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5月失業率は上昇し,NFPは急激な低下で雇用回復に懸念広がる

Jobless Rate Unexpectedly Rises in Sign of Extended U.S. Economy Slowdown

5月非農業部門雇用者数: 54K (予想:165K,前回:244K,前回改定:232K)
5月失業率: 9.1% (予想:8.9%,前回:9.0%)
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5月の失業率は4月の9.0%から0.1%悪化した上に,NFPは予想の165Kを大きく下回りました。また,前月のNFPも下方修正されて雇用回復スピードがダウンしていることが窺えます。失業率というのは仕事を探している人の実数の影響を大きく受けますのであまり重要視していないのですが,NFPの増加数が前月に比べて大きく下がったのは,一般的には新規雇用が増える一方でそれを打ち消すような形で一時雇用が終了していることの表れです。為替相場は一時は9%台の失業率のヘッドラインリスクによって円高・ユーロ高の方向に進みましたが,金曜日のNY市場の終わりにかけてある程度戻しています。

製造業: -5000人 (前回:2万4000人) ※製造業が急速に失速中
建設業: 2000人 (前回:5000人) ※住宅余剰で引き続き低め
金融業: 3000人 (前回:-2000人) ※ここもプラスとマイナスの間を移行中
リテール部門: -8500人 (前回:6万4000人) ※先回の大幅増加は統計ミスかも
民間部門: 8万3000人 (前回:25万1000人) ※プロサービス・教育・ヘルスケアには安定感
政府部門: -2万9000人 (前回:-1万9000人) ※政府部門はまだ継続的なリストラ中

ホスピタリティ部門は今回減少に転じましたが,プロサービス・教育・ヘルスケア部門の増加に関しては引き続き安定感があると言って良いでしょう。公式のリセッションの終了である23か月前から,(連邦・地方政府などの雇用減の影響でトータルの数字では55万人以上の増加にとどまっていますが)民間雇用は累計で100万人近く増えているようです。ただし,5月のリテール部門の大幅な減少は4月の統計のミスの可能性もあるようで,これが事実ならもう1か月は雇用統計を見守る必要があるでしょう。また,QE(量的緩和)によって雇用が改善されるという確固たる保証はありませんし,現時点でのQE3の議論は時期尚早と言わざるを得ません。

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