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ポンドの上振れリスクも一過性に留まる恐れ?

みなさん、こんにちは!
為替千里眼、昨晩の関東地方は本格的な降雪に見舞われ、都心部でも積雪が観測、今朝も積雪の関係で交通網にも大きく影響を及ぼしたことを背景に、朝からバタバタ忙しないのが実情ではありますが、幸いマーケットの方は気持ち膠着気味で、朝方から注目されていたRBA議事録や中国インフレ関連指標につきましても、正味「事なきを得た」というのが本音、身構えていた方にとっては少々肩透かしになってしまったのではないかと思います。

個人的には、RBA議事録でのハト派的見解を警戒しつつ、中国インフレ指標は市場予想の上ブレで一段とドル高が進むようなイメージではありましたが、後者の中国CPIに関しては12月データこそ上回ったものの想像以上に市場予想を下回り反応は限定的、引続き上振れリスクは残るものの、特段大きな動きに見舞われなかったは幸いだったのかもしれません。ただ、昨日の中国証券報の報道では、PBoCが1-3月期に消費者物価の上昇圧力のため再度追加利上げを行う可能性があり、預金準備率は最大23%に引き上げる可能性があると指摘しており、これら懸念から東京株やオージーなどは引続き上値が抑制される可能性がある点は留意しておきたいと思います。

米予算教書に関しましては、昨晩の記事で取り上げるべきだったかもしれませんが、従来の報道どおり国防以外の裁量的歳出を今後5年間凍結し、今後10年で4000億USDの赤字削減、財政赤字は2011年に1兆6450億USDに増加したのち、2012 年度には1兆1010億USDに減少するとの見通しを示しました。ただし、S&Pからは早々に「米財政状況を根本から建て直すものではない」との見方を示されており、財政プレミアムは依然として燻っているような状況で、ムーディーズも「米国債の格付け見通しがネガティブとなるリスクは続く」との見解を明らかにしています。債券市場では、この予算教書を受け国債利回りは一時的に低下いたしましたが、引続きアップサイドの思惑は強く、目先のレジストが3.75%、昨年4月の高値3.96%までは伸びしろを残しているような状態です。

一方のユーロは昨晩も続落で、ユーロドルは約3週間ぶりの安値更新、コアレンジとなる1.34〜1.36Midの下限付近まで一気に下落したのが実情です。背景にはECOFIN(財務相会合)で、財政問題解決に向けた明確な策がまとまらなかったことや、独州立銀行の再建問題への懸念があったようですが、やはり利上げ観測の後退をバックにしたロングの吐き出し、そしてここ最近再燃している周縁国の国債利回りの上昇を受けた財政懸念悪化が一番の要因になっていると思われます。ECBは総裁後任ほか人事問題にも揺れており、トリシェ総裁の後任問題、そして5月末で退任するグゲレル女史の後任に関してはバーゼル銀行委員会のプラート氏に決定したようですが、こちらもハト派として知られている人物だそうで、この決定が今後の政策スタンスに影響を及ぼす可能性は否定できません。

目先の材料のお話となりますが、まずは独GDP4Q速報、そして英CPIおよびRPI、独ZEWや欧GDPなどもまた注目されるところです。中でも最注目なのが言うまでもなく英CPIで、市場予想中心値は+4.0%、バークレイズは+4.4%もの数値を予想しており、引続きアップサイドのリスクが高いのが実情ですので、水準的にも1.60Lowであるケーブルは、1.60割れストップをバックにロングという状態ではあります。ただし、インパクトは合ったとしても既にこの辺は市場にとっても織込み済み材料ではありますので、動意の持続性については期待できず、一過性のものになるようなイメージでおります。チャート的にもモメンタムの下落基調は継続しており、戻りも出やすいと思われますので、1.61乗せに至るまではあまり楽観視できないというのが実情で、もちろんCPIの下振れリスクもあることから、予断を持たずに構えておくべきかと思います。

遅くなりましたが、午後も頑張りましょう!

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