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「抑止力」など無い

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日本が安保改正によって増大させた「抑止力」は中国側に「侵攻戦力」の増大に映ります。彼らは対抗すべくさらに“「抑止力」としての”軍拡を進めるでしょう。それは、地域安定化に寄与するどころか偶発戦争の危険性を増やすだけです。

リンク先を見る 日本国最後の帰還兵 深谷義治とその家族

付け加えるならば、アメリカはイラクに対して「大量破壊兵器による脅威」を除くとして侵攻しています。「平和・防衛」のために侵略という倒錯した態度に当時世界中で批判が集まりましたが、アメリカは構わず侵攻、その結果は現在に至るまで中東を不安定化させるものでした。そのアメリカの侵攻に“賛成”した数少ない国が日本です。そして、イラク戦争後にアメリカ・イギリスの指導者が反省や謝罪しても日本は総括も反省も謝罪も未だしていません。

もちろん、日露戦争でも「日本を守る」と称して朝鮮半島や中国東北部に侵攻していますし、第二次世界大戦でもアジア各国に侵攻したにも関わらず「自衛戦争だ」とのたまう連中が未だにいる状況です。

そんな国が「防衛のための 抑止力のための戦力 安保改正」と云っても誰が額面通りに受け取るでしょうか?

日本はあまりにも自分たちの行いに無頓着すぎるのです。

互いに相手を悪魔化して対抗戦力を増大させるのは愚の骨頂であることを示しましたが、実は政権内部にいるような連中はその愚かしさを判っています。膨れ上がる互いの不信がどれほどの惨禍を生むかについては鈍感ではありますが。

では、なぜ彼らは国内で仮想敵国による脅威を煽るのか。

それは、外部の脅威を煽るのが、国内政治の不満から目を逸らすのに極めて有効だからです。失政を相手国のせいにしておけば良いし、内部の結束を固める事も出来ます。また、“非常時”として人権に反するような行いさえも正当化出来る。

そのへんは、ナオミクラインが「ショックドクトリン」として取り上げていますね。

リンク先を見る ショック・ドクトリン〈上〉――惨事便乗型資本主義の正体を暴く
リンク先を見る ショック・ドクトリン〈下〉――惨事便乗型資本主義の正体を暴く

9.11テロの後、それまで低迷していたブッシュ政権の支持率は大きく上がりました。そして愛国者法のような人々の権利侵害に繋がるような法律さえ通し、イラク戦争に突き進みます。こうしたことが“外敵による危機”には可能になるのです。対外脅威を扇動するのは政権にとって最も安易な政権維持方法なのです。ですから、この手口は中国側も使っているわけです。このような両国政権の挑発と扇動の共同作業に我々が乗っかる必要はないのです。

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では、どうしたら「恐怖の連鎖」から抜け出せるのか。ちょっと興味深いエピソードを紹介します。

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