすいことは言うまでもありません。また、上記でも述べましたようにFedが長期に渡り緩和策を続けざるをえないという思惑から、今後も一段と利回りは低下する(価格上昇)という面でも債券需要も高まっており、そういう観点からもドル円は一段の下落を強いられる可能性も否定できませんまずは来週の米マクロ、とりわけFOMCやGDP1Qが最大の焦点となりそうですが、1-3月期のGDP関連指標は概ね弱かったことなどを考慮すると、あまりドル高に作用するような内容にはなりにくいのではないかと考えられます。

CFTC IMM positions(April 19, 2011)
JPY:Long12,935  Short65,918
EUR:Long102,686  Short40,491
GBP:Long50,572  Short20,397

CAD:Long67,489  Short 2,454
CHF:Long27,271  Short 9,897
AUD:Long91,589  Short 6,628
NZD:Long17,722  Short 8,383
BRL:Long31,911  Short26,202

※先週データはこちら

言うまでもなく各通貨ともドルショートに傾斜しておりますが、対円に関しましてはネットショート5.2万枚と、先週とほぼ変わらずとなっているものの、週末に掛けての下落でその数値は幾分圧縮されていると思われます。今回はリスクセンチメントという意味合いで特別にブラジルレアルを入れてみましたが、これを見る限りではリスクセンチメント云々というより、単にドル売りという側面が強いため、今後も株価動向と為替動向はさほどリンクしないと思われ、引続きドル売り地合いは、とりあえずFOMCまで継続するというイメージです。昨晩の更新でもお伝えしたように、市場の焦点はQE2の終了と保有資産の取扱いについての結論を待っている状態ではありますので、それが判明するまでは、調整以外で流れが変わる可能性は低いと見ております。

US10Y Treasury Notes



一時3.60%付近で推移していた10年債利回りも、気付けば既に3.40%付近ですので、随分と低下したことが分かります。今週木曜日に発表されたMBA住宅ローン申請も4週間ぶりの上昇、前週から5.3%も上昇した背景には、やはり金利低下が新規購入向けローンの需要を大きく押し上げたことがあると言えます。現状、テクニカル的には保合いの状態となっておりますが、来週のFOMCの結果を受けて長期的な緩和政策維持の可能性が一段と高まった場合には、この保合いは下方向に放たれ、3/16のボトム3.20%を試す可能性が高いと思われますので、皆さんもご存知のとおり3/16と言えばドル円の史上最安値76円が意識されるところではあり、80円レベルまで下落する可能性は否定できません。

USDJPY Daily



ドル円デイリーです。大震災直後の最安値76円から一方的に上昇したドル円でしたが、その後は様々な要因こそありましたが一方的に下落しており、1Mのボラティリティも11%近くに上昇しております。ドルインデックスの最安値が近づきつつある状態ですが、既にデイリーベースでのモメンタムはOSゾーン、財政問題やFedの政策方針については概ね織り込んだかと思いますので、あとはFOMCでの結果次第といったところかと思われます。下値の目処は81円Low、ないしは80円Lowといったところで、このレベルまで下落すると再び本邦当局も介入をちらつかせてくると思われますが、介入までのプロセスには東京株の大幅下落というのが前提となりますので、日経平均で9000円割れなどに至らない限りは即アクションという訳にはいかないと思われます。

来週は米マクロはもちろんのことですが、水曜日の英GDPなども大きなイベントとして認識しており、このGDPの結果如何では5/5に控えるMPCでの利上げの可能性が高まる(21日のリテールがそれなりに強めな結果だっただけに)かもしれませんので、米指標に気を取られすぎないよう、また豪CPIなどのインフレ指標もインパクト大の材料として捉えておきたいと思います。

では、今週もありがとうございました。

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