- 2015年10月27日 11:51
パーティ文化が生んだアメリカのパーティ&ケーキビジネス Cake and Party Expo
2/22日間にわたって20以上のセミナーも開催された。最も好評だったのは、スティーブン・スピルバーグ創立の「ドリームワークス・アニメーション」で、現役でサーフェシング・アーティスト(Surfacing Artist・スカルプティング、テクスチャーペイントとシェーダーのセットアップで、表面質感を作り上げる職種) として働くファーナンダ・アバカ(Fernanda Abarca)さんのセミナーだ。アバカさんは、フォンダント(菓子用語。製菓の材料で、粘土のような砂糖衣の一種)を使って、映画「カンフー・パンダ」のポー(アバカさんはポーのクリエイターのひとり!)の顔を作るデモンストレーションを公開した。来場者のなかには、フォンダントで自分でデコレーションをする人たちも多い。そんな人たちに、アバカさんが、フォンダントの表面をスムーズにするために、ウォッカを使うアイデアを教えてくれるシーンもあり、会場が歓声で沸いた。
画像を見るファーナンダ・アバカさん(右)、カンフー・パンダ(左)
ここからは、気になるブース3つのご紹介だ。まずは、9年前にオリジナルのキャンディカバブ(シシカバブのように、グミなどを串に刺したもの)で有名になった「スイーツ・インディード」から。「きっかけは、娘が輪になっているグミを指に入れながら食べていた時にヒントを得た」と、経営者のマリー・ダナテル(Marie Dannettelle)さん。
最近の一押しは、今年の8月から販売を開始したばかりの、オリジナルのコンフェティ(砂糖菓子)『キャンディフェティ』だとか。「通常のコンフェティは白一色で味がよくなかったりするが、ピンクやブルーなどカラフルで、フレーバーいっぱいのキャンディにした」。形も米粒や星型、円形などバラエティ豊か。これをケーキやカップケーキの上に散らすだけで、パーティの演出効果があがる。「ポップコーンの上にも散らしていたが、とてもいいアイデアだと思った。次のパーティで使おうとさっそく購入した」。こう話すのは、普段からパーティをよく開催する来場者で、アップル社で働くリリアン・デンディさん。
画像を見るキャンディカバブ(左)とキャンディフェティ(右)
次は、チョコレートを主材料に、スターウォーズのキャラクターなどをケーキポップ(円形の小さなケーキにスティックをつけてロリポップキャンディのように見立てたもの)でデザートタワーに展示し、多くの来場者を惹きつけた「アルバーツ・ぺティート・スイーツ」。
「これまでに、プラダからプラダのバッグのケーキポップ、マキタから電動ドライバーや釘のケーキポップなど、さまざまな企業から依頼を受けている」。こう話すのは、経営者でクリエイターのアルバート・ダニエル(Albert Daniel)さん。「他のケーキポップとの違いは、クライアントが希望するものなら何でも作れること。なぜなら、粘土を使って型から作るから」。実は、昔から粘土で物作りが好きだったダニエルさん。パーソナルトレーナーとしてジムで働いていたある日、ケーキポップを作ってみなに配ったところ、その中にプロのフットボール選手、マイケル・ストラハンもいて、彼からオーダーを受けた。そこから、フルタイムの仕事に展開していったというサクセスストーリーがある。
画像を見るアルバート・ダニエルさん
最後に紹介するのが、オーダーメイドのデザートスタンド(デザートを置く台)を製造して販売する「Enticing Tables(エンタイシング・テーブル)」。ここのデザートスタンドは、シルバーの木の枝の先に台を取りつけてカップケーキを置いたり、花畑に咲く花の部分にカップケーキを入れたり。そんなケーキスタンドなどが、来場者の目を釘付けにした。
「タイムズスクエアにあるディズニーストアには、ジョーが作った観覧車(モーターを取りつけて動く仕組み)が展示されている」。そう話すのは、元ペプシコのビジネスウーマン、バレリー・マッキンリーさん。彼女は2010年に元NASAの溶接工だったジョー・マッキンリーさんと同社を創設。「ある日、富豪の結婚式のテレビ番組『プラチナム・ウェディング』を見ていた時、すばらしいデコレーションに圧倒された。しかし、キャンドルスタンドやフラワースタンドだけが、あまりにも安っぽいことに驚いた。そこで、ここにビジネスチャンスがあると気がついた」。当初はキャンドルスタンドなどからスタートし、次第にデザートスタンドへシフトした。
画像を見るエンタイシング・テーブル
最先端のパーティ文化が垣間見られるアメリカ。「しかし、ケーキのデザインに関しては、オーストラリアが最先端で、それに比べるとアメリカはまだまだこれから」と、タッチストーンさんは話す。2回目以降の展示会では、さらに進化したパーティ文化に加えて、進歩したケーキが期待できそうだ。
画像を見るTV番組「Man Vs. Child」出演のエマリー・レインボー(Emmalee Rainbow)
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