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「暗黒時代には戻らない。この大阪を東京に並ぶ副首都に」橋下徹市長 応援演説 全文書き起こし

11月5日、大阪府知事選挙が告示されました。告示日の朝に行われた橋下徹市長の応援演説を全文書き起こしによりお伝えします。

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松井候補の第一声へ駆けつけた橋下市長の応援演説

大阪府政も大阪市政も、本当にどうしようもなかった。

みなさん、おはようございます。今日から大阪府知事選挙始まります。松井知事が維新の会候補者として立ちます。市長には三日後、四日後ですね。吉村さんが立候補する予定なんですけれども。

僕はね、皆さんにお願いしたい。考えていただきたいのは一つだけなんですよ。8年前の大阪。ちょうど僕が大阪府知事選挙で初めて立候補演説をしたのがちょうどここだったんです。8年前。ちょうどあと2カ月弱ぐらい、1月10日ぐらいだったと思います。僕がここで初めての街頭演説やったんですけれども。この時には僕みたいなこういう人間が大阪にちょっと必要だったわけですよ。天下りがひどかったし、職員の数は多かったし、職員の給料は高かったし。大阪借金だらけでもう首も回らない状況だったわけです。そんな中で、打つ手打つ手何もできなかった。お金がなかったから。この南もほったらかし。梅田の地下の貨物の跡地ですよ。貨物列車の跡地。十何ヘクタール。もうなんにも手を術を持っていなかったのが、8年前の大阪だったんです。もう子供たちの教育環境だってボロボロです。

これダブル調査でやってはっきりしたんですけれども、大阪の子供たち、全国47都道府県の中でどベタの学力だったんですよ。学力調査テストだけじゃなくて、体力調査テストをやった。これまた全国でワーストワン。勉強できない子供っていうのは普通は運動できるもんなんです。勉強できない、運動できない。どんな子供なんですか。これが大阪の現状なんです。本当にひどかった。8年前は。

そして、市役所の職員はやりたい放題、給料は高いは、スーツを職員に全員に配って、制服と称してね。胸のポケットのところに名前を刺繍しているわけです。だから制服ですと。役所から出て行く時にはこのピラピラのところ、ポケットの中にいれて、普通のスーツで飲みに行くわけです。こんなの、スーツを全員に配る企業なんてありますか。あるわけない。でたらめすぎる。大阪のバスの運転手の給料が1300万円以上あった。ついこの間の話ですよ。大阪市内、どんだけ無駄なものを作っていたか。

例えばすぐそこ、フェスティバルゲート。遊園地なんか作って、300億円パー。弁天町の駅前には1000万円以上のホテルを建てて、パー。あの海のあたりね。南港のあたりね。海のプールは作るわ、ワインコテージは作るわ。でたらめなことをやってきたのが、この大阪だったんです。8年前は。

そういう大阪では、僕みたいな男が中へ入っていって爆発しないといけなかった。そうじゃなきゃ大阪なんて動きもしませんよ。ビクとも動きもしませんでした。それで僕が入って、大阪市役所の中に入って暴れ倒しました。それで少しは物事が動いたかな、そういう自信というか、自負があります。天下りはバサバサ削りましたよ。4年間で1000人。全部切りました。天下りの先も半分以上削りました。職員の給料はやっと民間のみなさんと同じ水準になりました。

そもそも、おかしいじゃないですか。みなさんが汗水流して働いて、稼いできたお金を税金でとられているんですよ。なのに、公務員の皆さんは高い高い給料をもらうの。なぜみなさんはそれを許すんですか。

僕も大阪市内に法律事務所持ってますんでね、毎年毎年、大阪府庁と大阪市役所に税金を納めてたんです。そらー稼ぐのって大変ですよ民間で。稼ぐっていうのは。ところがこれ一生懸命納税したらですよ、公務員が役員天国で全部自分の懐温めて、失敗したその責任誰も取らない。それはおかしい。それをずーっと放置してきたのは、それをずっと許してきたのが、自民党から共産党までなれ合い政治だった。大阪府政も大阪市政も、本当にどうしようもなかった。

だからこういうのを、少しでも変えようと思って、僕はある意味、ミサイルとなって中に入っていってどかーんと爆発しました。職員の給料を見直し、色んな改革をやって、やっと、少しはですよ、いやこれは謙虚に言ってますけど、まあ良くなってきたと思うんです。

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過去の政治と今の政治、どっちの方が「マシ」なのかを考えてほしい。

皆さんに言いたいのは、政治なんていうのはね、完璧を求められると困るってことです。偉そうにマイクを持って高い所からお話させていただいてますけど、下に降りると見えなくなってしまうかもしれない。特別な特技や能力があるわわけじゃないんですよ。これが野球選手なら150キロの球をばこーんと120メートルはじき返したりとか、サッカー選手だったらとんでもないシュート決めたりとかできますけど、政治家なんてのは皆さんと同じ普通に暮らしてる人間が、選挙で選ばれてこうやって政治をさせてもらうわけですよ。100パーセント完璧を求められても無理なんです。僕だって特技とか別になくて、せいぜい7人子どもができちゃったとかそのくらいです。

だから皆さんが判断しなければいけないのは、過去の政治と、今やってる政治、どっちの方が「マシ」なのってこと。僕らが提案した色んなアイデアと、相手方が出したアイデアとどっちの方がマシなのってことです。そのレベルで判断してもらわなきゃいけないんです。

皆さんにこれだけはお伝えしたい。確かに僕は、大阪府庁大阪市役所の中にどーんと入ってばーんと爆発しました、その時に、壊しちゃいけないところを壊したりもしたかもしれません。やりすぎたところがあったかもわかりません。が、その部分だけをとらえて判断するんではなくて、これまでやってきた8年間と、それまでの自民党から共産党までの政治と、どっちの方がマシかを比較してもらいたいんです!

4年前に掲げた公約を、維新の会は90%は実行しています。きちんとやってるんです。

(拍手)

大阪市長として提案した大阪市の様々な改革、これも90%達成しているんです。やることやってますよ。あとここにいっぱいカメラとか新聞記者がいるんですけど、彼らがろくでもない連中だからちゃんと報じないんです。僕がこうやって発言しても、どうしようもないことを報道するだけで。

僕はね、よいしょしてくれとは言いませんよ。駄目だったところとか悪いところは切り離してもらって当然です。マスコミは権力をチェックする。それはそうなんですけどね。やったことはやったことできちんと言ってもらわないと、いかにも僕がこの四年間何もやっていないというようなね、そういうでたらめな書き方をする新聞もあるんです。毎日新聞ですけど。毎日新聞とられてる方いますか。毎日新聞とってるかたはやめてください。読売新聞もだめです。

この間の社説も馬鹿げてますね。橋下はW選で何をやりたいのか、なんて書いてある。お前らが勉強不足だってんですよ。今までやってきたことなんて何も知らずに、橋下はこのW選で何をしたいのかって。8年前の政治と、これまでやってきた維新の政治、どっちの方がマシかってことを問うてるだけです。

大阪都構想は確かに否決になりました。でも僕らはそれだけをなしている訳ではない。8年前のあの自民から共産までの政治もちゃんと検証しろっていうんですよ。天下りがどのくらいだったのか職員の給料がどのくらいだったのか、どのくらい大阪府庁と市役所の借金があって、子どもの教育予算がどれだけ少なかったのか、そういうものをちゃんと出して、維新がやってきたとことと比較ができるようにしろって。維新がやってきたことの悪い所は悪いと指摘してもらって結構、でもちゃんと比較をしないと。それもせず、W選で何をしたいのかわからないって。これじゃないか、問うてるのは。

自民党から民主党共産党、全部議会で反対してるんですよ。僕は大阪のために絶対この改革は必要だと思ってます。僕らは、大阪市役所が40年かかってもできないようなことをこの4年間で一気にまとめました。まあここでね、やりすぎだったことは確かにありますよ。ひとつやるだけでも20年かかるようなことを3年間くらいで一気にまとめたんですから。議会の方からすればね、ちょっとやりすぎじゃないのって部分はあるでしょう。ただそれは、修正してくれればよかったんです。ここをこういう風に直したら完成するよ、って言ってくれればそれはこっちも修正します。

なのに大阪市議会議員、今市長候補で出てる柳本さんとか栗原さん、修正どころか議論もなくぺけしてきたんです。それだったら大阪のために、どっちの方がよりましなのか、大阪にとってよりましなのはどっちなのか、それを今回のW選挙で問おうと。読売、わかったかこのやろう本当に。このくらいわからんのか。

大阪都構想についての読売の社説もバカだった。大阪都構想は、5月の17日に一回否決されてるんですけど、もう一回出すなら案を変えて出してこいってバカな社説が載って。本当に政治ってものがわかってないよ。

といいますのは、我々選挙で選ばれた人間が、全部何から何まで案を、いろんな制度の案を作れるわけがない。それを作れるのは役所なんです。読売新聞ってのは自分たちの利権を守ることしか考えてないから困る。軽減税率って言って、消費税を新聞だけ下げろって言ってるんですよ。読売新聞の一面使ってわーわー言って。細かな制度ってものは役所が作るしかない。政治家が方向性を示し、こういう方向性で制度を作ってくれって言わないと役所は動かない。だから大阪都構想についても、細かな制度の中身は役所が作らざるを得ない。

その時の僕ら政治家の役割は、方向性を示すことです。大阪都構想の案を作れというのか、都構想の案はいらないというのか。これが僕たちの役割なんです。だから今回選挙で問うのはこういうことです。皆さんには、大阪都構想というのをまったくなしにするのか、それともやっぱりもう一度考えていこうとするのか、それを選んでいただきたい。僕たち維新の会が選ばれてもう一度考えていこうってことになれば、役所をフル稼働させて、5月の17日で否決された案よりもいいものを作ります。その新しい案をどこで出すかといえば、住民投票の前です。今この段階で新しい案を出す必要なんかないんですよ。読売の社説では「今のこの選挙の前に出すべきじゃないか」って書いてるんですけどね、ほんっと日本のマスコミはわかってない。

選挙で僕ら政治家が問うのは方向性なんです。大阪都構想を継続するべきなのか、やめるべきなのか。大阪都構想の議論をもう一回するべきということになれば、そこからこの間よりもいい案を作る。そして最後、住民投票の前に新しい案を出します。今まで維新がやってきたこと、それと過去の自民党共産党の暗黒の政治、どちらがよりマシなのか考えてください。

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トイレひとつきれいにできない大阪の政治、どうなっているのか。

それからもう一つ。この改革、自民党から共産党、特に柳本さんと栗原さんが全部否決したことって、本当にぺけでいいんですか。やらなきゃいけないんじゃないの。例えば地下鉄の民営化。民間企業になったらもっとサービスよくなりますよ。阪急だって近鉄だって民間でやってるじゃないですか。

柳本家は70年間大阪市の政治やってるんですよ。トイレの一つくらいきれいにしてくれってんですよ、70年の間に。70年大阪市の政治やってて、トイレの一つもきれいにしてくれない柳本家ってどうなってるんだと。もにゅもにゅもにゅもにゅ何言ってるかわからないよ、柳本さんも栗原さんも。まとめるのかまとめないのかどっちか言えってんです。「これから議論します」「これから検討します」ばっかり。政治家ってのは方向性を示さないと。その方向性に従ってみんなが議論するんだから。

だから僕らはまとめて強力な改革を作ろうと言ってるわけですよ。大大阪にふさわしい施設に変えていこうと。それが僕らの考え方。柳本さんとか栗原さんはむにゃむにゃむにゃむにゃしてばっかりで結論を言わない。「これから検討する」と。僕はこの選挙では一貫して、大阪府庁と大阪市役所をまとめて強力な場所にしていきますよと主張している。

地下鉄の運営、ゴミの収集、こんなの公金でやる必要ないんです。民営化すれば毎年200億円お金が出てくるんです。だから改革をやりましょうよ、とこの選挙で問うてるんです。にもかかわらず「何を問うてるかわからない」って、マスコミはもっと勉強しろってんですよ。

自民党から共産党まで、柳本さんや栗原さんも、大阪都構想はいらない、大阪会議というものを作れば解決すると言っていました。僕は大阪会議なんて無理だと、30人も考え方の違うメンバーが集まって何でもかんでも話し合えばうまくいくなんてことはないと思ってる。それだったら大阪都構想で抜本的に解決すればいい。ところが自民党や共産党の暗黒軍団は、大阪会議ってもので話し合えばできるって言ったんです。そして5月17日の住民投票では、僕らの説明不足もあって大阪都構想はたしかに否決されました。「橋下が嫌い」「維新が嫌い」なんて理由で反対する人も確かにいましたよ。でも、それと同じくらい多くの方が、「橋下さん、大阪都構想はわからないでもないけど、あんたの案はちょっとやりすぎなんじゃないの。同じことが大阪会議でできるならまずはそっちでやってみたらと思う。だから今回は大阪都構想には反対しておくね」と言ってきたんです。つまり大阪会議を信じて大阪都構想に反対した人がたくさんいるということです。でもそのあとどうなったと思いますか。

大阪会議が7月24日に開催されました。でもお話になりません。どっちが悪いかをひたすら言い合ってる状態。柳本さんや栗原さんは「橋下がめちゃくちゃにしてる」って言うけど、僕らからすれば、向こうがちゃんと話をしてくれない状態。総じて話にならないんですよ。維新の議員がゼロになるか、自民党や共産党の議員がゼロになるかしないと話は動きません。

暗黒時代には戻らない。この大阪をもう一度、東京に並ぶ副首都に。

そこで僕は、今回のW選挙で皆さんに問いたい。5月の17日の住民投票の否決という結果は重く受け止めます。でも、この大阪会議に代わる案として、大阪都構想をもう一回バージョンアップさせたものを作らさせてもらいたいんです。

政治っていうの、さっきから言ってますけど、100%完璧なものはない。両方比べて、よりましなものを選ぶっていうのが政治なわけです。常にひとつの案だけじゃなく、選択肢というものをふたつみっつ、複数用意していかなきゃいけないんです。今までの日本の政治っていうのはそういうことをやってきなかった。野党は与党に反対するばかりで、複数の選択肢を示そうという、そういう政治をやってこなかった。

だから我々はね、大阪府民、大阪市民の皆さんに、複数の案を提示していく。常に選択できるような環境を示していくという考え方です。この大阪会議、自民党から共産党まではこれでいいんでしょうけど、僕らはもう一つの案として、大阪都構想のバージョンアップしたものを皆さんに示したいと思う。でも今示すのは無理です。住民投票までに示せばいいわけですから、今日ここで、市長選挙府知事選挙で判断してもらいたいのは、「大阪会議ひとつでいけますか」ってことです。それとも、もう一つの案として、大阪都構想のバージョンアップ、より新しい、以前と違うより新しい大阪都構想の案をもう一つ作っていきますかと。これを問うのが今回の大阪府知事選挙・大阪市長選挙です。

過去に戻るのか、前に進めるのか。過去の自民党から共産党までのでたらめな、無駄づかいばっかりしていた暗黒の政治に戻していくのか。

僕もやりすぎたところがあったし100%正しいわけじゃないけども、それでもやっぱり改革というものを進めていくのか。それから大阪都構想についても、大阪会議だけでやるのか、それとも大阪都構想の案をもうちょっと議論して、新しいものを作っていくのか。ここを皆さんに選択してもらいたいだけです。

僕は絶対過去にもどしちゃいけないと思ってます。大阪会議ひとつに絞り込むのも危険だと思ってます。常に複数、ちゃんと選択肢を用意して、ちゃんと皆さんが最後選択できるようにふたつみっつの案を用意していく、それが今の大阪に必要だと思うんです。

この大阪をもう一度、東京に並ぶ副首都にしていきましょう。首都は難しいけど。そのためにも過去に戻すことなく、前に進んでいかなければなりません。そして吉村さんは、さっきからお話させていただいてるように、僕とはまったく違います。人柄がいい。性格もいい。だからたぶん、維新の政治はがらっと変わりますよ。

8年前は僕みたいな、こんな人間が必要だったかもわかりません。でも今は、吉村さんのようにしっかり話をして、協議をして粘り強く相手がたと合意をしていく、約束をしていく、そういう政治家が必要なんです。

だから皆さんにお願いしたい。過去には戻さないでほしい。大阪会議ひとつにはしぼらないでほしい。そういう意味では、大阪府知事には松井知事、そして市長候補には吉村さんを推していきたいと思います。朝早くからありがとうございました。

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