記事

B議長証言は、現状の緩和策を一段と正当化する予定!?

みなさん、こんばんは!
為替千里眼、引続き株価が堅調に推移するなか、為替市場はロンドン序盤こそ上値トライの様相で、各通貨軒並みDayHigh更新となっておりましたが、その後欧州勢の売り買いが一巡すると短期的な利食いを背景にDayHighからは反落、ユーロドルは1.38Midまで上昇するも現状は1.38Low、ケーブルもコアレンジ上限となる1.63越えを達成したものの、現状は再び1.62High水準まで推し戻されております。オージーは相変わらず1.02手前でもみ合い、ドルカナダは引続き0.97割れを試すかのような雰囲気でもありますが、この後にBOCレートの公表が控えているだけに、発表直前のポジション解消には気をつけたいところです。逆にタカ派的な発言を期待するのであれば、0.96Highからのストップエンターが好ましく、それでも0.96Lowに到達するには相当なエネルギーは必要かと思います。

欧州タイムでの材料を振り返ると、独欧PMIは辛うじて市場予想は上回ったものの概ね市場予想の範疇にとどまり、独欧景況感のピークアウトを想起させる内容となりました。足許のマクロを総じて勘案すると、1-3月期のGDPは一段と強まる可能性はありますが、目先の原油高およびユーロ高が逆サイドリスクとして意識されるところで、原油高が長期化すればユーロ圏の景気先行き見通しが悪化することが予想されるだけに、現状の中東情勢との相関性が一番高い通貨がユーロではないかと見ております。先ほど発表された2月のHICPも+2.4%とインフレの加速を示唆しており、市場参加者の多くは2011年のインフレ率を+2.5%と想定しつつ、そのこと自体を織り込みつつあるようです。そういう意味では、今週木曜日のECB会合後のトリシェ総裁の会見はいつも以上に注目が集まりますが、目先のこのインフレ率の加速および、ユーロ高に対する成長率の押し下げ懸念などにも触れてくるかもしれませんので、やはり今回の会合もユーロにとっては下落要因になるのではないかと見ております。

ISM-mfg各社予想
バークレイズ:61.5
BTMU:61.0
シティ:60.8
Wファーゴ:60.5
NYメロン:60.5


米ISM製造業予想です。前月1月の数値は60.8とほぼピーク水準まで到達しておりますが、先々週から先週に掛けてのフィリー(36)やリッチモンド(25)などの製造業指数を考慮すると、前月数値を上回る可能性の方が高いような気がして、各銀行の予想値は若干控えめなのではないかというイメージが先行します。仮に好結果だった場合のインプリケーションとしては、やはりリスク選好を背景とした円売りドル売りなのかもしれませんが、単なるドル買いに傾斜する恐れもありますので、その点は臨機応変に市場の流れを見極めるしか方法がありません。チャート上ではストレートの過熱感は否定できず、ドル円も82.20アラウンドでCapされている状況ではありますが、引続き米株価は小幅ながらの上昇となっておりますので、現状ドル円に関しては50をターゲットに82円Lowでもロングなんていう手もありかと思います。

もう一つの焦点となるのが、ご周知のとおりバーナンキ議長の議会証言です。昨晩は、ドルインデックスが約3ヶ月半ぶりの安値水準に下落いたしましたが、背景にはバーナンキ議長が今回の議会証言で、米景気回復は力強さを増しているものの、雇用市場に十分な改善をもたらすほどではない、との従来の認識を繰り返し表明し、市場が徐々に織り込みつつある利上げに対して、その時期ではないと牽制するのではないか?との思惑がありました。むろん、現在のQE2の6月末までの実施を強調、場合によっては刺激策の継続を支援する姿勢を見せる可能性すらあると見ているようです。Fedのそうした見解に市場が同意するかどうかは不透明ですが、ISMの公表と同タイミングだけに相当に上下に振らされるのは必至で、ISMがドル買い要素であっても、議長証言がドル売り要素となる可能性もありますので、現時点では一様に言えないのが本音です。

となると、対照的にインフレ警戒色を強めているECB・ユーロがドルをアウトパフォームする可能性が高いということになりますので、現時点では各通貨とも上下いずれの方向へのシナリオも描きやすく、正直なところ玉虫色の判断しか下せません。個人的には、短期的なドルショートの巻き戻しを警戒しておりますが、無論基調的な部分はユーロドルにせよケーブルにせよいずれも陽転状態ではありますので、押し目らしい押し目があれば打診的にもロングしておくというのが教科書的な判断かと思われます。まずはこの後のNY勢の反応と指標結果を見たうえで追従していければ良いのかもしれません。

では、この後のNYも頑張りましょう!

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    BLOGOSサービス終了のお知らせ

    BLOGOS編集部

    03月31日 16:00

  2. 2

    なぜ日本からは韓国の姿が理解しにくいのか 識者が語る日韓関係の行方

    島村優

    03月31日 15:41

  3. 3

    「いまの正義」だけが語られるネット社会とウェブ言論の未来

    御田寺圭

    03月31日 10:09

  4. 4

    カーオーディオの文化史 〜ドライブミュージックを支えた、技術の結晶たち〜

    速水健朗

    03月30日 16:30

  5. 5

    BLOGOS執筆を通じて垣間見たリーマンショック後10年の企業経営

    大関暁夫

    03月31日 08:27

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。