むしろ、このような不正に社会が厳しく対応することこそ、人類の発展のためには必要なことなのです。
私が、常々東芝の粉飾会計について厳しい論評をしてきたのも、そのような意味からなのです。
でも、一部のメディアは未だに粉飾とは呼ばない。専門家の監査法人の関係者が、粉飾以外のなにものでもないと断言してもです。
いずれにしても、これでトヨタは自動車の売り上げ世界一の座を守り、VWが復活するには長い時間がかかるだろうななんて考えていたところ、もっとびっくりするニュースが入ってきました。
それは、な、な、なんと、欧州連合(EU)が2013年の時点で、排ガス量を不正に操作するソフトウエアの問題を把握していたと、複数の欧州のメディアが報じているのだ、と。
欧州メディアの報道によると、EUの欧州委員会共同研究センターの調査で、ディーゼル車から試験時の排ガス量を実際の走行時よりも少なくするソフトウエアが見つかった。EUではこうしたソフトは07年から違法になっていたが、「規制当局は問題を追及しなかった」(英紙フィナンシャル・タイムズ)という。別の科学者グループが11年の時点でVWの違法ソフトの存在を指摘していたとの報道もある。(日経)
なんて言うことだ!
VWは、特定の個人が引き起こした問題だと主張している訳なのですが…そして、我々多くの一般人は、そうではなく会社ぐるみの事件だろうと考えていた訳ですが…ドイツの政府当局が知っていたどころか、EU関係者でさえ知っていたというのです。つまり、EU挙げての偽装である可能性が強まったということなのです。
信じられますか?
地球環境問題にあれほど熱心であるEUが、基準を上回るNOxやPMの排出を見逃していたということになるのです。
結局、どんなに外面はよくても、考えていることは別で、時には嘘もつくというのが欧州人だということで、だからこそ、パクリが専門の中国にすり寄っていくこともできるのでしょうか。
はっきり言いますが、この際、VWなど潰れてしまった方がいいのではないでしょうか。それにEUも反省しろ!
仮に潰れないにしても、徹底的に反省するまで国際社会は許してはいけないと思うのです。
辞めたCEOに80億円の退職金が支払われるかもしれないなんていう報道もありますが、全く反省していない証拠です。