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中国が危険ドラッグ116物質を規制

世界を巻き込んできた危険ドラッグ禍にも、いよいよ出口が見えてきたようです。

世界の危険ドラッグ工場となってきた中国が、本格的な危険ドラッグ規制に乗り出しました。

2015年9月末、中国の国家食品薬品監督管理局は危険ドラッグ成分として流通している化合物116種を新たに規制すると発表しました。「非薬用麻酔薬及び精神薬品管理法」によって新たに規制対象となった116種には、合成カンナビノイド類36種、合成カチノン類26種、フェネチルアミン類23種などが含まれています(下記参照①)。

なお、規制対象物質の一覧表には、中国語での表記に加え、化学名と各国で広く使われている通称名もアルファベットで表記されているので、中国語が読めなくても、理解することができます(下記参照②)。

リンク先を見る
↑中国の国家食品薬品監督管理局による発表(下記参照①)

今回の規制対象には、これまで世界の危険ドラッグ市場に出回った、主要な物質が網羅されています。たとえば、合成カンナビノイドでは、かつての有力アイテムだったJWHシリーズやAMシリーズから、新しいものとしてはAB-CHMINACAやMDMB-CHMICAなどまで。また、幻覚性物質としては、5-MeO-DiPTといったトリプタミン類から、最近出回っている2C-I-NBOMeなどまでが並んでいます。

これによって、危険ドラッグ成分として世界的に流通してきたものの多くが、規制対象となりました。

もちろん、これまで世界各地で展開されてきたイタチごっこが、中国でも、たちまち始まるのかもしれません。これまでは、消費地での取り締まりに対抗するために、次々と新たな化合物を生み出してきた製造者たちが、今度は、わが身を守るために、さらに叡智を絞って新たな変化形を生み出していくことでしょう。

また、中国当局が規制を強化すれば、危険ドラッグの製造工場が、さらに別な地域に移転していくことも考えられます。世界規模でみれば、世界の化学工業製品の製造加工を請け負っている地域は、いくらでもあります。

当然、これですべてが解決するわけではないでしょうが、とりあえず、中国当局が規制強化の意思を表明したことは、危険ドラッグ原料の製造や流通に関わってきた人たちに、一定の影響を及ぼすことでしょう。

おりから、消費市場での取り締まりも、大きく強化されつつあります。危険ドラッグの二大市場となってきた、英国と米国で、いま危険ドラッグに対する本格的な対策が動き出しているのです。

世界を巻き込んだ今次の危険ドラッグ禍も、そろそろ最終章へと進んでいるようです。

[参照]
①中国の国家食品薬品監督管理局の発表(中国語)
关于印发《非药用类麻醉药品和精神药品列管办法》的通知(2015年9月29日)
http://www.sfda.gov.cn/WS01/CL0056/130753.html
②規制対象物質のリスト
非药用类麻醉药品和精神药品管制品种增补目录
http://www.sfda.gov.cn/directory/web/WS01/images/t8fSqdPDwODC6dft0qnGt7rNvqvJ8dKpxre53NbGxrfW1tT2srnEv8K8LmRvY3g=.docx

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