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アングル:アップルがEV技術者引き抜き、激化する人材争奪戦

[サンフランシスコ 19日 ロイター] - 米アップル<AAPL.O>は電気自動車(EV)開発に本腰を入れており、他社から自動車技術者の引き抜きに動いている。そのあおりを食ったのが、電動バイクを手掛ける新興企業の「ミッション・モーターズ」だ。

ミッションに近い複数の関係筋によると、同社は有能なエンジニアの一部をアップルに引き抜かれ、今年5月に事業停止に追い込まれた。

アップルはこれまでのところ、電気自動車を開発していることについて公式には認めていないものの、フォードやメルセデス・ベンツなど多数の自動車メーカーから、人材を相次いで引き抜いているという。

アップルなどハイテク巨大企業は、個人の未来の移動手段の開発で主導権を握ろうとしのぎを削っており、高給や将来の保証をちらつかせて人材獲得に動いている。人材の流出は新興企業にとっては致命的だ。

ミッション・モーターズはもともと、資金調達やしっかりとしたビジネスモデルの確立に苦慮していたが、従業員がアップルなど他社に相次いで移籍したことから、昨年秋ごろに事業が行き詰まったという。

ミッションのデリク・カウフマン前最高経営責任者(CEO)は、優秀な社員を失うことがなければ、同社は事業を続けられたと強調。

「ミッションには特に電動分野で有能なエンジニアが多数在籍していた。アップルはそれを知っており、人材を手に入れた」と述べた。

<アップルの引き抜きに非難の嵐>

アップルによる人材引き抜きの被害を受けたのはミッションだけではない。電気自動車会社テスラ・モーターズ<TSLA.O>のイーロン・マスクCEOも、アップルの引き抜きについて公の場で苦言を呈している。

電気自動車向けバッテリーメーカーのA123システムズは2月、社員の一部を引き抜かれた結果、主要プロジェクトからの撤退に追い込まれたとして、アップルを提訴した。両社はその後和解している。

A123のジェーソン・フォーシャーCEOは「私は業界に25年いるが、エンジニア争奪戦が今ほど激しかったことはない」と述べた。

(Julia Love記者 翻訳:吉川彩 編集:山川薫)

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