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教科書どおりの展開に期待?/今週の主要材料と展望

みなさん、こんばんは!
為替千里眼、先週はなんと言ってもユーロの急反発が印象的な1週間ではありましたが、市場参加者間ではこの勢いが続くと見る向きと、依然として不透明な債務問題を背景に一時的な動きとして捉える向きとで、その見方は上下拮抗しているような状況です。昨年11月以降、長期的には1.30〜1.34Midのレンジで推移しており、今回はその上限付近に達していることから重要な局面であることには変わりありませんが、欧州債務問題の後退とタイミングを同じくして、米マクロの鈍化が俄かに強まりつつありますので、今回こそは基調的な反発局面入りを期待したいところではあります。既にケーブルの方は、価格も雲上限に達し、遅行スパンの好転間近という状況ですので、全体的にドルが軟化しているのは明らかではありますが、となると肝心のドル円は再び80円方向へのバイアスが強まってしまうのではないかという懸念が再燃し、痛し痒しというのが実情なのかもしれません。

さて、本日は今週の主要材料と展望のお話となりますが、今週も引続き主要米マクロが多く予定されており、特に先週末に講演を行ったハト派のロックハート総裁が指摘した「住宅市場の弱さを背景にQE2は延長の可能性」という点を精査するうえでは、住宅関連指標の注目度は幾分高まっているものと思われます。その他、英CPIは4.0%へ向けて一段とインフレバイアスが強まっていれば、早期利上げ観測が強まると思われますし (この場合利上げを余儀なくされるという意味合いですが・・・)、BOCのレートアナウンスおよびマネタリーポリシーレポートは既に1回の利上げを行っているBOCの今後の金融政策方針を占ううえでも重要な材料となります。先週のECB理事会後のトリシェ総裁発言によって、市場参加者の焦点は各国中銀の利上げ時期の前倒し?という部分になりつつありますので、そういう意味では、好マクロは通貨高要因、悪マクロは通貨安要因と教科書的な展開になりつつあるのかもしれません。

【1月17日(月)】
※Fedプロッサー総裁、講演(21時15分)

【1月18日(火)】
・英RICS-HPI
・本邦鉱工業生産
・英CPI
・英RPI
・独ZEW
・米エンパイヤFed
・米TICS
・BOCレートアナウンス
・米NAHB-HPI
※米中首脳会談(〜21日)

【1月19日(水)】
・英雇用統計
・欧建設支出
・米住宅着工&許可
・BOC金融政策報告
※ECBシュタルク理事、講演(27時)

【1月20日(木)】
・NZ-CPI
・中GDP-4Q
・中リテール
・中CPI
・中PPI
・中鉱工業生産
・中固定資産投資
・独PPI
・加卸売売上高
・加景気先行指数
・米IJC
・米フィリーFed
・米中古住宅販売
・米景気先行指数
・欧消費者信頼感
※SNBヒルデブランド総裁、講演(26時)
※ECBグゲレル理事、講演(27時)

【1月21日(金)】
・NZリテール
・豪輸入物価
・独Ifo
・英リテール
・加リテール

月曜日はいつものように材料的な部分に乏しく、調整フローの一日となりそうですが、先週堅調に推移したユーロ等が調整的な下落となるか、はたまた新たな材料が出てくるのか、その時の地合い次第で上下ラリーしそうな雰囲気です。火曜日以降はご覧のとおり重要マクロが多く予定されており、個人的にはやはり英CPIに注目しております。現状は、市場予想+0.6%(+3.3%)という状況ではありますが、バークレイズは+1.0%(+3.6%)、NYメロンは+0.8%(+3.4%)を予想しており、いずれにしてもアップサイドリスクが高いと見ておいたほうが良さそうです。米製造業インデックスに関しましては、木曜日のフィリーを含め引続き堅調な数値が予想されておりますが、先のNFPでも示されたように、ヘッドラインの数値が好結果でも、雇用情勢が改善されないという点がありますので、ある程度の好結果でも雇用指数の改善がなければあまり評価されないかもしれません。

引続き中国マクロの注目度は高く、追加的な引締め策への思惑に繋がるような結果となればドル選好という展開になりやすいのは従来どおり、木曜日の米中古住宅に関しましては、現状480〜500万件と比較的ワイドレンジの予想となっております。今週は、Fed高官の発言予定が少ないので、政策的な部分での思惑は概ねマクロベースになるのではないかと思いますので、マクロの結果が素直に反映するかどうか、債券市場の動きも合わせて見ておきたいと思います。

では、今週もよろしくお願いします。

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