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鉱工業生産7─9月は2期連続低下の公算、生産計画が未曾有の下振れ

[東京 30日 ロイター] - 経済産業省が30日発表した8月鉱工業生産指数速報は、プラス予想を覆す低下となった。予測指数から試算すると7─9月も2期連続の低下が濃厚となった。中国の減速や北米向け輸出の悪化、天津爆発事故も重なり、生産計画は例を見ないほどの下振れとなった。経済産業省は基調判断を「総じてみれば、弱含んでいる」に下方修正した。

8月の生産指数は前月比0.5%低下の97.0で、2カ月連続で低下した。ロイターの事前予測調査では前月比1.0%上昇と予想されていたが、発表数値は予想を下回った。出荷も低下、一方で在庫は積み上がった。

最も減産に影響したのがはん用・生産用・業務用機械で、前月から3.2%減となった。中国や北米向けなどの輸出で、納期延期やキャンセルの発生も生じているという。電機や輸送機械、電子部品・デバイスなども輸出が低調で落ち込んだ。

他方で、家庭用非耐久消費財は前月比2.1%上昇と好調。輸出の落ち込みを下支えしており、国内向け出荷は回復傾向がうかがえる。

生産予測指数は9月が前月比0.1%上昇、10月が同4.4%の上昇となった。経済産業省の試算では、7─9月は前期比1.1%低下と、2期連続の減産となる見通し。同省では「8月の生産計画と比べた実積率は4.2%も下振れた。これほどの見込み違いは東日本大震災以来であり、9月は前月比低下が濃厚、10月も4.4%上昇が低下に転じる可能性も否定できない」(幹部)と懸念を示す。このため、7─9月は、試算値よりもさらに減産幅が拡大する可能性がある。

市場関係者からは「生産の弱さや各需要項目動向を踏まえると、7─9月期GDPは前期比年率でほぼゼロ、ないしは若干マイナスに転じるイメージ。2期連続マイナス成長に陥る可能性の方が、どちらかといえば高くなっている」(SMBC日興証券シニアエコノミスト・宮前耕也氏)との見方も浮上している。

*内容を追加します。

(中川泉 編集:田中志保)

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