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ドル円・ユーロドル・ドルスイスの展望【2011/01/24の週】

先週はECBのトリシェ総裁が,金融政策発表時と同じように域内財政赤字に対しての楽観的な見通しと年内利上げを匂わせる発言をするものですから,月曜日以外はずっとユーロドルは昇竜拳状態でした。対するドル円はペッグしているかのような小動きでトレード妙味はありませんでした。原油価格は91ドル台で始まり,88ドル台まで下落したあと89ドル台まで戻して週末を迎えました。一方,金価格は1362ドル台で始まり,1379ドル台まで抵抗した後で続落し1343ドル台で週末を迎えました。


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ドル円は,予想が83.80円-81.50円で,実際は83.111円-81.840円(終値82.558円)でした。上限は約70PIPSドル高方向に外し,下限は約30PIPSドル安方向の誤差でした。動いていないと言っていいほどの小動きでしたね。財政政策が赤字解消の増税路線に転換したことは確かですが,まだ具体的なことは先送りされたままでまた年度末でもないことから積極的な買い材料も売り材料も見つかりません。上値のウェッジ感は特に目立つようになりました。下限については,さらに値幅が縮小し81円台後半でのサポートを予想します。一方,上限についても先週と同じ83円台前半までの上昇を予想します。よって,今週の上値は83.20円程度と予測し,下値は81.80円程度と予測します。


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ユーロドルは,予想が1.3550ドル-1.3250ドルで,実際は1.36235ドル-1.32434ドル(終値1.36131ドル)でした。上限は約70PIPSドル高方向に外し,下限は約5PIPSドル安方向の誤差でした。思い切って上昇を予想したよりさらにユーロドルが上昇したのはトリシェ総裁らがECBの金融政策の見通しをややタカ派のように見せているからです。昨年11月14日のかぶせの陰線が1.37ドル台後半から下がっているのでせっかく1.36ドルを越えたとは言え上値は重く,上限については,1.37ドル台前半での失速を予想します。一方,下限については1.34ドル台前半までの下落余地は十分に考えられます。よって,今週の上値は1.3720ドル程度と予測し,下値は1.3420ドル程度と予測します。


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ドルスイスは,予想が0.9750フラン-0.9530フランで,実際は0.96859フラン-0.95191フラン(終値0.95820フラン)でした。上限は約60PIPSドル高方向に外し,下限は約10PIPSドル高方向の誤差でした。下限のサポートレベルは0.95フラン台半ばから0.94フラン台半ばで比較的しっかりしており今週は上値の予測が焦点となるでしょう。月曜日の失速状態からすると0.96フラン台半ばまでの上昇がやっとでしょう。上限については,多少のオーバーシュートも考慮して0.96フラン台後半までを予測します。一方,下限については1月5日の起点を元に考えて0.94フラン台半ばでのサポートを予想します。よって,今週の上値は0.9670フラン程度と予測し,下値は0.9450フラン程度と予測します。


今週の予定としては,既に本日25日の火曜日の日銀政策金利の発表は据え置きで想定内の声明でした。27日の木曜日の早朝にはFOMCがありECBに続いてインフレリスクについてどの程度言及するかに注目しましょう。28日の金曜日には米2010年第4四半期GDPの速報値が発表されます。直近3か月の経済指標からすると上ブレてもおかしくありません。今週は動きの少ないドル円ではなくユーロドルの指標による急落を狙い目としたいと思います。

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