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防衛省の衛生の実態と中谷大臣の認識

 以前、陸自三宿駐屯地で行われたコンサートに関して中谷大臣に質問しましたが、当日即答ができなったものが3週間ほど経ってやっと先週に知らされました。

陸自衛生学校  趣味のバイオリン狂騒曲 
http://kiyotani.at.webry.info/201509/article_20.html

ところがどうも胡乱な感じの回答でした。とても原稿を書くためには、使えないものでした。そこでそれも含めて新たに大臣に質問しました。
http://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2015/10/30.html


>Q:衛生に関してお尋ねしたいのですが、防衛省が公開しているこういう資料がございますが、21年度の数字なのですが、部隊に配備されている医官の数が、充足率が、20.5%。現在、もっと減っているというふうに伺っているのですけれども、こういう状態が放置されていることが、大臣、いかがお考えでしょうか。

それから、もう一つ、陸上自衛隊の衛生学校の主任教官が1年以上、空席になっているのです。極めて異常だと思いますし、また特に安保法制等、議論になっている時に、こういう主要なポストが空いているのはどうなのか。

それからもう一つ、これらに関係するのですが、「防衛省・自衛隊の第一線救命における適格な救命に関する検討会」の座長の佐々木座長が、先月、月刊WiLLで、防衛省の衛生に関する、かなり厳しい批判をされている寄稿をされているのです。通常、こういう検討会とか、その他、審議会等の座長が、もしくはそのメンバーが検討中の内容の話をこれほど厳しく、外のメディアで書いたことはないかと思うのですけれども、これに関して大臣、どのようにお感じでしょうか。

A:まず、御指摘のように自衛隊医官の確保については、防衛省の課題でございます。この防衛省の医官については定数に対して充足率が8割弱という低い状況にありまして、低充足率については、医官の早期離職が主な原因であると考えておりますので、早期離職の原因とか、その対策、防止、そして充足率の向上がどうあるべきかということは、これまで様々な取組みを行って参りました。

医官の主な配置先は、自衛隊病院または方面隊等の衛生部隊であり、必ずしも全国の駐屯地医務室に配置しているわけではありません。この理由は、自衛隊医官に求められるものは事態対処時における後送病院、後方の病院において、負傷者に対する高度の医療を提供する必要があるために、普段より技能の維持・向上を図る必要があるためであります。

一方で、駐屯地等の診療は、近傍の自衛隊病院での診療の必要、診療、また必要により医官が巡回診療を行うなどの対応を行っております。また、薬剤官が配置されており、風邪などの軽度の疾患、また慢性疾患に対する医薬品の処方を行っております。医官の早期離職防止の取組みを継続をして、引き続き充足率の向上に努める方法を考えて参りたいと思っております。

そして、現在の検討会、行ってますが、座長が雑誌で寄稿をされたという御指摘につきましては、検討会の座長として、自衛隊の衛生、防衛医官に対する応援という思いからのものと解釈をさせていただきますが、現在、検討会の報告書をまとめていただいておりますので、この内容を踏まえて、自衛隊の生命を最大限に守るための態勢・能力の向上に努めて参りたいと考えております。

部隊の医官の充足率が2割です。現在は更に下がっており、更に研修医はゼロです。これでは実戦を戦えません。
戦車とか火の出る玩具を買うよりも、医官の充実、特に途中退職を力を入れるべきです。
また佐々木座長の記事ですが、防衛省・自衛隊の衛生が真摯な態度をとっていいれば、このような記事を書くことはないでしょう。中では先に成立した安保法制への痛烈な批判も展開されております。とても「応援」しているような内容ではあません。これを応援と取るのであれば、随分とナイーブ、あるいは鈍感ということでしょう。

聞くところによると佐々木先生は防衛省の衛生のみなさんのやる気の無さに、かなりお怒りのようです。この事態はもっと深刻に認識すべきではないでしょうか。
何しろ来年の2月から駆けつけ警護が始まるわけです。ですが、当事者意識が欠けているようです。

>Q:以前、衛生学校、三宿駐屯地でのコンサートについてお尋ねした件で、後日、広報の方から御回答いただいたのですが、その件なのですけれども、大臣は会見時に、衛生学校長が同日行われた学校長等会議へ出席されたというふうに発言されているのですが、これは分身の術を使わないと無理なのではないですか。午前中は、衛生学校長、式典に参加して、午後から会議に参加されたのではないでしょうか。

A:まず、先だっての御指摘につきまして、回答をさせていただいております。学校長の行動等につきましては、今日改めて、「無理じゃないか」という御指摘がありましたので、当日の予定については、もう一度調べてみたいと思います


衛生学校長は午前中はコンサートに出席し、午後から会議にでました。確かに「会議に出席しました」というのは嘘ではありませんが、事実でもありません。あえて大臣に「事実ではない事実」を伝えたのではないでしょうか。まあ学校長が分身の術を使えるなら話は別ですが。
コンサートよりも遥かに重大で、先に決まっていた会議を無視してコンサートを企画したのは、見識が疑われるでしょう。


>Q:あと、その時に出演されたバイオリニストの方の、病院長のお嬢さんなのですけれども、CDの販売がなされたと。これが許可があったのか、なかったのか尋ねたのですけれども、回答が三週間経ってから回答がきて、調査中という話なのですよ。これは簡単に分かるものではないかと。
また、同じ回答を、無償で行われたという話を聞いているのですね。つまりバイオリニストと伴奏のピアニストの方、無償で参加されたというふうにおっしゃっているのですけれども、そもそも、回答によると、「無償で参加してくれるプロのバイオリニストを探していた」と。

合致するのが中澤さんだけだったというようなことなのですが、普通考えたら、プロの方がタダでやってくれる人を探すというのは、ちょっと常識的に考えてあり得ないのではないかと。中の、いろいろとそういうとこから来てるのですけれども、「謝礼払っているよ」というふうな情報もあるのですが、本当に無料でお願いしていたのでしょうか。

A:その件は回答をしているところでございますが、目的というのは、体育館の建設に携わった方々の慰労を目的として、式典実行委員会、委員長が衛生学校の総務部長でありましたが、無償で招へいをし、演奏していただいたとものと聞いております。

式典においては、民間バイオリニストを招へいをして演奏していただいていること自体に問題があるとは考えておりません。行事として不適切ではなかったかと疑問を抱かせた行事のあり方につきましては、そのような疑念を抱かれることのないように、厳正に隊務運営に取り組む必要があると考えております。CDの販売については、実施された経緯を含めて、事実関係について調査中でありまして、問題があれば適切に対処致します。

Q:三週間もかかって調査中というのは、ちょっと理解できないのですが。普通、申請があればすぐ分かるはずなのですけれども。書類を出せばすぐ、その書類があったかないかで簡単に分かることを、なんで三週間以上もかけて分からないのかなと。
あとは、そもそも、学校長等会議があるのが分かっていながら、その日にわざわざコンサートをすること自体が、そもそも不謹慎ではないかと思うのですが、大臣、いかがお考えでしょうか。

A:先日の御質問につきましては、回答させていただきましたけれども、今日、改めてまた御質問、訂正ありましたので、御疑念等がありましたら、いただいた上で、この点については、回答させていただきたいと思います。


タダで出てくれるプロを探すというのがまず怪しいでしょう。プロにタダで頼もうというのは乞食根性ですよ。しかもカネが無いわけじゃないでしょう。

中央病院長の娘である中澤氏はそれでもいいでしょうが、伴奏のピアニストもタダとういうことでしょう。常識的に不自然さを感じませんか?

「求む、無料出演してくれる、プロのバイオリニスト&ピアニスト」という形で公募でもしたんでしょうかね?どのような形で候補者を募ったか是非知りたいものです。

ぼくはギャラを払ったという情報も得ておりますが、どちらが本当なのでしょうかね?
大臣は国会で質問されても「ノーギャラでした」と自信をもってそのに答えられるのでしょうか。

CD販売に関して言えば、その事実があったか、物販の申請をしていたかなど即座にわかることです。それがなんで3週間以上も不明なのでしょうか。結果が出せないというのは出せない理由が何かあるからでしょうか?

外部の演奏者を招へいしたのはピンで演奏する「キレイなおねいちゃん」が必要だったのでしょうか。それならば陸自の音楽隊にもソプラノの「キレイなおねいちゃん」がいるはずですが。その目的で「キレイなおねいちゃん」を呼んだのなら不謹慎です。しかも中澤氏は「人妻」ですから尚更です。

そもそも東部方面音楽隊の演奏で何の不満があったのか。なんでバイオリンをフューチャーする必然性があったのか。そんなものはありはしないでしょう。

単にアマチュアバイオリニストの前衛性学校長が、大観衆の前でプロ相手に気持よくバイオリンを引いてみたい、その相手が中央病院長のお嬢さんならば病院長にゴマも擦れるし、といったところでしょう。

そんなものを陸自の教育方針を決定する「学校長等会議」よりも優先したわけです。

素人演奏を強制的に聞かされた出席者、またその引き立て役にされた東部方面音楽隊のみなさんこそいい面の皮でしょう。そして何より税金が支出されており、納税者もこれまたいい面の皮です。



東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。
高額な早期警戒機が日本では「欠陥機」だった
周波数帯をまともに使えない大矛盾
http://toyokeizai.net/articles/-/88753

Japan In Depth に以下の記事を寄稿しました。
【わざわざ旧式兵器を新たに調達する陸自】~国内企業のライセンス生産守る為?~
http://japan-indepth.jp/?p=22467

朝日新聞のWEBRONZA+に以下の記事を寄稿しました。
陸自が導入した輸送防護車は使えない
机上の空論では済まない邦人救出の現場
http://webronza.asahi.com/politics/articles/2015100200004.html

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