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12月16日に印をつけておけという意味

 BBCのニュースをチェックしていたところ、次のような言葉が目に入りました。

 Mark your calendar for 16 December.

 「カレンダーの12月16日に印をつけておけ」

 どういう意味なのでしょう?

 お分かりにならないでしょうか?

 では、ヒントを上げましょう。ヒントは、米国の雇用統計に関係があります。

 そうなのです、昨日公表された米国の10月の雇用統計の内容が力強いものだったので、いよいよ米国は利上げに踏み切る可能性が高くなり…で、次のFOMC(公開市場委員会)は12月15日から16日にかけて開催されるので、16日に利上げが決定されるであろうということなのです。

 では、10月の雇用統計の内容がどんなものであったかと言えば…

 ・非農業部門の就業者の増加数は、27万1千人(事前予想18万人)

 ・失業率は、5.0%(0.1ポイント低下)

 ・平均時給が前年同月比で2.5%の増加(前月は2.2%)



 どれもこれも力強いのです。

 特に、失業率は、4%台に突入する寸前にまで来ているのです。

 グラフをご覧ください。

 画像を見る

 長いこと時間がかかりましたが、着実に失業率が低下してきているでしょ?

 因みに、左端の2008年1月時点と今回の右端の2015年10月時点では、どちらが失業率が低いように見えますか?

 2008年1月時点?

 それは、錯覚です。どちらも同じ5.0%。(もっとも、2008年2月は4.9%なのですが…)

 いずれにしても、ここまで失業率が下がっているのですから、異例のゼロ金利政策を続けるのは合理的とは思われません。

 もちろん、その一方で、世界経済が力強さを欠く中でゼロ金利政策の解除を急ぐべきではないと主張する人々がいることは十分承知しています。新興経済国から資本が引き上げられているではないか、と。米国が利上げをすれば、そのような動きがさらに加速してしまう、と。

 しかし、よ〜く考えてみて下さい。

 何故資本の流れが逆流するのか、と。

 それは余りにも長期に渡り米国がゼロ金利政策を採用しているために、本来流入する筈のない資本がそうした国に流れ込んでいたからなのです。

 つまり、正常化のプロセスというべきでしょう。

 もちろん、だからといって正常化のプロセスを急ぎ過ぎると、様々な副作用が生じるのはそのとおり。

 でも、だからこそ、つまり正常化のプロセスをゆっくりとしたものにするために、ゼロ金利政策の解除は早い方がいいのです。遅くなればなるほど、その後の利上げのペースが速くなる可能性が高くなるからです。

 でも、そこまで考える人は余りいないですよね。利上げをすると株価に悪影響があるではないか、と。結局、目先のことしか考えてないとしか言えません。

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