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3月失業率は低下し,NFPも全方位的に予想以上の回復

U.S. Payrolls Grew 216,000 in March; Unemployment at 8.8%

3月非農業部門雇用者数: 216K (予想:190K,前回:192K,前回改定:194K)
3月失業率: 8.8% (予想:8.9%,前回:8.9%)

3月の失業率は2月の8.9%からわずか0.1%しか改善していないのですが,NFPは予想の190Kを上回りました。また,前月のNFPも上方修正され久々に「どこも悪くない=全方位的に良い」指標と言ってよいでしょう。ドル円はもともと日本国債の増発観測などでドル高傾向にはありましたがとうとう84円台に到達しました。一方,ユーロドルはまだ1.41ドル近傍ですから,全般的には円安ですがドル高とは言いにくい相場です。

製造業: 1万7000人 (前回:3万2000人) ※製造業が伸びは落ちてきた
建設業: -1000人 (前回:3万7000人) ※相変わらず建設業の変動は激しいです
金融業: 6000人 (前回:-3000人) ※マイナスとプラスの間での小さな増減のみ
リテール部門: 1万7700人 (前回:-7800人) ※マイナスからプラスに大きく回復した
民間部門: 23万0000人 (前回:24万0000人) ※プロフェッショナル・ビジネスサービスが大きく改善
政府部門: -1万4000人 (前回:-4万6000人) ※政府部門はまったく立ち直っていない

個別のNFPの数字ではプロフェッショナル・ビジネスサービスとヘルスケアの就業者の増加が目立ちます。リテール部門と建設業は変動が激しいのに対し,プロフェッショナル・ビジネスサービスの伸びは好調ですので,先回書いたとおりに高度な知識や技術,一定年数の経験などを持っている人材は必要とされています。結果的に米国での生産性の向上は現在も進行しているのでしょう。

徐々に雇用統計が回復するにつれて,FRBの金融政策はDual Mandate達成面から見ても雇用の確保から物価の安定に軸足を移す可能性がいっそう出てきたのは言うまでもありません。2011年は大震災で経済が落ち込む日本と少しずつゼロ金利から脱しようとする米国との経済の勢いの差を見せつけられそうですね。

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