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- 2011年03月19日 21:47
3連休で原発状況がどの程度改善するか・・・?
みなさん、こんばんは!
為替千里眼、今週も1週間お疲れ様でした。
大震災から1週間が経過いたしましたが、依然として時間と共に甚大な被害が拡大、福島原発も収束に若干近づきつつありますが、引続き予断を許さない状況が続いており、3連休と言えどまったく心が休まらないのが実情ではあります。マーケットの方も大荒れの1週間となりましたが、ドル円だけでみれば、一時76円Lowまで下落し史上最高値を更新したのも束の間、G7による協調介入によって一気に82円手前まで値を戻し、一旦は介入効果も成功だったかのように見えます。テクニカル面で見ると、確かに最安値から急激に反発しておりますが、これまで機能していた長期サポートがレジストとして機能しているかのように見え、チャートのみの判断では引続き戻り売りという形となりますので、この介入による反発は一時的なガス抜きになっただけに過ぎないのではないかという懸念もあります。時間と共に被害の大きさが明らかになってくるなか、来週の対円通貨はどのような展開を迎えるのか、非常に気掛かりな週末ではあります。
さて、まずはじめに今週のIMMポジションから見てみたいと思います。
CFTC IMM positions (March 15, 2011)
JPY:Long52,603 Short22,373
EUR:Long86,506 Short40,190
GBP:Long28,580 Short28,805
CAD:Long60,789 Short 3,798
CHF:Long32,295 Short 4,655
AUD:Long56,352 Short 8,401
NZD:Long 7,277 Short10,086
※先週データはこちら
ご覧のとおり、円ロングが大幅に拡大しているかと思いきや、前週比ではネットで+1.3万枚程度、対してストレートでのロングが大幅に減少しており、ポンドで3.0万枚程度、カナダで2.0万枚程度、オージーで2.5万枚程度の減少となっております。キウィなどは利下げ実施を背景に売り越しに転じてしまっており、全般的にはやはり回避動意が主導の展開だったことが窺えますが、既に週末の時点では株価も反転傾向、ストレートでのドル売りが大きく進みましたので、このポジションバランスにも相当に変化(再びストレートのロング拡大)が見られていると思われます。引続き、原発の問題やリビアやバーレーンなどの中東情勢の不安は残りますが、原発問題はこの週末にも電源復旧がなされ冷却再開予定といった報道もなされておりますので、週初の急激な回避動意のリスクは後退したかと思われ、円ロングの一段の拡大というのも少々イメージしにくいところかもしれません。
US10Y Treasury Notes
10年債利回りです。昨晩はFedによる米国内の金融機関に対して実施したストレステストのパスを背景に各金融機関が増配を発表、それを好感した銀行株主導の上昇から株価は反騰、債券売りを背景に利回りも上昇しました。節目となる3.25%も辛うじて回復しておりますが、原発問題が完全に収束するまでは予断を許さないというのが実情で、依然として逃避的な動きは否定できません。今週発表された米CPIが市場予想を上回り、約1年半ぶりの大幅な伸びとなったことでインフレ懸念が強まりましたが、残念ながらドル買いは限定的で、金曜日は解消的な部分も含めドル売りが先行しました。このまま利回りが下落基調を辿るとなると、金利差面からもドルが売られやすい地合いが続く可能性がありますが、既にECB理事会等も来月初に近づいていることから、今後の金融政策スタンスとしてタカ派的な見方を示さない限り、売り材料として意識されることになると思われます。
CBOE Volatility Index
VIXです。引続き基調的な上昇を続けており、回避的な動意は依然として燻っていると思われます。週末はオバマ大統領がカダフィ政権に対して軍事行為を示唆するなど情勢は悪化、バーレーンの問題に関しては窮地に陥ったハリーファ王家を支援するため、サウジ軍を中心とする湾岸協力会議派遣部隊をバーレーン国内に展開しましたが、これによって同国の政治危機が深刻化し、サウジとイランの間で中東の覇権争いが激化する可能性が指摘されています。これを受けイラン政府はバーレーンへの外国軍駐留を非難する声明を矢継ぎ早に発表しており、不仲の米国も含め、政治的な部分での懸念はもちろんですが、原油価格動向に主権を持つサウジとイラク、そして米国の情勢が一段と悪化すると、再び原油価格は圧迫される可能性が高く、VIXの上向きの基調と共に回避動意が強まる可能性は十分にあると思われます。
本邦勢は3連休となりますが、引続き東日本で続く大きな余震、福島原発への電源供給再開の有無、そしてみずほ銀行のシステム障害も気になるところで、給与振込などが集注する連休明けの件数をこなせるのかどうかなど、国内に残された課題は山積しておりますので、引続き予断を持たずに取り組みたいところではあります。今週のマクロのおさらいと甚大の被害を被った日本経済の今後の動向を次回更新で取り上げてみたいと思います。
今週もありがとうございました。
為替千里眼、今週も1週間お疲れ様でした。
大震災から1週間が経過いたしましたが、依然として時間と共に甚大な被害が拡大、福島原発も収束に若干近づきつつありますが、引続き予断を許さない状況が続いており、3連休と言えどまったく心が休まらないのが実情ではあります。マーケットの方も大荒れの1週間となりましたが、ドル円だけでみれば、一時76円Lowまで下落し史上最高値を更新したのも束の間、G7による協調介入によって一気に82円手前まで値を戻し、一旦は介入効果も成功だったかのように見えます。テクニカル面で見ると、確かに最安値から急激に反発しておりますが、これまで機能していた長期サポートがレジストとして機能しているかのように見え、チャートのみの判断では引続き戻り売りという形となりますので、この介入による反発は一時的なガス抜きになっただけに過ぎないのではないかという懸念もあります。時間と共に被害の大きさが明らかになってくるなか、来週の対円通貨はどのような展開を迎えるのか、非常に気掛かりな週末ではあります。
さて、まずはじめに今週のIMMポジションから見てみたいと思います。
CFTC IMM positions (March 15, 2011)
JPY:Long52,603 Short22,373
EUR:Long86,506 Short40,190
GBP:Long28,580 Short28,805
CAD:Long60,789 Short 3,798
CHF:Long32,295 Short 4,655
AUD:Long56,352 Short 8,401
NZD:Long 7,277 Short10,086
※先週データはこちら
ご覧のとおり、円ロングが大幅に拡大しているかと思いきや、前週比ではネットで+1.3万枚程度、対してストレートでのロングが大幅に減少しており、ポンドで3.0万枚程度、カナダで2.0万枚程度、オージーで2.5万枚程度の減少となっております。キウィなどは利下げ実施を背景に売り越しに転じてしまっており、全般的にはやはり回避動意が主導の展開だったことが窺えますが、既に週末の時点では株価も反転傾向、ストレートでのドル売りが大きく進みましたので、このポジションバランスにも相当に変化(再びストレートのロング拡大)が見られていると思われます。引続き、原発の問題やリビアやバーレーンなどの中東情勢の不安は残りますが、原発問題はこの週末にも電源復旧がなされ冷却再開予定といった報道もなされておりますので、週初の急激な回避動意のリスクは後退したかと思われ、円ロングの一段の拡大というのも少々イメージしにくいところかもしれません。
US10Y Treasury Notes
10年債利回りです。昨晩はFedによる米国内の金融機関に対して実施したストレステストのパスを背景に各金融機関が増配を発表、それを好感した銀行株主導の上昇から株価は反騰、債券売りを背景に利回りも上昇しました。節目となる3.25%も辛うじて回復しておりますが、原発問題が完全に収束するまでは予断を許さないというのが実情で、依然として逃避的な動きは否定できません。今週発表された米CPIが市場予想を上回り、約1年半ぶりの大幅な伸びとなったことでインフレ懸念が強まりましたが、残念ながらドル買いは限定的で、金曜日は解消的な部分も含めドル売りが先行しました。このまま利回りが下落基調を辿るとなると、金利差面からもドルが売られやすい地合いが続く可能性がありますが、既にECB理事会等も来月初に近づいていることから、今後の金融政策スタンスとしてタカ派的な見方を示さない限り、売り材料として意識されることになると思われます。
CBOE Volatility Index
VIXです。引続き基調的な上昇を続けており、回避的な動意は依然として燻っていると思われます。週末はオバマ大統領がカダフィ政権に対して軍事行為を示唆するなど情勢は悪化、バーレーンの問題に関しては窮地に陥ったハリーファ王家を支援するため、サウジ軍を中心とする湾岸協力会議派遣部隊をバーレーン国内に展開しましたが、これによって同国の政治危機が深刻化し、サウジとイランの間で中東の覇権争いが激化する可能性が指摘されています。これを受けイラン政府はバーレーンへの外国軍駐留を非難する声明を矢継ぎ早に発表しており、不仲の米国も含め、政治的な部分での懸念はもちろんですが、原油価格動向に主権を持つサウジとイラク、そして米国の情勢が一段と悪化すると、再び原油価格は圧迫される可能性が高く、VIXの上向きの基調と共に回避動意が強まる可能性は十分にあると思われます。
本邦勢は3連休となりますが、引続き東日本で続く大きな余震、福島原発への電源供給再開の有無、そしてみずほ銀行のシステム障害も気になるところで、給与振込などが集注する連休明けの件数をこなせるのかどうかなど、国内に残された課題は山積しておりますので、引続き予断を持たずに取り組みたいところではあります。今週のマクロのおさらいと甚大の被害を被った日本経済の今後の動向を次回更新で取り上げてみたいと思います。
今週もありがとうございました。



