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北海道新幹線、東京から函館まで22,690円 地元は落胆…、借金は重い

 来年3月に開業する北海道新幹線の料金が発表されましたが、東京、新函館北斗間で22,690円ということです。

 それくらいにはなるだろうとは思っていましたが、決して安くはありません。航空機の早割前後の設定ですから、時間の早さでは明らかに劣る新幹線は、ビジネス用というよりは観光用です。

 この価格設定に北海道の地元の落胆の声が報じられていました。

北海道新幹線:割高料金に地元落胆 「高速区間短いのに」」(毎日新聞2015年10月14日)

 地元では新幹線を期待するのは、もはや観光以外にはありません。ビジネス客が東京と木古内を往復するという場面はどうにも想像できません。

 新函館北斗はともかく木古内は日に何人の乗降客があるのでしょうか。数人でしょうか。

 本州からの旅行客が増加することが、新幹線建設の目的であるならば、何ともコスト高なインフラ整備です。

北海道新幹線で観光客増? 高橋はるみ知事、24年後のあなたは?

 それが22,690円という価格設定にいかにも割高感があるため、地元は落胆したのです。

 この料金設定については、JR側は、航空業界を意識した料金設定にしたそうです。

JR北海道「値ごろ感出した」 新幹線料金、航空業界を意識」(北海道新聞2015年10月14日)

ある航空関係者は「航空各社の割引運賃のすべてが新幹線料金を下回るわけではなく、そういう意味では、JRの料金設定は安い」と危機感を抱く。全日空札幌支店は 北陸新幹線 金沢開業で羽田―小松線などの航空路線が軒並み苦戦したことを挙げ、「北陸のように競合になるかは分からないが、既存の運賃でどこまで対応できるか、検討の余地はある」と慎重に受け止める。

 しかし、前掲毎日新聞の記事では航空会社は余裕を見せるという内容の記事でした。

羽田空港−函館空港に路線を持つ航空各社は余裕の構えを見せる。ある航空関係者は「北海道は東京から距離があり、北陸新幹線のように航空機の乗客を奪われることはない」と楽観し、「北海道新幹線で新たな客層により、行きは新幹線、帰りは飛行機といった相乗効果が期待できる」と話した。

 どちらが正しいのか、北海道新聞は新幹線に限っては盲目的なため楽観的な記事になったのかとも思いますが、感覚的には航空機には適いそうもありません。

 新幹線ができれば当初は目新しいものが大好きな日本人ですから、最初のうちは観光客は増加するでしょうが、最初だけです。

 青函トンネルでの高速運転も実用化されていません。

 すぐにも地元への経済効果などなかったということに気づくことになるでしょうが、それは私たちが莫大な借金を背負うことでもあるのです。

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