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自動走行

国家公安委員長として、自動車の自動走行の視察に行きました。

ホンダのレジェンドをベースにした自動車で、高速道路を自動走行します。

首都高湾岸線の豊洲・葛西間の8kmを乗りました。もちろんそこに行くまでは人が運転しなければなりませんから、ドライバーの隣、助手席に座りました。

自動走行になると、ドライバーはハンドル・アクセル・ブレーキから手足をはなします。

正直、ちょっとドキドキしましたが、想像以上にスムーズに合流し、車線変更していました。

80km区間でしたので、自動走行車はもちろん80kmで走るのですが、周りの車はそれ以上のスピードで走ります。前方の車間距離があくのですが、そこに横から人が運転する車が割り込んできて、自動的にブレーキがかかるということが何度かありました。

法定速度と実勢速度の乖離は、自動運転が現実になると問題になりかねません。

帰りは高速道路が渋滞してしまったので、自動走行ができず、人が運転して戻りました。

あまりにスムーズなので、運転者がぼんやりしたり、眠ってしまったりすることが考えられます。いざというときに、運転者がオーバーライドすることがまだ、前提ですので、運転者の様子をモニターしたり、眠らないように時々、何か作業をさせるなどということをメーカーは考えているようです。

2017年までに更なる実験を、2020年の東京五輪には自動運転を実現するという目標は、技術的には可能だという想いを強くしました。

現実的には、問題は技術ではなく、条約です。

日本も加盟している道路交通に関するジュネーブ条約は、運転者の存在を前提としているので、完全無人走行を行うためには、この条約を改正しなければなりません。

現在、条約改正に向けた議論が始まっています。

ジュネーブ条約は、遠隔操縦を認めているのかどうかという論点があり、例えばギリシャは遠隔操縦システムは条約違反にならないと解釈し、実証実験を行っています。

ジュネーブ条約は、実用化と実証実験を区別していないので、ここは国際的には議論のあるところです。

今の道交法では、ハンドルやアクセルがついていることが必要条件ではありません。

いざという時に、自動運転をオーバーライドできる人が乗っていれば、ハンドルやアクセルのない車で公道での実証実験を行うことはできます。

自動運転の実証実験が安全にできるような環境を、いちはやくつくって参ります。

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