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「保険料削減」に潜むトリック。

今回は、一部マネー誌や保険見直しサイト(保険ショップのHPも含む)で見かける、「保険料削減」に潜むトリックについて述べてまいります。

1.「定期保険の乗り換えで保険料削減」のトリック
一部マネー誌の保険特集記事や見直しサイトでよく見かけるのが、

「自動更新型の定期保険」や「長期平準定期保険*1」を、「逓減定期保険*2」や「収入保障保険*3」に乗り換えれば、○○年間で約○○○万円も保険料が削減できる!!

*1…契約時に定めた保障終了の年齢(最長で100歳)に達するまで、同じ支払い保険料で保障が続く掛け捨ての保険。保障期間が30年、40年あるいはそれ以上と長期間にわたって続くのが特徴です。

*2…契約時に定めた保障終了の年齢に達するまで、自動的に一定の割合で保険金額が徐々に減少していく掛け捨ての保険。

*3…契約時に定めた保障終了の年齢に達するまで、遺族(死亡保険金受取人)に、毎月あるいは毎年、死亡保険金を支払う掛け捨ての保険。

という保険料削減のテクニックです。保険のことをよく知らない一般の消費者がこの削減テクニックをみれば、「そんなに負担が軽くなるなら乗り換えよう!!」と思うことでしょう。

しかし、この保険料削減テクニックにはトリックがあります。それは

①自動更新型の定期保険を保障終了まで保障額を減額せずに、更新を繰り返したケースの支払い保険料総額。

②長期平準定期保険の保障額を途中で一切減額せずに、保障終了まで継続したケースの支払い保険料総額。




段階的に保障額が減っていく、逓減定期保険や収入保障保険の支払い保険料総額と比較して、保険料削減の効果を最大に見せる

というトリックです。

逓減定期保険や収入保障保険は、段階的に保障額が減っていく保険ですから、初めから保険料が割安です。

それに対して、自動更新型の定期保険は更新時の年齢で保険料を再計算しますから、保障額を固定したまま更新すれば保険料が上がっていくのは当然です。

また、長期平準定期保険は減額の手続きをしない限り、申し込んだ保障額が保障終了の年齢まで減らない保険です。当然、段階的に保障が減っていく逓減定期保険などに比べて保険料が割高です。

自動更新型の定期保険と、長期平準定期保険の保障額は固定化したまま、という不利な条件で、保障額が段階的に減っていく逓減定期保険と収入保障保険の支払い保険料総額と比較し、保険料削減の効果を訴える―というのは、あまりに不公平です。

車に例えるなら、燃費だけでハイブリット車(プリウス、インサイトなど)とスポーツタイプの車(ランボルギーニ・クーンタッシ、フェラーリ)を比較して、「ハイブリット車はできる子。スポーツタイプの車?プギャーwwwww(AA略)」と評価するようなものです。

自動更新型の定期保険も、長期平準定期保険も減額の手続きを取ることで、逓減定期保険や収入保障保険のように、ライフプランに応じて保障額を減らすことができます。

管理人は、加入後に担当者の適切なフォローのもとで適切に減額すれば、自動更新型の定期保険及び長期平準定期保険と、逓減定期保険及び収入保障保険の支払い保険料総額に、一部マネー誌や見直しサイトが訴えるような大差がつくようなことはないと考えています。

「定期保険の乗り換えによる保険料削減」に潜むトリックにはくれぐれも注意してくださいね。

2.年齢が上がっているのに、保険料削減ができるトリック

「数年前に加入した保険を切り替えて保険料を削減できた」というのもよくみます。

実はこうしたケースにもトリックが潜んでいることがあります。それは

保険料を支払う期間を引き延ばして、毎回の支払い保険料を安くする。

というトリックです。

通常、保険の対象者(被保険者)の年齢が上がれば、保険料も上昇しますから、今と同じ保険種類・保障額・保障期間で別の保険会社の保険商品に切り替えようとした場合でも、保険料が上がってしまいます。

保険料削減至上主義を掲げている一部マネー誌や見直しサイトにとっては、それはまずいことです(おっと口が滑ったwwww)。

そこで、加入し直す保険の保険料支払い期間を前の保険契約より引き延ばすのです。保険料の支払い期間を引き延ばせば、毎回支払う保険料の金額は安くなります。

しかし、支払い期間を引き延ばすということは、それだけ長期間にわたり保険料を支払い続けなくてはならないということです。

中には、乗り換え後の保険の支払い期間が終身(保険会社所定の身体障害状態にならない限り、死ぬまで保険料を支払い続ける)となっているものもあります。

支払い期間の引き延ばしというトリックにはくれぐれも注意してくださいね。


以上です。

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