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鍵は6月?目先ポルトガルの救済可能性はあるのか・・・

みなさん、こんばんは!

為替千里眼、今日の東京株は市場センチメントの改善、本邦震災後の緊張感の後退などから日経平均で+101円と大幅反発、引続き電力不足を背景とした企業活動の停滞なども懸念されているようですが、全体的にはリスクセンチメントが回帰してきたような雰囲気で、来週初に懸念を残すような大引けとはなりませんでした。現状、ダウ先も+50ドル付近と続伸の様相を呈しておりますので、あとはこの後のNYで再び回避動意の地合いを蒸し返すこともないかとは思いますが、株式市場における解消動意が、金融市場全体的な雰囲気を損ねる可能性もありますので、その点は留意しておいた方が良いかもしれません。

・次のNYでの展望?
ロンドンでは特段大きな動きも出ず、あとはこの後に公表される米GDP確報に集中すれば良いという状況ではありますが、ポルトガル懸念を背景に軟調推移を見込んでいたユーロの下落が限定的に留まったことは、ユーロショートの私としては少々残念なところで、独Ifoの好結果、そしてムーディーズがS&Pやフィッチとは異なりポルトガルの格付けを維持したことなどもまたユーロの下支えとして作用しております。現状は特段目新しい材料も出ていないことから、NYでの材料待ちといった感じではありますが、個人的にはポルトガルの次の一手が気掛かりであり、昨日のソクラテス首相辞任後の同国の動きがどのようになるのか、それによってユーロはどのように推移するのか、色々とシナリオを想定しております。

米GDP4Q-fin各社予想
Wファーゴ:+2.9%
NYメロン:+3.0%
シティ:+3.0%
バークレイズ:+3.2%
BTMU:+3.4%


・対円の下値リスクor介入リスクは?
ロンドンからはややドル買い気味に傾斜しておりますが、ここ1週間ほぼ膠着気味だったドル円も、81円アラウンドから81.35レベルまで上昇、反面欧州通貨がやや下落を強いられているといった状況です。対円に関しましては、引続き財務省が着実に円売り介入余力を拡大させており、その余地は現時点で40兆円規模程度と言われております。ここ数日はあまり取り沙汰されておりませんが、引続き単独での介入には積極的と見られ、G7内でもお墨付きを得ているだけに、市場参加者も常に介入警戒心は解除していない模様です。そういう意味では、ドル円のこれ以上の下落も考えにくいところではありますが、米GDPの予想外の悪化を受けた株安が台頭したりすると、明けの東京株が大きく反落する恐れもあり、引続き日経平均の下落が介入のトリガーになると言う点だけは念頭に置いておくべきかと思います。

・今後ポルトガルの救済可能性は?
ポルトガルに関してですが、引続きEU首脳会議での新たな情報を精査する必要があり、現時点では不透明要素が多いのが実情ではあるものの、首相が辞任している以上、まず大統領が総選挙の実施を決定しなければなりません。今回の財政緊縮策が否決されたことで、野党勢力が着実に力を付けて来ているのは明らかですので、野党最大政党となる社会民主党が過半数の議席を取る可能性が高く、同国の具体的な緊縮策はそれまで棚上げになるかと思われます。ただし、同国の資金調達は日増しに厳しさを増しており、EUおよびIMFに救済を求める可能性は、同国首相は完全否定しておりますが、市場は必要に迫られるとの見方が強く、総選挙の前にEFSFによる融資が必要になる恐れがあります。

ポルトガルは、今年6月までの資金手当てをほぼ完了させているようなので、近々で債務再編に迫られる可能性は低いと思いますが、市場参加者の思惑としてEFSFの活用懸念がある以上、ユーロの一段の上値トライには否定的だというのが個人的な見方で、あとは来月初のECB理事会での利上げ後の政策スタンスが、引続きインフレ警戒スタンスなのか、当面これで様子見となるのかで違ってくるかと思いますので、この辺は結論を出すのは時期尚早な部分かもしれません。

では、この後のGDPやU-Michに注目しましょう!

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