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リスクテイクというか円売りドル売り?/今週の主要材料と展望

みなさん、こんばんは!

為替千里眼、この週末は各県知事選の動向が注目されましたが、東京都は現職の石原氏が4選確実という状況、先日の天罰発言での批判も影響することなく現職の強みを見せ付けたような感じです。これ自体がマーケットに影響を及ぼすものではありませんが、引続き日本の大震災を背景とした景気後退懸念、緩和政策の長期化観測などが円の中長期的なアンダーパフォームを誘発しているような状況です。一方、米国以外の主要国の多くは、原油高長期化を背景にインフレ警戒スタンスを台頭させており、先週はECBが先陣切って25bpsの利上げを実施、次回利上げについては言及こそしなかったものの、引続きインフレ警戒スタンスは堅持、市場も7月ごろの追加利上げを予想し、周縁国の財政懸念は残るもののユーロは他の通貨をアウトパフォームしております。

積極的なリスクテイクということでもないかもしれませんが、金融政策というアプローチでは円もドルも弱いというのが実情ではありますので、当面は目先のマクロ動向を意識しつつ、金融政策スタンスの変化が通貨の動向の鍵となることは明らかです。Fedは引続きタカ派スタンスのメンバーによるQE2縮小示唆と、ハト派メンバーによるQE2完遂および早期引締めの否定的なスタンスの狭間で振られやすい状況が続きそうで、マクロ改善で早期引締め観測が台頭、マクロ鈍化で緩和スタンス継続が台頭、といったようなシーソー的な動きが出やすいものと思われます。今週もまた各国CPIなどの金融政策に直結するマクロ、そして足許の景気動向を占うべくリテールなどの発表、そして金融当局者による発言などが多数控えておりますので、対ドルストレートの動きは非常に流動的になりやすいものと思われます。

【4月11日(月)】
・本邦機械受注
※Fedイエレン副議長、講演(25時)

【4月12日(火)】
・英RICS-HPI
・独CPI
・英CPI
・英RPI
・英貿易収支
・独ZEW
・加貿易収支
・加新築住宅価格
・米貿易収支
・米輸入物価
・BOCレートアナウンス
・米財政収支
※Fedダドリー総裁、講演(19時15分)
※Fedホーニグ総裁、講演(22時15分)
※米3年債入札(27時:320億USD)
※Fedタルーロ理事、講演(27時15分)
※Fedフィッシャー総裁、講演(27時50分)

【4月13日(水)】
・独卸売物価
・スイスPPI
・英雇用統計
・欧鉱工業生産
・米リテール
・米企業在庫
・BOC金融政策レポート
・米ベージュブック
※IMF財政安定化レポート公表(23時)
※米10年債入札(27時:210億USD)

【4月14日(木)】
・米IJC
・米PPI
※Fedコチャラコタ総裁、講演(22時20分)
※IMFストロスカーン理事、講演(22時30分)
※Fedプロッサー総裁、講演(25時30分:米経済見通し)
※Fedタルーロ理事、講演(26時15分)
※米30年債入札(27時:130億USD)
※Fedラッカー総裁、講演(翌7時45分)

【4月15日(金)】
・本邦鉱工業生産
・欧HICP-fin
・米CPI
・米エンパイヤFed
・米TICS
・米鉱工業生産
・米設備稼働率
・米U-Mich
※ECBオルファニデス理事、講演(22時)
※Fedエヴァンス総裁、講演(24時15分)
※Fedホーニグ総裁、講演(26時30分)


ご覧のとおり、今週もFed高官の発言が多数予定されておりますが、今週は米英の主要マクロが集中しており、週前半の英CPIなどはECBが利上げに踏み切ったこと、そしてBOEは5月利上げが予想されていることなどを考慮すると、好結果では利上げ観測の一段の高まりを背景にポンドはさらに上値を試すこととなりそうです。その他、米債権入札に関しては、現状債券価格は大きく下落(利回り上昇)しておりますので、価格的な部分では入札がしやすく好応札になりやすいという点は念頭においておくべきかもしれません。

また、米CPIの方ですが、一連のタカ派メンバーが口を揃えて「インフレバイアスは拡大している」との認識を示していることから、原油高等の短期的な要因だったとしても、数値的にはインフレの強まりを示す可能性が高く、その場合の市場の反応が非常に気になるところです。もちろん、Fedはコア値を特に警戒しておりますので、コアが抑制されているようだと早期利上げ観測の台頭には繋がらないかもしれませんが、足許のマクロ指標もそれなりに底堅さが増しているだけに、6月末のQE2終了以降の利上げに対して前向きな見解が示さる、もしくは市場で織り込むような動きが強まると、特にストレートでのドル巻き戻しの動きが強まる可能性は十分にあると思われます。

今週は米英の主要材料オンパレードのほか、上記で述べました一連の債券入札、そして米予算関連の懸念など様々なサブ材料が控えておりますので、この辺で値動きが左右されたとしてもうろたえないよう、引続き様々なアプローチでの展開を予想しておくと良いと思います。

では、今週もよろしくお願いします。

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