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新3本の矢の「強い経済」、大胆な金融政策など集約=麻生財務相

[東京 25日 ロイター] - 麻生太郎財務相は25日の閣議後の会見で、安倍晋三首相が新たに打ち出した3本の矢のうち1本目の「強い経済」に、大胆な金融政策や機動的な財政政策、成長戦略という従来の柱は集約されていると述べた。

そのうえで、アベノミクス第2ステージでも物価目標2%達成の必要性は変わらないとの認識を示した。

具体的な政策判断は日銀に委ねられているとし、財政政策については「今の段階で補正予算は考えていない」と語った。

<物価2%達成の必要性、新3本の矢でも引き継ぐ>

安倍晋三首相は24日、アベノミクス第2ステージの政策の柱として、強い経済、子育て支援、社会保障の新たな3本の矢を表明した。麻生財務相は「経済最優先を考えている総理の決意が示された」と述べ、「引き続き、経済再生・経済成長に全力を挙げる」と語った。

そのうえで新たな3本の矢における財政・金融政策の位置づけについて、物価目標2%達成の必要性は第2ステージでも変わらないとの認識かとの質問に「新たな3本の矢の1本目(強い経済)に、(大胆な金融政策、機動的な財政政策、成長戦略の)今までの3つが集約されている」と説明し、旧3本の矢は引き継がれていると強調した。

<追加緩和の是非「日銀に委ねる」>

足元、日本経済は「デフレ不況から脱却しつつある」としつつも、テーパリングは時期尚早とも指摘。今朝発表された8月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)が2年4カ月ぶりにマイナスとなったことに関しては「エネルギー関連を除くと、先行きも当面緩やかに上昇していく」と見通した。

そのうえで、物価目標2%達成のための追加緩和の是非については「日銀に委ねられるべき問題だ」と述べ、「財務省としてコメントすることはない」と述べるにとどめた。

一方で「物価面だけから言えば、2%目標は大きな目標であって、われわれがPB(基礎的財政収支)目標きちんとしていくうえでも、ある程度インフレ率確保は重要。関心を持っていかなければならない」と語った。

<補正予算の必要性を否定>

一方、補正予算の是非については、企業収益は好調で「所得・雇用環境は改善する方向にある」と述べ、「14年度補正や15年度本予算を完全に使ってもらって、投資が生まれる好循環にもっていくのが最初であって、今の段階で補正は考えていない」と否定した。

ただ、企業業績が好調であるにもかかわらず内部留保が拡大している現状に対し、「内部留保のために税金(法人税)を安くしているのか。おかしい」と述べ、企業行動を批判した。

<名目GDP600兆円、達成可能な目標>

名目国内総生産(GDP)600兆円を目標として掲げたことについては、2020年度に名目3%程度の成長率とすると「十分達成可能な目標」と指摘。数字が独り歩きすることに懸念を示しつつも、「わかりやすい目標」と受け止めた。

(吉川裕子 編集:山川薫)

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