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2011年、ECBの金融政策方針の行方

みなさん、こんばんは!
為替千里眼、相変わらず展開としては難しいと言いましょうか、マクロベースの展開というよりかはフロー中心的な動きとなっておりますので動向が掴みにくく、ただ指を咥えてプライスボードを見ているというのが実情かもしれません。現在のマーケットの主要テーマが、ユーロ周縁国の債務問題に集中しており、今週はポルトガルをはじめとした債務危機国の国債入札、そして欧州金融安定化ファシリティ(EFSF)に対する拡大検討の動向、さらには今晩のECB理事会でのトリシェ総裁の会見など、数値化されにくいイベントが多く控えておりますので、情報も取りにくく決定打にも乏しいので、なかなか手を出しにくいというのが本音です。一応、ユーロドルは1.32手前でショートと思っておりますが、既にスペインおよびイタリアの国債入札もこなしておりますので、目先の焦点はこの後のECB理事会に集中するものと思われます。


さて、ECBにおける2011年金融政策動向というのも概ね予想が付く部分ではありますが、バークレイズでは近い将来こそ金融政策の変更はないが、底堅い成長率とインフレ率の上振れを背景に、ECBはどちらかと言えばタカ派寄りの発言を続ける公算が大きい、と興味深い見解を述べております。ご周知のとおり、現状は周縁国の債務問題を背景に金融市場は慢性的な緊張状態にありますが、先週発表のHICP12月速報は+2.2%と予想値を上回るインフレ高進、独欧のPMI指数も市場予想を上回る結果となっており、目先の債務問題さえなければドルをアウトパフォームしている可能性は十分に考えられるところではありました。バークレイズでは、4-6月期まで現状据置きを継続、7-9月期より4半期ごとに利上げを開始するというシナリオを想定しているようですが、ロイターが纏めた市場予想では、2011年10-12月期からの利上げ開始がconsとなっているようで、これはBOEも同様のサイクルが予想されております。

この後のBOEに関しましては、韓国中銀のようなサプライズはないと思いますので、声明もなく特段手掛かりにはならないと思いますが、ECB金利後のトリシェ総裁の会見については、現状どのようなテーマで発言がなされるのか、目先の債務懸念問題については中銀サイドの直接的な課題ではないため、焦点はやはりLTROなどの流動性措置の取扱いについてになってくるものと思われます。いずれにしても直接的なユーロドルの変動要因に繋がるかどうか不透明なところではありますので、一方向に動くものではなく、上下ラリーしながら結局水準的には然程変わらないようなイメージを持っています。それと同時に米サイドの材料も出始めますので、どちらかと言えば米貿易収支などの結果の方がインパクトが大きいのかもしれません(もちろん会見内容にも因りますが・・・)。

米貿易収支各社予想
ウェルズファーゴ:-375億USD

NYメロン:-399億USD
シティ:-405億USD
バークレイズ:-410億USD


今晩は、貿易収支、PPI、IJC、そしてNY午後の30年債入札という形になりますが、インパクトとして大きいのがやはりIJCで、再び40万件台に増加しつつある状況下では、次回26日予定のFOMCへの思惑に繋がりやすく、また前回大幅に低下した失業率に対する信憑性低下にも繋がるかもしれません。各金融機関予想は貿易収支を取り上げましたが、PPIも明日のCPIへの思惑に繋がる可能性がありますのである程度のインパクトはあるかもしれませんが、既にQE2が6月末まで実施されることが当確となりつつある状況では、早期利上げという思惑にも繋がりにくく、ドルの押し上げ要因としてはパンチ力不足かと思われます。

では、まもなくBOE金利の発表となりますので、しっかりと身構えておきましょう(笑)

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