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世論と運動が「現代の坂本龍馬」となって「現代の薩長同盟」を実現させなければならない

 「政界の絶好調男」なのだそうです。昨日放映されたテレビ東京系の番組「田勢康弘の週刊ニュース新書」にも出演し対談していた共産党の志位和夫委員長のことです。

 『産経新聞』がそう書いているのを目にしました。志位委員長の韓国での発言にケチをつける記事の中でしたが……。

 『産経新聞』でさえこう書かざるを得ないほど、共産党と志位委員長の活躍が目立っているということでしょう。それは先の総選挙や宮城県議選での躍進にも示されています。

 それだけでなく、戦争法成立とともに提唱した国民連合政権樹立という新たな統一戦線政策が国民に大きな共感と希望を与えたからではないでしょうか。それは戦争法の廃止にとどまらず、安倍政権が推し進めている各種の悪政をストップさせる唯一の希望となっています。

 最近の調査でも参院選で野党は協力すべきだという世論が4割に達しています。自民党の支持率を上回って、「第1党」となっているのです。

 このような国民連合政府の樹立を展望した野党間の選挙協力ができれば、選挙情勢は一挙に転換します。とりわけ、参院選での1人区や衆院選での小選挙区での勝敗は大きく変わるでしょう。

 2009年に民主党は小選挙区で圧勝して政権を獲得しましたが、この時、共産党は148の小選挙区で立候補を取りやめています。事実上のアシストがあったための勝利であったことを民主党は全く理解していません。

 「事実上のアシスト」でも、これだけの成果を生むことができたのです。しかし、「事実上のアシスト」であったために、その後の民主党の裏切りを許すという弱点を抱えていました。

 今回の共産党の提案なら、同様の効果を生むだけでなくこのよう弱点を避けることができるでしょう。日本の政治を根本的に転換させる「回天の大業」を実現できる可能性があります。

 当選者が1人の小選挙区制は大きな政党に有利で、得票率以上に議席を多くする「かさ上げ効果」があります。これが小選挙区制の「毒」ですが、逆に候補者を調整すれば野党にもそのようなチャンスが生まれるわけですから、「薬」としても使えます。

 ここに小選挙区制の「怖さ」があります。来る参院選では32ある1人区での選挙協力を実現し、安倍首相にその「怖さ」を味あわせようではありませんか。

 このような選挙協力を実現するには民主党と共産党との連携・協力が欠かせません。これを私は、かつて中国で実現した国民党と共産党との連携・協力である「国共合作」に範をとり、「民共合作」と言っています。

 日本の歴史に範をとるとすれば、「薩長同盟」ということになりましょうか。それまで敵対し殺しあっていた薩摩藩と長州藩が密かに手を結び同盟したことによって明治維新が可能になりました。

 民主党と共産党とは敵対していたわけでも、互いに殺しあっていたわけでもありません。手を結んで「同盟」することはずっと容易なはずです。

 しかし、「同盟」による政治的な効果と政治を動かす力には変わりありません。現代の「薩長同盟」である「民共合作」が実現し、戦争法廃止の国民連合政権実現に向けての動きが始まれば、安倍政権打倒の可能性が格段に高まります。

 「アベ幕藩体制」はそのことを恐れていますから、様々な形で妨害工作に乗り出しています。それに呼応して岡田執行部の足を引っ張ろうとしているのが、民主党内部の日本会議のメンバーです。

 細野政調会長などが反対していますが、細野さんも、前原さんや松原さん、長島さん、金子さんも、みんな日本会議のメンバーではありませんか。「みんなで靖国神社を参拝する会」の会員などの「靖国派」を含め、こういう「獅子身中の虫」が民主党を右に引っ張って国民を裏切ってきたのではありませんか。

 そのことを、国民はまだ忘れていません。ですから、共産党と手を組むことによってしか、民主党は国民の信頼を回復できないのです。

 共産党との連携・協力によってはじめて、この「裏切りの記憶」を薄め、国民に信用してもらうことができるようになるのです。このことに、民主党は早く気付くべきでしょう。

 党内の反対論を孤立させ統一の方向を選択する以外に民主党再生の可能性はなく、政権復帰のチャンスは生まれません。解党的な出直しをする覚悟があるのか、「回天の大業」に加わる志があるのか、その「本気度」が、いま個々の民主党員や議員に問われているのだということを自覚するべきでしょう。

 もちろん、「薩長同盟」の実現にも多くの困難や障害がありました。それを乗り越えることができたのは、薩摩と長州の仲立ちをした坂本龍馬がいたからです。

 同様に、民主党と共産党の仲立ちをするのは「現代の坂本龍馬」、すなわち国民の世論と運動です。「民共合作」を求める強い民意こそが、坂本龍馬に代わって「現代の薩長同盟」を実現することができるのです

 「統一こそ明日への希望」です。国民連合政府実現のために野党は選挙協力せよという声を大きく強くしましょう。野党の連携・協力なしに安倍政権の打倒は不可能であり、日本の未来を切り開くこともできないのですから……。

 「実現は無理だ」と思われるような統一だからこそ、歴史を動かす力を発揮することができるのです。「薩長同盟」が実現してはじめて、日本の歴史が変わり始めたように。

 同じように、「日本の歴史が動いたのはあの時なのだ」と、後世の歴史家が振り返って評価するような瞬間を、私たちの力で作り出そうではありませんか。そのためにも、一人一人が「現代の坂本龍馬」になって、「手を組まなければいかんぜよ」と強力に働きかけていただきたいものです。

 このようにすれば、歴史を作り替えることができます。明確な目的を掲げて自主的な関与を行うことが、歴史を主体的に生きるということなのではないでしょうか。

 なお、このような共闘の実現をめざして、私も代表世話人の1人となっている東京革新懇の主催で、以下のようなシンポジウムが11月27日に予定されています。関心のある方に参加していただければ幸いです。

「一点共闘から政治変革をめざす共闘への発展に関するシンポジウム」

11月27日(金)13:00~16:20 参加費1000円
板橋区立文化会館(東武東上線大山駅徒歩3分)

コーディネイター
 五十嵐 仁(東京革新懇代表世話人・元法政大学教授)
パネラー
 渡辺 治さん(一橋大学名誉教授)
 高田 健さん(許すな!憲法改悪・市民連絡会)
 ミサオ・レッドウルフさん(首都圏反原発連合)
 仲山忠克さん(沖縄革新懇代表世話人・弁護士)

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