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amazonプライム、ビデオの次は新聞がタダに!

アマゾンがプライム会員向けに無料で提供するビデオ見放題サービス「アマゾンビデオ」が日本でも間もなく始まるとのことですが、本家米国では、次なるサービスとして有力紙ワシントンポストのデジタル版へのアクセスが6ヶ月無料というサービスがプライム会員向けに始まりました。

プレスリリースによると、6ヶ月経過後は月3.99ドルで継続出来ます。ポストの正規料金は週2.5ドル(月9.99ドル)ですから6割引です。これには期限がありません。最近の調査ではAmazonプライムの米国内の会員は5千万人に達しているそうですから、少なくとも数百万人の登録ユーザーが増えることでしょう。

ポストとしては6ヶ月間、無料体験したユーザーの相当数を格安料金で有料読者に取り込みたい戦略なわけですが、これに驚いたか、ライバルニューヨークタイムズは、サイトのトップページにこんな対抗手段を大々的に表示しています。

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題字の左は「タイムズの購読契約を割引で」、右側に「8週間」、題字の下には、その両方をスクリーンを横にブチ抜きの帯状で表示、「期間限定提供」「いますぐどうぞ」という具合。

トップ画面の中程、一番下にも同じ内容の帯状表示、さらに途中に四角く表示、という具合で自社広告だらけ。一般広告は小さなものが一つだけです。また、アクセスした際にはいきなり「8週間タダ」という大きなポップアップ画面が飛び出すなど、タイムズのあわてぶりが伝わります。

で、8週間タダのあとは、「その後の1年間は正規料金の半額」とのことで、パソコンによるサイトアクセス+スマホアクセスが週1.88ドル、パソコン+タブレットが週2.5ドル、パソコン+スマホ+タブレットのAll Digitalが週4.38ドルです。

一番安い組み合わせでも、月(4週)7.5ドルで、しかも1年限定。ちょっと旗色が悪い感じですが、タイムズとしても、100万に達した契約者を抱える手前、大胆な割引に踏み切れないのかも知れません。

一方、ポストにしてみれば、この思い切った低価格戦略で既存の契約者が多少離れても、膨大なAmazonプライム会員をすくい上げることで十分、ペイすると考えているのかもしてません。そこには、大量廉価販売で躍進を重ねるAmazonの創始者にしてポストのオーナーでもあるジェフ・ベゾス氏のしたたかな計算があるのでしょう。

こうしたポストの出方についてTechCrunchは「期限なしで年間48ドルという値付けはとても競争力がある。これは新聞業界全体の新たな第一段階(ground floor)になりうる」と指摘しました。なんだか、有力2紙の間で生き残りを賭けた戦いが始まりそうです。

このシステム、ビデオと同様に日本に上陸した場合、課金システムをとる日経、朝日の両雄のどっちと組むんでしょう。

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