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10月ISM製造業景気指数はなんとか拡大水準維持も,市場には影響せず

Manufacturing in U.S. Comes Close to Stagnating as Global Demand Weakens

10月ISM製造業景気指数: 50.8 (予測:52.0,前月:51.6)

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10月のISM製造業景気指数は9月の51.6から0.8ポイント減の50.8に下落し,事前予想の52.0を1.2ポイントも下回りました。予想より悪かったのですが,この指標自体の為替相場への影響は極めて限定的なものになりました。FOMC前で様子見意識が強いことと,ギリシャのパパンドレウ首相が欧州包括支援策を国民投票にかけると発言したことでユーロが急激に下落し相対的にドルを強くなったことが原因でしょう。一方,欧州金融市場の不安定化は米国株式市場の下落として現れています。

内訳では,新規受注指数(New Orders)は前月から改善し中立水準からやや拡大水準に上昇しました。製造指数(Production)は前月からかろうじて50をキープし,雇用指数(Employment)も多少下がったものの拡大基調は変わりません。価格指数(Prices)は拡大基調が一転して大きく50を割りコストプレッシャーが下がったのは良いことです。

在庫指数(Inventories)と顧客在庫指数(Customers' Inventories)も中立水準以下に低下する一方,受注残指数(Backlog of Orders)が中立水準以下ながら上昇したのは,今後の製造指数(Production)の増加を示唆しているかもしれません。

輸入指数(Imports)と輸出指数(Exports)の両方が悪化しており,米国内での製品需要と同様に欧州および中国を含む国外での製品需要も低下しているのでしょう。輸出に頼らざるを得ない米国経済が,ギリシャ危機の影響による世界経済の脆弱性の問題に足を引っ張られ続けている限り,FOMCでは追加緩和観測が消えないも仕方が無いところです。

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