記事

労働時間減少が停滞の原因?

という記事をブロゴスで発見した。

日本の経済成長率が低下しているもう一つの理由

日米の労働者1人当たりの年間の労働時間の推移を示していますが、日本の労働時間の方が、より顕著に短縮化しているのが分かると思います。

 つまり、日本の潜在成長率が米国のそれと比べて低い理由として、これまで私が挙げた2つの理由、つまり人口が減っていること、国民の平均年齢が上がっていることの他に、1人当たりの労働時間が短縮していることがあると思うのです。
(Blogosより引用)

アメリカ人の同僚からも8月は「Obon」休みで今度はシルバーウィーク…。で年末年始もしっかり休んで。5月はGW…。日本人は休みすぎじゃないか?うらやましいなあ…といわれた次第である。

まあ、有給の取りやすさとかの違いはあるので一概には言えないが、最近ではしっかりと有給をとれる会社も増えてきているしお盆や年末年始を入れてしまうと日本人は結構しっかり休んでいるということがいえるのではないだろうか。少なくとも昔言われたような働き蜂ではなくなっているだろう。

少し古い記事だがこんなのも発見した。

日本は30カ国中20位! 世界の休暇日数を比較

この中だと日本の祝日数は16日になっているがおそらくお盆休みと正月休みが入っていない。両方合わせて5-7日くらいはありそうなのでそれをくわえると結構休みの日数が多いことになる。

まあ、業種によってはお盆休みもお正月休みもない人も多いだろうから一概には言えないが、少なくとも休日日数の観点からは「働きすぎ」といわれるほどではもはやないということは言えるだろう。

高齢化/少子化で労働人口がただでさえ減少しているのに労働時間も減少すれば当然GDPが減少する。だから、言うまでもなくもっと有給を取りましょう。残業はやめましょう。祝日を増やしましょうという流れは日本の潜在成長力を低下させているのは言うまでもない。これは変えようのない真実だ。

ただ、二つ考慮に入れないといけないファクターがある。

一つは欧州などでも北欧などの経済成長率が比較的高い国のほうが実は労働時間が短かったりする。ギリシアよりもドイツのほうが労働時間が短いなどというという統計も多い。なぜか…?そういった国は生産性が高いから同じ成果を出すのにより短い労働時間で済むからであり北欧諸国が怠け者だというわけではない。

だから、日本人の労働時間が減少しているのも実際は生産性の向上に伴って働く時間を短縮できているという側面もあるわけで、そのことは忘れてはならないし、今後も生産性がさらに向上するならば労働時間はさらに短縮できるはずだ。(実際には生産性の向上はここ10年ほど世界中でどんどん低下しているが…)

もう一つは生産性の向上と関係性があるが、人間は豊かになればあくせく働くのをやめて今まで労働にかけていた時間を削って余暇に回すようになるということである。だから、労働時間の減少は絶対的な我々の所得水準や生活水準の向上、価値観の変化にしたがって意図的に労働時間を削って(ただし生産性の向上により所得自体はそれほど減少しない)余暇の時間を増やしているという側面も強いということである。

そう考えると、現在の経済の停滞は我々の労働時間を削って所得の伸びが緩やかに(あるいは所得が多少減少しても)なってもより心豊かな生活を送りたいという欲求に応じて起こっているのかもしれない。経済の停滞は我々の臨んだ結果であるともいえるだろう。

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