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  • LM-7
  • 2015年10月03日 10:00

最新大学ランキング視覚化から見る日本の立ち位置

英国Times Higher Educationはこの度第12回世界大学ランキング(World University Rankings 2015-16)を発表した。今回より規模が拡大されトップ800がランキングされている。これは世界中の高等教育機関のわずか4%に過ぎず、文字通り世界の頂点に位置する大学と言える。

例によって大学ランキングを検索性が良くなるように視覚化してみた。一番上のプルダウンメニューで地域を選択可能であり、また、地図上で国を選択するとそれらの地域内のランキングが表示される。マウスで範囲選択をすることも可能だ。地図上の数字はそれぞれの国でランクインした大学数を示している。公式サイトよりもランキングを簡単に確認することができるようになっているので、興味のある地域や国を確認してみてほしい。

日本では東大が43位、京大が88位、201-250位に東北大と東工大など41校がランクインしている。アジア・オセアニア地域においては、東大はシンガポール国立大学、メルボルン大学、北京大学に続く4位だ。新興国に綺羅星のごとく並ぶ有力大学を見ると、将来はこれらの国の時代になるのだろうという印象を強く持つ。

日本だけを表示してみると国際観(国際的視野)が緑色に沈んでおり全体的に低調だ。読売新聞の報道によれば、下村文部科学相は「論文引用の日本の地位が低下傾向にある。留学生や外国人教員の比率も国際的な評価が低く、文科省も大学も危機感を持たないといけない」と述べたようだ。

国内の大学が他の地域と比べてどのような傾向があるのか見るために、各地域でランクインした大学の平均値を日本と比較してみたのが次のVIZである。あくまで上位800校にランクインした大学の平均であり、全体の大学からすれば最上位の大学の平均であるということに気をつけてほしい。当該国/地域の全大学の傾向を代表したものではない。日本で言えば上位41校の平均だ。一方で、日本は地方大学も含めて多くの大学がランクインしており、当該国トップ校のみがランクインしている新興国などと平均値で比べることはそもそも不公平かもしれない(先進国との比較では言い訳はできない)。



円の大きさは上位800校にランクインした大学数を表している。また下部の地域を選択すれば、その地域だけハイライトしてみることができるので活用してみてほしい。複数選択すれば比較も可能だ。ちなみに東アジア(East Asia)は日本を除いた値である。

これを見ると国際観、学生教員比、女性割合、留学生割合などで他の地域と比べても著しく低調である。研究や論文引用数についても東アジアの大学と比較して低調であり、日本が東アジアにおけるトップであった時代はもはや過去のものだ。もちろん、日本には日本語という非常に大きなハンデがあり、国際的視点から見ればどうしても不利になる。しかし、学生教員比や女性割合など改善可能な項目も含まれており、より良い教育環境を提供するために見なおすべき点もあるだろう。

研究や引用など大学の根幹となる部分で他地域に遅れをとっていることは、将来国際競争力の低下という形でボディブローのように効いてくるに違いない。大学の質の向上は国家の行く末を左右する極めて重要な課題だが、一方でこうした現実を見据え、将来アジアの小国となった日本がどのように立ち振る舞うべきか、今から国家戦略を準備をしておく必要があるだろう。

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